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『ペニーブラッド:ヘルバウンド』レビュー:キャラもストーリーもBGMも『シャドウハーツ』らしさを感じるローグライクアクション。ファンなら絶対に遊ぶべし【電撃インディー#629】

文:りえぽん

公開日時:

最終更新:

 スタジオワイルドローズ、ナツメアタリによるPC用ローグライク『Penny Blood: Hellbound(ペニーブラッド:ヘルバウンド)』早期アクセス版のレビューをお届けします。

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 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

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『シャドウハーツ』の精神的続編『ペニーブラッド』の前日譚が『ヘルバウンド』です!【ペニーブラッド:ヘルバウンド】


 『シャドウハーツ』大好きなりえぽんが、『ペニーブラッド:ヘルバウンド』を遊んでみたのでご紹介します。

 本作は、PS2で2001年より発売されたRPG『シャドウハーツ』シリーズの精神的続編として発表され、クラウドファンディングで制作が決定したRPG『Penny Blood(ペニーブラッド)』の、前日譚を描いたローグライク・アドベンチャーです。

 物語の時代は1920年代、第一次世界大戦後の混沌としたニューヨークで、ヘルハウンダーズという組織がテロ事件を起こしたところからストーリーが展開します。

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 この実際の歴史をベースに暗雲に包まれた影の世界を描いているところが、すでに『シャドウハーツ』らしさを感じますよね。『シャドウハーツ』と同じく、実録犯罪や現実の歴史に関係するキャラも登場。

 例えば、仲間キャラのヘルハウンダーズの一員、サルチコバ夫人は、18世紀のロシアに実在したシリアルキラー、ダリヤ・サルトゥイコヴァがモデルとなっています。

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 他にも元ネタがあるキャラはいますが、りえぽんが注目したのはメイザースです。言わずもがな、ロンドンの魔術師マグレガー・メイザースがモデル。ソロモンの悪魔は『シャドウハーツII』で出てきましたね。

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 主人公は、記憶を失いヘルハウンダーズと出会い仲間入りすることになる女の子、クララです。敵となる“天の虹団”により、ミクトランという隔離された世界に閉じ込められたしまったヘルハウンダーズの脱出劇がはじまります。

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 クララが明るい性格なので、シリアスなストーリーですがキャラクターのやり取りはコミカルに描かれていたりして、そのバランスもちょうどいい感じです。『シャドウハーツ』も全体的にはちょっと暗い雰囲気ですが、笑えるイベントもあったりした作品で、本作が“精神的続編”というのもうなずけます。

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 ちなみに、拠点となるヘルハウンダーズのアジトのBGMが最高です。『シャドウハーツ』シリーズのマップBGM感あるサウンドになっていて、めちゃくちゃおすすめですので聞いてみてください!

死にまくって強くなっていく、何度も遊べるローグライク【ペニーブラッド:ヘルバウンド】


 本作はジャンルとしてはローグライク・アドベンチャーとなっていますが、アクション要素が強い作品となっています。

 ローグライクということで、死んではアジトに戻りじわじわをキャラを強化しながら攻略することを繰り返すゲーム性になるので、最初のうちはかなり死にまくることになります。

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 アクション自体も苦手な人にはかなり難易度が高め。初期状態では敵の攻撃を食らうとHP半分持っていかれたりするので……。

 アクションがそんなに得意じゃないけど、ストーリーを知りたい! という方は難易度変更が序盤からできますので、サクッと変えちゃっていいと思います。

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 簡単な“ストーリーモード”のほうにすると、敵の攻撃力も体感1/5くらいになるかと。欲を言うと一気に簡単になりすぎちゃう感はあったので、中間くらいの難易度もほしかったです。

 キャラの強化要素はたくさん用意されています。キャラクター自体の強化はもちろん、装備している武器の強化、スキルの追加、アクセサリの作成などなど、どこから解放していくかも考える楽しさがありました。

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 何度も死んでキャラクターを強化して、少しずつ強くなっていけば徐々に先のステージに進めるようになりますよ!

ローグライクにプラスされたマップ要素がおもしろい【ペニーブラッド:ヘルバウンド】


 一般的にローグライクゲームというと、ステージごとにパワーアップ要素を選んで次のステージに進んでいく、というルールになっていると思います。

 本作もその形に乗っ取り、短いアクションステージで敵をせん滅しクリアすると、アクティブスキルかパッシブスキルを選んで入手できます。

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 そして、おもしろいと感じたのがマップ要素です。マップは六角形のタイルが敷き詰められたようになっていて、ステージをクリアしてつなげていくことで“チェイン”が起こりパワーアップするエリア効果が得られます。

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 これにより、どんなふうにMAPを開いていくのかという戦略性が加わって、よりおもしろくなっています。パッシブスキルが欲しいけど……、ショップに寄り道したいけど……、でもチェインするにはこっちに行かなきゃ。と考える必要ができてきます。

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 チェイン効果は攻撃力や防御力のアップなど、ボスに挑む際には結構重要な要素になったりします。強化することでチェインのエリア効果の引き直しなどもできるようになるので、しっかり狙って進むのがいいでしょう。

『シャドウハーツ』ファンはもちろん、ローグライク好きなら遊んで損なし【ペニーブラッド:ヘルバウンド】


 先に言った通りアクションはデフォルトの難易度だとやや難し目ですが、何度も挑戦して強くなっていくローグライクの醍醐味が味わえるのでこれはこれで楽しめるかと。それでも苦手だという方は難易度を下げてしまえば大丈夫ですので。

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 血だまりを滑っていく“ブラッドサーフィン”や超強力な“エクスタシースキル”など、アクションならではの爽快感があるシステムもバッチリ搭載しているので、アクションとしても楽しめます。

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 『シャドウハーツ』をまったく知らなくても問題ありません。『ペニーブラッド』の世界観が少しでも気になったなら、ぜひ遊んでみてください!

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“電撃インディー大賞2024”概要


 5月19日(日)23:59まで、みんなが選ぶおすすめインディーゲームを決める“電撃インディー大賞2024”の投票受付中。2024年3月7日に早期アクセスが開始した『ペニーブラッド:ヘルバウンド』も対象タイトルです。抽選で3名にAmazonギフトカード3,000円分が当たるので、ご応募をお待ちしています。

投票期間:2024年5月19日(日)23:59まで
対象タイトル:2023年4月1日から2024年3月31日までに発売したタイトル(早期アクセス版を含む)
応募資格:日本国内に在住の方
投票方法:かならず注意事項を確認のうえ、“電撃インディー大賞2024”投票フォームより応募してください(投票は1人1回までとなります。複数回の投票は集計・抽選の対象外となります)。
プレゼント:Amazonギフトカード(Eメールタイプ)3,000円分(抽選で3名様)

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