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タイトル
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第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~ |
レビュアー
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有部デルチ |
みんな空を見上げてごらん。地球のために、ロボットたちが戦っているよ!?
過去最大のスケールで送る、『α』シリーズ完結編!!(6,466文字)
世界で初めて二足歩行を実現した「ASIMO」、建物の地図を覚えて案内・警備ができる「ガードロボC3」、人間の言葉を理解して応答する黒くて四角いニクいやつ「QB」、ピュアな心でサッカー選手を夢見る「PINO」。ロボット工学は日々進化を続け、いつかバイストンウェルに飛ばされた科学者がオーラバトラーを作ってくれるんじゃないかと期待に胸をふくらませることも多くなりました。(※本作に「聖戦士ダンバイン」は登場していません。あしからず)
そんな妄想を繰り広げられるのも日本が平和なおかげ……と思っているキミ! 甘い! それは平和ボケと言えるだろう!! そう、ボクらが「劇場版機動戦士Zガンダム」を見ているこんな時にも、さまざまなスーパーロボットが地底勢力や異星人から地球を守るために戦っているのだ! ……って感じでついに発売されました『第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~(以下、3次α)』。『スパロボ』シリーズについては、もはや説明の必要はないと思うので省略させていただきます。そのなかでも、この作品は2000年発売の『スーパーロボット大戦α』(PS)から続く、通称『α』シリーズの完結編を飾る1本なのです。『α』シリーズは、動きまくる戦闘アニメや練りこまれたオリジナル設定など、数多く発売されている『スパロボ』シリーズのなかでも特に人気の高いシリーズ。その最終章となる作品だけに、気合の入り方もハンパじゃないです。詳しい内容は以下の説明にまわしますが、いろんな面でスケールがデカい作品になってます。「~終焉の銀河へ~」なんてサブタイトルがつくのも、3部作で話題となった『スーパーロボット大戦COMPACT2』以来のことで、その気概がうかがえます。登場作品も多いので気になっている人も多いと思いますが、「『α』シリーズをプレイしたことないし~」とか「ロボットアニメはほとんど見ないけど、ゲーセンの『バーチャロン』にはハマったぜ!」って人のために、『α』シリーズを簡単に説明しとこうかなぁと今突然ひらめきました。ほんと簡単にッスよ? あんまり細かくやるとネタバレって怒られるからね!
■『スーパーロボット大戦α』(PS・DC)
記念すべき『α』シリーズの1作目。異星人の襲来を受けた地球と、それに呼応するように現れた地球の地下勢力らとの戦乱を描いた作品。「超時空要塞マクロス」や「ジャイアントロボ
地球が静止する日」といった新規作品が参加した。また『α』シリーズ通しての巨大な敵となる「ゼ=バルマリィ帝国」など、オリジナル設定もゲームを盛り上げた1本。ちなみに『α』の戦争は「バルマー戦役」という通称で表記される。
システム面では、「熟練度」や「合体・分離によるフォーメーション」が登場。この時の熟練度は1話で10ポイントもらえるなど、今考えると熱い仕様だったのが印象的。またポケットステーションを使ったミニゲームも収録。資金が加算されるので、1話終わるごとにプレイするという非常にめんどく……やりがいのあるミニゲームだった。そしてなにより、それまでの『スパロボ』から大きく進化して、動きまくり叫びまくりの戦闘アニメがファンのハートにブレストファイヤーだった傑作。
また、『α』発売の翌年2001年には戦闘アニメが3Dになり、新規オリジナル作品「機甲武装Gブレイカー」を追加した『スーパーロボット大戦α
for Dreamcast』がドリームキャスト(DC)で発売された。
■『スーパーロボット大戦α外伝』(PS)
『α』直後の話を描いたシリーズ2作目。「バルマー戦役」においてなんとか敵集団を撃退したが、その影響で地球に超重力波が襲来することが判明する。地球を守るために「イージス計画」という防護策を進めるが、それを狙って地球圏が再び戦乱に陥ってしまう。その戦乱のなか、野望を持った男シュウ=シラカワが現れて……。通称「イージス計画」のてん末が描かれた作品。通常の時間軸ではなく、とある世界に飛ばされるなど意外なストーリー性が話題になった。また、そんな特異な世界観に合わせるように「∀ガンダム」や「機動新世紀ガンダムX」、「戦闘メカザブングル」、「銀河旋風ブライガー」といった作品が華をそえていた。
基本は『α』を踏襲していたが、「援護行動」が登場。難易度も比較的高めで、戦略性の高い作品になっていた。「外伝」というだけに主人公が存在しないなど、オリジナルではなく原作の持ち味を一層活かしている点もおもしろい。もちろん、「魔装機神」などオリジナルユニットは健在で、特にもりもり動くプレシア(血のつながらない妹属性)が「お兄ちゃん層」のハートをキャッチした。
■『第2次スーパーロボット大戦α』(PS2)
『外伝』後の戦争を描いたシリーズ3作目。「イージス計画」の発動によってどうにか危機を脱した地球だったが、情勢は次第に悪化。地球は再び多くの勢力に狙われることになる。『3次α』でもキーマンとなるイルイ=ガンエデンが登場する作品。ハードをPS2に移し、「鋼鉄ジーグ」や「ブレンパワード」などより多くの作品が参戦。また、「戦国魔神ゴーショーグン」や「大空魔竜ガイキング」など復活作品もあった。ちなみに、『2次α』の戦乱は「封印戦争」という通称で呼ばれる。
この作品で「小隊システム」が登場。登場作品が増え、「う~ん、これも出撃させたいけど、こっちも育てたいし~」という『スパロボ』最大のカタルシスを解消。主力ユニットをすべて出しつつ、エマさんもバッチリ育てるといったドリーマーズアゲインが実現した。
う~ん、簡単にしたつもりなのに意外と長くなってビックリ! まあ、それくらい内容が濃いシリーズってことですよ。ちなみに『スーパーロボット大戦α
PREMIUMEDITION』という上記3作品のセットも発売されているので、シリーズ未プレイの方はぜひ遊んでほしいところです、といったコマーシャルもね、重要だよね?
とこんな歴史を持った『α』シリーズ。やっとこさ『3次α』を極力ネタバレのないように解説しようと思います。なんか、エルトリウムの全長並に長い前フリだったなぁ。
●地球は青い宝物。やっぱりいろんな勢力に狙われていたよ!
多くの超エネルギーであったり、特殊な能力を保有する者の存在、秋口にかけておいしくなる梨など、地球は魅力満載のブループラネット。ゼ=バルマリィ帝国とか世界各国の地下勢力とか、地球を狙いたくなる気持ちもわかるってもんです。そんなヤツらから再び地球を守るため「αナンバーズ」が集結ってのが話の始まりです。当然ですが、ストーリーはこれまでの完全続編。「3次α」から始める人にとっては多少「え? なんか久しぶりって感じで出てきたけど、この人誰?」てな展開もあるわけです。ただし、そんな人は放置かっていうとそんなことはありません。本作には「キーワード解説」なるものがありまして、ストーリー上重要なキーワードの解説を見ることができるのです。オリジナル設定をはじめ、ロボットアニメには欠かせない小難しい単語もこれである程度理解できます。いかに『スパロボ』好きでも、「登場作品全部見てるぜ!」って人はそうはいないと思うので、これはかなり便利だと思います。
そして気になるストーリーですが、完結編というだけあってこれまでの謎がすべて解明されます。特に人気の高いオリジナルストーリー、ゼ=バルマリィ帝国に関する物語もバッチリで、シリーズ通してプレイしてきた人にとっては盛り上がること間違いなしです。なんせ、『α』で登場したのが帝国の第7艦隊だけだったのに、今回は本国もちゃんと登場するんですから。もちろん、原作アニメの名シーンを再現したエピソードも満載です。正直『2次α』では、いろんな勢力がブツ切りで襲ってきたイメージしかなかったのですが、今回はそれぞれの勢力がうまく絡みあっていて、先の展開が気になる構成になっていておもしろいです。会話のシーンも長すぎず短すぎずのバランスで作られていてテンポよく進むのもうれしいポイント。
そしてストーリー展開とともに盛り上がる登場、合体デモ。『スーパーロボット大戦GC』では一枚絵で「合体しました~」って言われて、ちょっとヘコんだけど、今回はきっちり盛り上げてくれてひと安心。これまでのようにCGデモではなく、アニメーションのカットインって感じなのですが、機械的なCGデモに比べて雰囲気が出ているので個人的にはこっちのほうが好きです。
ストーリーのシステムで言うと、今回はオプションから「ストーリーチャート」を閲覧できるという試みが新鮮。自分が通ったルートだけなので、ロボット、キャラ図鑑と併せてコンプリート魂に火がつく人もいそうです。
●名前を全部覚えられるか!?
過去最大の登場作品数にメロリンキュ~
『スパロボ』の魅力といえば、やっぱり原作ロボットアニメのごちゃまぜ感。「アムロとアフロ(コスモ)が話してるよ~」とか「ミサトさんとマリュー艦長の同じ声優さん会話」などなどなど、ロボットアニメ好き(かなりマニアックな会話もあり)には挙げるとキリのない楽しさが詰まっています。もちろん、オリジナルのストーリーでしっかり盛り上げてくれるので、原作を知らなくても十分楽しめると思います。ま、これは原作を知ってる人の特権ってとこでしょうか。
てことで、気になるのが本作に登場している原作アニメ。これまでのシリーズに登場したもの+新規作品の参加でその数はシリーズ最高となっています。『α』シリーズ以前のシリーズから復活を果たした「伝説巨人イデオン」。GBAのシリーズから「マクロス7」。そして完全新規タイトルとなる「勇者王ガオガイガー
FINAL」、「機動戦士ガンダムSEED」、『電脳戦機バーチャロン』シリーズと、新参戦作品だけでも多彩なメンツです。古めの作品は今までにかなり登場してるので、比較的新しい作品が多いのも特徴かな。特にセガからのゲスト参戦となった『バーチャロン』は、これからの『スパロボ』に何かを期待させるチョイスです。『サクラ大戦』とか出ないかな~。いやいやいや、強い弱いじゃないですよ!? アイリスは修理できるなぁとか、ほら、楽しそうじゃん! ここまで人気のシリーズになると、ゲーム業界にもファンは多そうなので今後も夢のコラボレーションが実現するかもですよね。
そうそう、コラボレーションといえば今回のこだわりはすごいです。まず4人の主人公機のデザインはそれぞれ違うデザイナーが担当。そのなかには、アトラスの悪魔絵師・金子一馬氏も参加する豪華さです。また、ダンクーガの戦闘アニメカットインにはアニメーターの大張正己氏が参加。大張氏は、「ダンクーガ」をはじめ、「マシンロボ」、「ドラグナー」などの作品でむっちゃカッコいい作画を見せつけてくれた方。大張氏の描いた「ドラグナー」のオープニングはその描き込みのすごさから“バリグナー”と称された伝説も……って、うん、止まらなそうなのでこれくらいにしておきます。あと、『スーパーロボット大戦
ORIGINAL GENERATION2』のCMに出演していた加藤夏希さんも声優にチャレンジするなど、製作スタッフの豪華さでも過去最高といえるものになっているのです。
さらに、ストーリーだけでなく「合体攻撃」により、戦闘でも絡みを楽しめるのが魅力。もはや、『スパロボ』では当たり前となった合体攻撃ですが、『2次α』のときは種類が少なくちょっと物足りない感がありました。でも今回は、かなりの数が用意されていて、「コン・バトラーV」と「ボルテスV」による「超電磁スピンVの字斬り」などの、原作の枠を越えた合体攻撃も用意されているのはうれしいところです。
●GP03(エマさん搭乗)、メタス、メガライダー、トーラス
その名も麗しのエマ小隊。さらに親切になった小隊システム!
前作『2次α』で採用された「小隊システム」が、本作にも引き続き使用されています。まあ、前述したように膨大な数のユニットが登場する作品だけに、このシステムの登場で出撃ユニット数が大幅に増えたのはうれしいことです。
そんな小隊システム、おおまかな仕様に変更はないのですが、小隊を組んだ画面で強化パーツを装備できたり、自動編成があったりとかなり親切な設定に進化。さすがに、小隊の強さが決まってしまう自動編成は熟考の余地ありと感じましたが、それでも便利になったのは確か。細かい変更点ですが、確実な進化を遂げています。やっぱり小隊システム最大の魅力は、自分好みの編成を組めるってことだと思うのですよ。セオリーなら、リアル系とスーパー系を混ぜたバランス型だったりするのでしょう。もちろん、そんな運用法もありです。でも、こだわりを持った編成をして楽しんでいる人は遊び方がうまいなぁと思います。ちなみに、自分のこだわりは麗しのエマさんをちょ~優遇させること。内訳はGP03(エマさん搭乗)、メタス、メガライダー、トーラスの4機。普通の小隊は状況に応じて小隊長を切り替えるものです。でも「麗しのエマ小隊」は、小隊長は常にエマさんです。約束です。またエマさんはオールドタイプなのでちょっと攻撃に当たりやすい方です。だから修理機能を持ったメタスは必須です。必然です。また、搭乗機のGP03はエネルギー消費型の武装が多いユニットです。だから補給機能を持ったメガライダーも必須です。当然です。さらに、移動力が足りなくて攻撃できない! という悩みを解決するために、「加速」の精神コマンドを持ったヒルデさん搭乗のトーラスを入れます。完璧ですね。こーんな感じで“こだわり”を盛り込んでいくと一層楽しめること間違いなしです。ちなみにエマさんは撃墜数第2位をキープです。
また、小隊システム以外にもプレイしやすく進化しています。ボタンのカスタマイズも可能なので、□ボタン1つですぐセーブできたり、戦闘シーンでかかるミュージックを設定できたりと、かゆいところに手が届きまくりのカスタマイズが可能です。SLG部分の進化はこれまでもいろいろと見られましたが、こういったオプション部分にも手を加えられたのはさすが完結編って感じです。さらに、戦闘アニメのON/OFFはもちろん、戦闘アニメの途中カット、さらには○ボタンでの早送り、精神コマンドの一括使用といったことまで可能になっているのです。これまでで最高のプレイしやすさ、システム面の完成も注目してほしいポイントです。
●シリーズ完結の名にふさわしい名作!
このファイナルウォーズの警鐘(ゴング)を鳴らすのはキミだ!!
本当に簡単に『3次α』を解説してきたわけですが、もっと簡単に言うと“熱い”ってことです。少しでも心に熱いロボット魂があるなら、プレイして損はないはずです。知ってる作品1つあるだけでもいいよ? 最近思うのは、原作知ってるとニヤリとできる場面も多いけど、若干先の展開が読めてしまうこともあるじゃないですか? でも、原作を知らなければ常に新鮮な展開が待っている。これも『スパロボ』の楽しみ方の1つなのかなぁなんて思います。難易度的にもそれほど高い作品ではないので、SLG初心者でも問題なく楽しめますし。ただ、そんな『スパロボ』初心者には、分岐ごとに分割される部隊→小隊再編成→強化パーツ付け替えが手間だと感じるかもしれません。また、シリーズ経験者にしてみれば、既存の参戦ユニットの戦闘アニメに『2次α』と同じものが多いなぁという不満もあるかもしれません。でも、それを補って余りあるボリューム満点の名作だと断言できます。あ、ちなみに前作と同じと思える戦闘アニメでも、トドメを刺すと追加グラフィックが用意されているものがけっこうあるので、あっさりカットしないで見て欲しいです。そしてできるなら、『α』シリーズを順番にプレイして、真の“終焉”を迎えてほしいですね。
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レビュアー紹介
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有部デルチ
しめ切りをブッチ切ってイラストばかり描いてる暗黒悪魔絵師風ライター。最近、本業がどっちかよくわからなくなりつつある。『スパロボ』歴は非常に長く、電撃PSの攻略班として活躍中、みたいな。
●好きなゲーム
『スパロボ』シリーズ
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第3次スーパーロボット大戦α
~終焉の銀河へ~
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●機種:PS2
●メーカー:バンプレスト
●ジャンル:SLG
●価格:8,379円(税込)
●発売日:2005年7月28日
(C)葦プロ
(C)GAINAX/Project Eva.・テレビ東京
(C)1997 GAINAX/EVA製作委員会
(C)サンライズ
(C)SEGA, 1998, 2003 CHARACTERS
(C)SEGA/AUTOMUSS
(C)AUTOMUSS
CHARACTERDESIGN:KATOKI HAJIME
(C)創通エージェンシー・サンライズ
(C)創通エージェンシー・サンライズ・毎日放送
(C)ダイナミック企画
(C)東映 C)東映アニメーション
(C)東北新社
(C)BANDAI・VICTOR・GAINAX
(C)ビックウエスト
(C)BANPRESTO 2005
■ソフト紹介ページ
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