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タイトル
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I/O(アイオー) |
レビュアー
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うさぎ団 |
中澤工×田中ロミオ!
すべてのAVGファンに捧げるSFミステリー!
発売される数が少ないせいもあり、あまり元気がないコンシューマ・オリジナルのノベル系AVG。その中から、さらに名作と呼ばれるものを探すとなると、本当に指で数えるほどしかないかもしれません。しかし、チュンソフトの『かまいたちの夜』や『街』、FOGの『久遠の絆』、SCEの『ダブルキャスト』など、プレイしたユーザーの人生観を変えてしまうほどの素晴らしい作品があるのも事実。チェックしないのは絶対に勿体ないです。そこで、ここでは最近発売されたばかりのノベル系AVGで、俺が猛烈にプッシュした『I/O』を紹介したいと思います。
●2人の奇才が手を組んだ作品!
そもそも、この『I/O』という作品、原案を手がけるのが中澤工氏と田中ロミオ氏の2人ということで、俺の中で発表当時からかなり気になっていました。中澤氏は、海中施設の事故発生現場の生存者となった若者たちの奇跡のドラマを描く『EVER17』、田中氏は心に傷を負った学生たちが織り成す青春群像劇『CROSS†CHANNEL』という、ともに同世代の共感を呼び、インターネットを中心に一大ムーブメントを起こした作品を手掛けたクリエイターですからね。また、『EVER17』、『CROSS†CHANNEL』ともに、ストーリー中にビックリするようなギミックが隠されており、ミステリーとしてもユーザーから高い評価を受けているのもポイントです。そんな中澤氏と田中氏の遺伝子を持つ『I/O』。やはり、心に染み渡る人間ドラマと、驚愕のミステリーが用意されていました。もう、サイコー!
●2つの世界と4人の主人公が存在
『I/O』はネットワークが発達し、現実や自己の定義があいまいになった近未来が舞台。治安の行き届いた平和な現実世界と、現実世界とそっくりだけど、犯罪がはびこる退廃した仮想世界「バビロン」の2つの世界を中心に物語は繰り広げられていきます。そんな2つの世界で“自分の大切な何か”を探す4人の男女が主人公。これら4人の主人公はゲームの冒頭で、プレイヤーが誰のシナリオから読み進めるか選択することができます。そして、4人の主人公、すべての物語を読み終えたときに真相への道が開いていくわけです。では、それぞれのルートの主人公とストーリーを簡単に紹介していきましょう。
■Aルート/主人公・葵日向
2年前に妹の夢月が失踪してからというもの、日々を無気力に生きていた高校生。そんな彼の元に、ある日、夢月を思い起こさせるような不可解なメールが送られてくる。日向は幼なじみの川原朔夜とともに夢月を捜すことを決意。そして、夢月の使っていたパソコンを調べたところ、彼女が架空世界「バビロン」にいることが判明。2人はバビロンにログインして、その中で夢月の捜索を続けることになるが……?
■Bルート/主人公・イシュタル
フリーランスのプログラマであり、合法的ハッカーチーム・クリミナルのリーダーでもあるイシュタル。彼女は、あるクラッカーの捕獲依頼をきっかけにサイバーテロ集団・コードと対立することに。しかし、そのコードの中には彼女のかつての教え子たちも混ざっていて……?
■Cルート/主人公・イシュタル
Bルートのイシュタルと容姿や性格がそっくりな女性が主人公。彼女は自分の記憶を混濁しており、自分や周りのことがしばしばわからなくなってしまっているのが特徴。そんな彼女はDルートの主人公・ヒィのことを慕っており、暴走してしまった彼を必死に止めようとするが……。
■Dルート/主人公・ヒィ
主人公は、仮想世界の英雄“He”を名乗る青年。大切な人をコードに奪われてしまった彼は、たった一人で組織に復讐するため、終わりのない戦いを続ける……。また、ヒィはなんらかの理由により記憶の大半を失ってしまっているため、自分の目的以外を思い出せないでいる。
こんな感じです。オススメの攻略ルート順としては、やはり王道にA→B→C→Dの順番ですね。ただ、本作ではエンディングを迎えるたびに虫食い状態だったシナリオが除々に補完されていく「デフラグシステム」というものを搭載しているため、1回や2回プレイしただけでは物語の真相を見ることができません。なので、AルートやBルートをクリアした段階では、デフラグが完了しておらず、物語が唐突に終わってしまうため、やや肩透かし的に感じてしまうかもしれません。しかし、Cルートをクリアしたあたりから物語の全体像が見え始めるので、そこからとても面白くなります。というか、少なくとも俺はそうでした。“2人存在するイシュタルの謎”や“ヒィは何者なのか”、“夢月が失踪した理由”などなど、次々と謎が明かされていき、物語に引き込まれていくはずです。また、それにあわせて、登場人物たちの視点から、“人が生きることの意味”や、“他人とのつながりを求めることの意味”といったテーマも語られていき、心にジーンときます。本作では、4つのルートをクリアしてもまだまだゲームは続くため、プレイ時間は膨大にかかりますが、そんなことが気にならないくらい先が気になって夢中にプレイできるはずですよ。
●システムに不満点はまったくなし!
手放しで遊べるオートモードや、物語の区切りで自動でセーブされるオートセーブ、好きなところから再生可能なログ閲覧など、ゲーム周りのシステムは文句なしのデキ。また、ゲーム本編中の用語を解説してくれる“キーワード機能”が搭載されているのもポイント。快適なプレイを約束します。
●ノベルAVGファンには、ぜひプレイしてもらいたい作品!
やや難解で濃厚なストーリーのため、決して万人にオススメできる作品ではありませんが、逆に言うと、濃い内容のストーリーに飢えているノベルAVGファンにはぜひとも手にとってもらいたい作品です。こういったレベルの高い作品が、この『I/O』の発売を機に、これからもコンシューマで発売してくれるようになってくれれば、俺としてもとても幸せです。みなさんも、ぜひ本作を手にとってプレイしてみてくださいね。
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レビュアー紹介
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うさぎ団
GLAYとギャルゲーを愛して止まない金髪ライター。重度のネット依存症で、趣味はサイトの運営と更新。でも、原稿を上げずにサイトを更新しているのが編集さんにバレると、さすがにちょっと気まずいらしい。
●好きなゲーム
『東京魔人学園』シリーズ
『サクラ大戦』シリーズ
『女神転生』シリーズ
『リフレインラブ』シリーズ
『街』
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I/O(アイオー)
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●機種:PS2
●メーカー:GNソフトウェア
●ジャンル:AVG
●価格:7,140円(税込)
初回限定版¥9,240(税込)
●発売日:2006年1月26日
●CERO年齢区分:15歳以上対象
(C)Regista/GoodNavigate
■ソフト紹介ページ
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