『WC』で追加されたネイティブ・アメリカン3部族。ヨーロッパ諸国に勝るとも劣らない力を持つとされる文明たちだが、その実力は果たしてどれほどのものなのだろうか? そんなわけでDOLスタッフが先住民族たちを直撃レポート。彼らの生活と戦いの実情に迫る! 題して……
誇り高き騎馬文明に…
ライターは出会った。
クレイジー・ホース“荒れる馬”。スー族の首領たちはすさまじい激しさと勢いで町の中心を攻撃する。忍耐強くはないので防御をおろそかにしがちだが、あらゆる戦略を駆使して町の中心およびその住人を侵略しようとする。 |
ライターA“社会の底辺”。ゲームライターたちは恐ろしい勢いで仕事をしない。日本語が変な気もするがとにかく仕事をしないのだ。彼らはあらゆる戦略を駆使して締め切りを延ばし、いぎたなく惰眠を貪ろうと画策する。 |
うー、酷い目に遭った。心臓取られなくてよかったぜ…。って逃げてるうちにグレートプレーンズまで来ちゃったか。バッファローでも見学して行くかな。
旅人よ、どこへ行く。
わ、羽根冠被ったベタベタなネイティブ・アメリカンさんだ。
フム。確かに我らスー族の生活様式こそが、一般的なネイティブ・アメリカンのイメージのようではあるな。旅人よ。我らのティーピー(テント)で一休みしていくがよい。
わーい。今回の滞在先はいい人たちっぽいよー!
我らスー族は、聖なる大地を荒らす白人たちに怒っている。これより白人たちを打ち払うべく戦いを始めるので、そこで我らの勇姿を見ているがよい。
う、うん。それはいいけど、相手は大砲や銃器をそろえたヨーロッパ文明ッスよ。バッファロー狩るのとは勝手が違うと思うんですが。
ヨーロッパ文明に毒された愚か者め。では、我が部族の戦いを見るがよい。
わ、どこかで聞いたセリフ。んー、初期ユニットは町の人5人に戦士長かあ。あ、戦士長は騎兵なのね。
我らが戦士長の「自然との友好」はアステカ同様序盤で大きな力となるであろう。
スー族も財宝の守り手を仲間にできるんだー。あれ、この戦士長周辺の味方ユニットにつく白いマークは何じゃろう?
我らが戦士長は周辺味方ユニットの速度を高める効果がある。素早い探索と財宝集めは大きなアドバンテージであろう。そして何より我らの文明特性は、家を作らずとも最初から最大人口200人を維持できるのだ。
ふえー。『AoEII』のフン族みたいやね。家がなくても大丈夫ってことは、ただのホーム●ス?
スー族を侮辱する者は生皮を剥がすこととなっておる。
わー、すんません! えーと、探索が簡単で、家の作成も気にしなくていいの最高ッスよね! 町の人は食料集めに集中できるから、進化がラクッス。
←敵文明の探索者を発見すれば、戦士長+守り手部隊で撃破することも十分可能。相手は早々に探索者を失い、序盤から痛手を受けることになる。
あ、あれ。スー族は植民の時代からコラール(騎兵訓練所)を建てられるんだ。
我らスー族は世界最強の騎馬民族なり。序盤から斧騎兵とボウライダーという騎兵ユニットを作成できるのだ。さっそく白人どもの内政を荒らしてくるとしよう。
植民の時代から騎兵の内政荒らしとはエロいッスよ! 斧騎士は初期攻撃力35もあるし、こりゃたまらんわい。
戦士長に率いられた騎兵部隊は、早い時代から相手の脅威となろう。町の中心から離れた場所で狩りをする町の人たちなぞ、格好の獲物にすぎん。槍兵が出てきても、騎兵の機動力を活かしてすぐさま逃げればよいしな。
自文明の内政をしながら、騎兵で敵文明の内政荒らしとは、操作がめっちゃ忙しそうッスね。その分、うまくやれば植民ラッシュが確かに強力ッス!
速戦速攻こそ我らの持ち味よ。さて、そうしているうちに次の時代か。
←騎兵部隊による町の人襲撃は、相手にとってかなりの嫌がらせとなる。こまめに内政を邪魔することで、序盤の進化勝負で優位に立つことができるのだ。
この時代からはヨーロッパ文明の大砲や重火器が出てくるから、序盤のように一方的にはいかないんじゃないッスか?
だがこちらも最強の遠隔騎兵ユニット・ライフル騎兵と忍び足が可能な特殊騎兵「タシュンカ プロウラー」が生産可能になる。とくにライフル騎兵は近接騎兵×3、歩兵×3、砲兵×6というボーナスダメージを持つ、優秀なる戦士たちよ。基本攻撃力とHPの高い斧騎士を前衛に、ライフル騎兵が後衛を務める布陣はまさに一撃必殺!
とはいえ槍兵と砲兵の大軍と、正面からぶつかるのは厳しそうッスよー。
ウム。騎兵はあくまで遊撃戦力よ。忍び足の「タシュンカ プロウラー」とともに本拠地を伺いつつ、敵の主力の側面や後方を襲撃するのがよかろう。
んじゃ、敵の主力と正面からぶつかるのは?
棍棒戦士とワキナライフルからなる我らの歩兵部隊だな。白人どもの主力と正面から戦うのは不利なので、ここでティーピーを利用させてもらおう。
ティーピー周辺の味方ユニットはHPが1割高まるんだ。カードを切れば攻撃力もアップするッスね。
ティーピーは木50と安価なばかりでなく、複数建てればそのボーナスは累積される。重要なポイントにティーピーを複数建てておけば、守りの拠点として大きな力を発揮するだろう。
歩兵部隊+ティーピーで敵の主力を迎え撃ち、騎兵部隊を遊撃に使うんすね。けっこうテクニカルッスねー。ってああああ! スー族のたいへんな弱点に気がついちゃった。攻城能力低くないッスか? 臼砲とかないし……。
そのようなもの承知の上よ。確かに攻城に特化したユニットはおらぬし、歩兵部隊も騎兵部隊も対ユニットでこそ力を発揮する者たちだ。だが、我らにはネイティブ・アメリカン3部族の特権、ファイアピットがある! 決して砦も陥落不可能なものではないのだ。そらそら、町の人たちよ炎の踊りを舞うがよい。
わ、攻城攻撃力がどんどん伸びてる! 町の人25人のダンスで221%上昇!?
戦いの踊りならば最大で全ユニットの攻撃力30%アップも期待できる。ユニット戦、建物戦で踊りを変えるのがポイントであろうな。
ダンス・ウィズ・ウルブズ! うほー。多少の損害は出たけど、砦も強引に叩き落としちゃったよ。
ネイティブ・アメリカン嘘つかない。
←砦をはじめとする建物の攻略は、炎の踊りがカギとなる。物量作戦での強引な破壊となるので、被害は覚悟の上の消耗戦だ。
この時代以降は各ユニットのアップグレードとともに、ファイアピットで最強の騎兵「ドッグソルジャー」が生み出せるようになる。
犬で馬ってわけわからんよ! あと、リトルビッグホーンの戦いとか大きいのか小さいのかハッキリしろ! 素でクレイジー!!
愚か者め。「ドッグソルジャー」は斧騎士に匹敵する攻撃力と、倍するHPを持つタフな近接騎兵だ。彼らが加われば我らの騎兵部隊はより驚異的な力を持つことだろう。
それにしてもアステカが徹底的な歩兵文明とすれば、スー族は極めつけの騎兵文明ッスねー。
序盤からの猛攻。騎兵部隊の一撃離脱。それこそが我らスー族よ。同盟者たるレネゲード、ピストレロらのカードもなかなかに屈強な能力を持っておるし、その戦力は白人どもに勝るとも劣るまい。まあ確かに戦いが工業の時代以降まで持ち込まれると、物量や重火器に押しつぶされる危険もあるがな。
となるとやっぱり植民の時代から活用できる、序盤騎兵ラッシュがポイントッスね。あと、アステカ同様、海戦はけっこうダメッスね。おまえらも手漕ぎのカヌーでガレオン船に挑むなよおおおお。
勇者はどんな困難にも恐れず立ち向かう。……さて、そろそろ儀式の支度をするか。
ん、なんでしょ?
スー族を侮辱した貴様の処刑だ。
おわーーーー! またかーーーー!
←工業の時代でもファイアピットは大活躍! 最強騎兵のドッグソルジャーは、町の人25人のダンスがあれば22秒に1ユニットが生み出される。