コラム:ホラーゲーム

夏の定番といえば怪談! そんなわけでDOLでは、ホラーゲーム特集を用意してみました。担当するのは、怖いものが苦手なりえぽん。編集部に絶叫が響き渡る!?

YK3:やっぱり、夏だし怖いゲーム特集はやりたいよね。定番だけど。
りえぽん:そ、そうですね(どうしよう、怖いゲーム苦手だわ)。
YK3:やっぱり、怖いゲームだし女の子にキャアキャア言いながらやってほしいよね。定番だけど。
りえぽん:夏企画担当の女の子、私しかいないじゃん! わかりましたよ、やりますよ(泣)。
 

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▲企画をやると決めたとたん、どんどん集まってくるホラーゲームたち。しかし、どうしてこう、恐ろしげなパッケージばかりなのでしょう。パッケージだけで、すでに怖いよ。

 怖いゲームを他人がプレイするのを見るのは好きですが、自分でやるのは苦手なりえぽんです。小学生くらいの時、スーパーファミコンの『晦-つきこもり』(バンプレスト)というホラーAVGがありまして、友人と一緒にプレイしたんですが……。足のないマネキンが追いかけてくるシーンで大絶叫! 友人とともに今でもトラウマなんです。たぶん、今プレイしても絶叫すると思います。
 そんな怖がりりえぽんが、DOL副編集長・YK3の命令により、この夏に発売されるたくさんのホラーゲームを頑張ってプレイしちゃいます! プレイレポートじゃありません。耐久レポートです。ギブアップするまでのプレイ時間をしっかり計ってみました。どのシーンまでプレイ継続ができるか!? エンディングまで到達できるタイトルはあるのか? バリバリプレイするぞ! おー! (怖さを紛らわすために、最初からテンション高め)
 

『SIREN: New Translation』

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 とりあえず、1番怖そうなのからプレイしてみます。PS3の美麗グラフィックで味わう恐怖! 『SIREN: New Translation(以下、SIREN: NT)』に挑戦ですよ。この手のゲームはサウンドも重要! ヘッドフォンを装着して、プレイ開始です。
 

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▲PS3のホームメニューで、『SIREN: NT』を選択……。す、すでにこの時点で暗い画面と謎の声が聞こえて怖いです。もうやめてもいいですか? だめですよね。
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▲美しいグラフィックで「屍人」もより恐ろしく! ゲーム開始直後から警官の「屍人」に追いかけられます、イヤー!

 警官の「屍人」に銃を乱射され、逃げ道がわからず8度ほど死亡。再チャレンジしつつ辺りを調べて、武器「一升瓶」を手に入れたので、撃たれたお返しにと「屍人」にキツイ一発をお見舞い。ハハハ! 武器さえ手に入れてしまえば、「屍人」など怖くない! 「屍人」がフラフラしているうちに、山道を発見! 山道の先にあった民家に隠れて、警官の「屍人」をやりすごします。 上手く「屍人」を撒いて、民家の裏口から脱出。お、強そうな武器「シャベル」発見。これでボッコボコにしてやんよ! と民家に戻ろうとしたら……。
 

りえぽん挫折シーン
1つめの挫折シーン プレイ時間:12分42秒
怖かった度:★★★★☆
ビックリ度:★★★★☆
「屍人」にやられた度:★★★★★
 すみません、武器を持って調子にのりすぎました。そんなりえぽんに天罰です。ボロボロになっていた民家の壁を突き破って「屍人」が出てくるとは! ビックリ系は苦手なんです。編集部内に「ギャー」という悲鳴が響きわたりました。うるさくてごめんなさい。

『忌火起草』

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 うぅ、『SIREN: NT』にまさかあんなビックリシーンがあるとは……。きっとサウンドノベルならビックリするシーンはないはず! ということで、お次はPS3『忌火起草』にチャレンジ。Wiiで発売される『忌火起草 解明編』の予習も含めて、あえてPS3でプレイします。
 

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▲これまでの「サウンドノベル」でも、BGMが付いたり効果音が流れたりという演出はよくありましたが、本作ではキャラクターのセリフも音声で表現! 表示される文章とのタイミングが絶妙で、キャラクターの心境などもわかりやすいです。

 またホームメニューから怖いよ……。女の人の息づかいが耳元でー! 怖いけどガマンして、本編をプレイします。謎のドラッグ「ビジョン」をめぐる、心理的にジワジワ追い詰められていく恐怖のストーリー。友人が突然おかしくなったり、自分の食べるものが変な味がしたり。王道的な怖さに、50分ほどドキドキしながらプレイしたのですが……。
 

りえぽん挫折シーン
2つめの挫折シーン プレイ時間:51分18秒
怖かった度:★★★☆☆
ビックリ度:★★☆☆☆
サウンドが怖い度:★★★★★
 眠ろうとする主人公の後ろに「何か」が! そして、聞こえてくるあの息づかい。ホームメニューで聞こえた息づかいが後ろから! あぁぁ、ヤバイってこれ。逃げて~! と思っても、思い通りにならないのがサウンドノベル(泣)。そして後ろから……、かすれた女性の声で「あなたは誰?」。ごめんなさい、もう無理です。

『ナナシ ノ ゲエム』

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 うん、無理してPS3でやるからダメなんだ。DSのホラーゲームなら! りえぽんでもできるよね? ファミコン風ファンタジーRPGの「呪いのゲーム」が気になる『ナナシ ノ ゲエム』をやってみます。ファミコン風、いいですね!
 

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▲ファミコン風BGMもステキです。最初はとても「呪いのゲーム」には見えませんが、だんだん恐ろしいことに……。
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▲現実世界ではDSを縦に持って進行します。このゲームもサウンドが重要なので、イヤフォンをつけてプレイしています。いきなり鏡が倒れたり、触っていないのに居間のTVが付いたりして、何度DSを閉じたことか。

 DSだと、怖いシーンが来たらとりあえずDSを閉じれば休憩できるのでいいですね(笑)。何度もDSをパタパタと開閉して、廃病院まで進みました。ここからが本当の地獄でしたよ……。倒れるロッカー、誰もいないはずなのに閉まる扉、そしてナースステーションから……イヤー!! 涙目になりながらも、全速力で廃病院を進むりえぽんの前に現れたのは……?
 

りえぽん挫折シーン
3つめの挫折シーン プレイ時間:29分42秒
怖かった度:★★★★★
ビックリ度:★★★★☆
DS開閉度:★★★★☆
 扉を開けたら、目の前に血の手形が! そして、聞こえてくる赤ちゃんの泣き声。泣きたいのはこっちだ! 怖すぎて横を向くことができなくて、ここで挫折しました、すいません。

『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』

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 女子高生が心霊現象のウワサを究明していくホラーアドベンチャーゲームシリーズ『トワイライトシンドローム』。1996年に1作目が発売され、2000年に発売された3作目以来、8年ぶりの新作です。1作目をプレイして、怖くなって途中でやめた記憶があるのですが、本作はどうなるでしょう。
 

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▲今回は、誰もが知っている「都市伝説」がモチーフになっています。「コックリさん」や「ひとりかくれんぼ」など、実際に実行すると危険なものも……。都市伝説の怖さはそんなに苦手ではないので、長くプレイができるかも? と、思いましたが、プロローグの映像だけですでに怖い(泣)。
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▲今では誰もが持っている携帯電話が物語のカギに。“ナナシ”という謎の人物から送られてくるチェーンメールからすべてが始まります。また、怪しい場所を携帯電話のカメラを使って撮影したり、録音機能を使うことで何かが起こることも。1作目では、普通のカメラとMDを使っていたような。時代を感じます。

 夜中に旧校舎で「コックリさん」をする女の子たち。どうして、こういうゲームのキャラクターは夜に怖いところへ行くんですか! りえぽんなら絶対行かない! と、キャラクターに怒りながらもプロローグは無事終了。行方不明になった女の子たちを捜すために、また夜中に「コックリさん」をしてみることに。だーかーらー!
 

りえぽん挫折シーン
4つめの挫折シーン プレイ時間:27分40秒
怖かった度:★★★★☆
ビックリ度:★★★☆☆
夜中に行動するな度:★★★★★
 ほら! だから! 夜中に「コックリさん」なんかするから! ちなみに、この後は新校舎屋上で「コックリさん」をしていたはずなのに、なぜか旧校舎に飛ばされていました。もうダメです。プロローグで旧校舎歩かされてビクビクしていたのに、もう旧校舎なんか歩きたくないです。

『DEMENTIUM -閉鎖病棟-』

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 日本作品のジワジワ来る恐怖がダメなら、海外作品をやってみればいいじゃない。というワケで、次は2007年10月に北米で発売され、ゲームファンに絶賛されたというホラーAVG『DEMENTIUM -閉鎖病棟-』に挑戦します。
 

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▲車椅子に座らされ、謎の病院内へ引きずり込まれる主人公。廊下に倒れている血まみれの女性。徘徊する異形の者たち。オープニングから、いかにも洋ゲーホラーらしい、スプラッタな感じです。
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▲主観視点でゲームは進みます。マップ内を調べてアイテムを入手しながら、手に入れた武器で敵を倒しつつ探索。謎解き要素も含まれていて、ちょっとした壁の落書きなどがヒントになることも。

 確かに怖い、館内放送で謎の音声が流れていたり、敵の息づかいが聞こえてきたり。怖いですが、主人公が銃を持てるというのが強みです。ホラーFPSなんですね。相変わらず武器が使えると強気なりえぽん、バッタバッタと敵を倒し最初の中ボスまで到達しましたが……。
 

りえぽん挫折シーン
5つめの挫折シーン プレイ時間:31分08秒
怖かった度:★★☆☆☆
ビックリ度:★★☆☆☆
FPSって難しいね度:★★★★★
 怖いから挫折じゃないです。すいません、技術的に勝てませんでした! FPSもまったくプレイしないんで、苦手なんですよ……。「ホラーもFPSも大好きだぜ!」という方にオススメです。

『SIMPLE DSシリーズ Vol.42 THE 廃屋病棟 ~呪われた病院からの脱出~』

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 よーし! これでラストじゃー! ラストはちょっと長いタイトル『SIMPLE DSシリーズ Vol.42 THE 廃屋病棟 ~呪われた病院からの脱出~』です。すでにプレイレポートでもご紹介していますので、詳しい内容はそちらもご参照ください。そろそろ怖いゲームに慣れてきた気がするよ。
 

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▲20年前の連続殺人事件と、新たに起きた4人の若者の死の真相を探るため、廃墟となった病院へと向かう主人公。ゲームはとにかく怪しい場所を調べて、次の部屋へ進む手がかりとなるアイテムを探すことで進んでいきます。
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▲廃屋となった病院には、たくさんの霊の姿が。ある霊以外は基本的に敵意はないので襲ってはこないけれど、いきなり目の前に出てきたりして驚かせてくれます。いきなり出てくるのは反則だー! 天井から出てきたときは、心臓が止まるかと思いましたよ(泣)。

 霊に驚かされてDSを閉じたり開いたりしながらも、なんとか順調に進みましたよ。謎解きのデキがかなり秀逸ですね。特に後半の「ろうそく」を使った謎解きが……っと、ネタバレは控えておきます。頭を悩ませて謎を解いて、次の部屋に進めた時の爽快感! こういうゲームは大好きです。
 

ゲームクリア
そしてクリア! プレイ時間:5時間24分54秒
怖かった度:★★☆☆☆
ビックリ度:★★★★★
謎解きでスッキリ度:★★★★★
 謎解きで詰まった場所がいくつかありましたが、ようやくクリアできましたー! 怖かった箇所も無事やり遂げました。「謎を解いて先に進みたい!」という欲求のほうが怖さよりも勝ったようです(笑)。

企画を終えて

りえぽん:やったー! やっと全部終わった~。
YK3:おぉ、おめでとう。って、そんなにたくさんプレイしたのに、クリアしたの1本だけ?
りえぽん:だ、だって、怖くて続きなんてプレイできませんよ! 怖いゲームやると体力消耗するんで、もうイヤですー(泣)。
YK3:体力? なんで体力なんて消耗するんだ。ゲームなのに。
村田(仮):僕、りえぽんの前の席だから知ってますよ。ギャーギャー叫んで、暴れながらやってるんで、それで体力消耗してるんですよ。
YK3:なるほど。まぁ、これだけ怖いゲームやったんだから、少しは耐性が付いたんじゃない? また『ナナシ ノ ゲエム』とかやってみたら、クリアできるかもよ。
りえぽん:え! 無理です! 『ナナシ ノ ゲエム』は本気で怖すぎですから! 今回紹介した中では1番怖かったかもしれないです。というか、もうこれ以上怖いゲームはやりたくないです! これ以上やらせたら……呪ッテヤル。
YK3:ギャー!!

データ

▼『SIREN:New Translation』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS3
■ジャンル:AVG
■発売日:発売中(2008年7月24日)
■価格:5,980円(税込)
 
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データ

▼『忌火起草』
■メーカー:セガ
■対応機種:PS3
■ジャンル:AVG
■発売日:発売中(2007年10月25日)
■価格:7,980円(税込)
 
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データ

▼『ナナシ ノ ゲエム』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:DS
■ジャンル:AVG
■発売日:発売中(2008年7月3日)
■価格:5,040円(税込)
 
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データ

▼『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』
■メーカー:スパイク
■対応機種:DS
■ジャンル:AVG
■発売日:発売中(2008年7月24日)
■価格:5,040円(税込)
 
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データ

▼『DEMENTIUM -閉鎖病棟-』
■メーカー:インターチャネル・ホロン
■対応機種:DS
■ジャンル:AVG
■発売日:発売中(2008年6月26日)
■価格:5,040円(税込)
 
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データ

▼『SIMPLE DSシリーズ Vol.42 THE 廃屋病棟 ~呪われた病院からの脱出~』
■メーカー:ディースリー・パブリッシャー
■対応機種:DS
■ジャンル:SLG
■発売日:発売中(2008年7月10日)
■価格:2,800円(税込)
 
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