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◇ レビュー ◇
電撃オンライン編集部がオススメするソフトを個性的なレビュアーがアツく語ります!
タイトル
ローグギャラクシー
レビュアー
ただ坊

壮大なる銀河叙事詩(スペース・オペラ)、ついに開幕!
さぁ、星を往く船に乗り込もう!!

 千葉の片田舎にある僕の実家からは、都会よりだいぶ多くの星を眺めることができる。子どものころは、そんな宇宙へ想いを馳せて、スペースシャトルのパイロットを目指していたこともあった。そして僕は「彼」に出会ったことで、自分が昔思い描いていた夢を強烈に思い出すことになる……。
 辺境の砂漠の惑星・ロザで、「彼」はうっくつとしていた。彼らの星を支配する、ロンガディア惑星同盟の圧制に、やりきれないもどかしさを感じていたからだ。自由こそが、「彼」が愛するもの。そんな「彼」の夢は、銀河の海を自由に駆け巡ることだった。そしてある日、そんな「彼」の前に、大きな転機が訪れる。さまざまな因果に導かれるように、彼は砂漠の惑星を飛び出し、宇宙へ旅立った。心ときめく大冒険は、こうして始まることになる…。
そんな「彼」の物語に触れたとき、僕は大きな共感と、ちょっとした懐古感に包まれた。かつて宇宙に憧れつつ、文章を書くという今の仕事に忙殺されている僕。自分の人生に誇りを持っているし、後悔はないはずだ。だが、そんな僕に「彼」は、宇宙の広さとすばらしさ、冒険のときめきを思い出させてくれた。古い友人に再会したような、少し懐かしいこの感覚は、嫌いじゃない。たぶん僕は、このまま宇宙を知らずに、歳を重ねていくだろう。だけど、だからこそ、「彼」との旅を楽しみたいと思う。仕事に追われる僕の心を、再び宇宙へと導いてくれた「彼」こと、“ジェスター・ローグ”に感謝しつつ。そして僕は、地球という惑星から宇宙を駆ける相棒に想いを馳せつつ、この原稿を書いている……。

 というわけで。ども、12月の星座が一番キレイだと思っています、ただ坊です。あの『ダーククラウド』や『ドラゴンクエストVIII』を開発したレベルファイブが、またまたとんでもないゲームを作り上げてくれましたよ! それが、ここで紹介する『ローグギャラクシー』です。みなさんは、もうプレイされましたか?
 このレビューを読んでくれている人のなかには、このゲームをいっさい知らない、という方はほとんどいないと思うのですがどうでしょう? ぶっちゃけ、テレビでCMを見たり、ネットで情報を集めたり、はたまた電撃プレイステーションで記事を読んだりして、この作品がどういったゲームなのか、大体は知っている人が多いのではないかと思います。要は、それほどのビッグタイトルだということなのですが。とはいえここでは、この『ローグギャラクシー』というRPGがどのようなゲームであるのかをカンタンに紹介しつつ、このゲームのどこがおもしろいのかを具体的に解説しちゃいましょう!

●アクション性と戦略性が入り混じる
  戦闘がどうしようもないほどに楽しい!!

 戦闘は、基本的にアクション要素が強いです。○ボタン(ファーストウェポン=メイン武器)と、□ボタン(セカンドウェポン=サブ武器)を押すと繰り出せる攻撃で、敵にガンガンダメージを与えていくことになります。一般的なアクション・RPGでは、ともすればボタンの連打になりがちな戦闘シーンですが、『ローグギャラクシー』では、そうはいきません。連打ゲーにならない最も大きな要因となるのは、「アタックターンゲージ」でしょう。このゲージについて詳しく解説すると、各キャラにはこの特殊なゲージがそれぞれ設定されており、戦闘中になんらかの行動(攻撃やアビリティの使用、アイテムの使用など)を取ることで、このゲージが少しずつ減っていきます。そしてゲージがなくなると、しばらくの間は攻撃などのアクションができなくなってしまうのです。「しばらくの間」といっても、具体的にいえば5秒足らずのものなのですが、何せ戦闘は非常にスピーディなので、この5秒のロスで、戦況が大きく変化することもしばしば。敵の残り体力と味方の残り体力、さらにアタックターンゲージの残り具合を見て、一気にラッシュを仕掛けるか、一度体力を回復させておくかを考える、といった駆け引きは、これまでのA・RPGにはない戦略的な要素だといえるでしょう。でも、このゲージがなくなっているときにも、ガードと投げだけは繰り出せるのもポイント。敵の攻撃をガードすると、一気にゲージが回復するので、基本はガードを固めるのがセオリーです。しかし、敵の数が多く、ガードを固めていては仲間がピンチに陥りそうな局面などでは、敵を抱えて投げることで、相手の攻撃を一時中断させたほうがいい場合もあるんです。こういった戦況に合わせた駆け引きが、ゲームとして楽しい部分だと思います。
 また、ともに戦う仲間キャラが独自の意見をプレイヤーに伝えてくる「サジェスト(意見)」も、これまでになくおもしろい要素です。これは、敵の攻撃を受けてHPが減ると、味方から回復アイテム使用の意見が出される、というように、仲間がその場の状況を判断してさまざまな意見を述べてくるシステム。これまでのA・RPGでは、ともすれば仲間キャラはプレイヤーのそばでただ戦っているだけ、といったイメージがあったかもしれませんが、この「サジェスト」システムによって、仲間と一緒に戦っている、という連帯感がよ
り深まっているのが特徴です。これを使いこなせれば、とくに回復がすごくラクになります。
 このように、これまでのゲームにはない戦闘システムが搭載されている本作。システムに慣れるまでは、経験不足から的確な状況判断ができないぶん、戦闘はかなり難しく感じるかもしれません。そもそも、出てくるザコ敵も結構強めに感じられます。しかし、ゲームに慣れてシステムを使いこなせるようになってくると、この難易度がすごく心地よくなってくるのです。キャラの経験値をためるだけではなく、プレイヤー自身も経験値をためることが重要といえるでしょう。慣れれば慣れるほど味が出る、極上の戦闘システムに、ぜひ触れてみてほしいですね。

●やり込み要素は満点! 武器を集める?
  アイテムを集める? それとも、虫を集める!?

 みなさんのなかには、ゲームライターという職業は、どんなゲームでも徹底的にやり込む、と考えている方もいるのではないでしょうか? もちろん、なかにはそういったライターもいますが、ほとんどのゲームライターは、プライベートではそこまでゲームをプレイしません。というよりも、できない、といった方が正しいでしょう。仕事としてゲームをプレイする以上、攻略範囲をプレイし終えたら、すぐに別のタイトルに取り掛からなければならないことが多いからです。また、会社でひたすらゲーム漬けになることが多い関係で、家に帰ってプライベートでまでゲームを遊ぼうとは、なかなか思えなくなってくるのが正直なところなのです。そんな僕ですが、『ローグギャラクシー』に関しては、まったく違いました。睡眠時間を削ってまで、このゲームにのめり込んでいます。いったいなぜでしょう? 答えはズバリ、ゲームをとことん楽しむための、やり込み要素が満載だからなんです。
 たとえば「合成ガマ」。『ローグギャラクシー』では、武器のスキルをマックスまで鍛えた武器同士を組み合わせることで、より強力な武器を作り出すことができます。しかも、武器同士には相性が存在しており、この相性が優れた武器を組み合わせると、弱い武器からいきなり強力な武器ができあがることもあったりするから油断できません。こういったビックリ要素はホントに病み付きになりますよ。今日も冒険を進めずに、武器のスキル上げをシコシコと進める僕なのでした。
 自分自身の手で、新たなアイテムを作りだすこともできます。それが「ファクトリー」です。惑星ゼラードの工場地帯にある、小さな工場を利用すれば、自分だけのオリジナルアイテムを開発することができるこの要素。機械の配線やパーツの配置、材料のアイテムを変化させることで、作成できるアイテムはどんどん変化していくのが特徴です。うまく開発に成功すれば、まったく未知のアイテムを作り出せるのがうれしいトコロ。場合によっては、自分が開発したアイテムがお店に出回ることもあったりするので、すごくやり込み要素がくすぐられますよ。
 冒険の途中で手に入る虫カゴにワナのエサをしかけて、ココだと思う場所に設置することで、虫を捕まえることまでできちゃいます。で、虫同士を配合させることができるのも大きなポイント。捕獲と配合を繰り返してより強い虫を手に入れていき、最終的には虫たちが5対5で戦うボードゲーム「インセクトロン大会」で、勝利をつかむことが目的となります。どこの星で強力な虫が手に入るのか、何と何を配合すれば、使いやすい虫が育成できるのか、考え始めたらとまりませんよ。昆虫が大好きな子どもだけではなく、昔昆虫好きだった大人も童心に帰れるといいますか……。ホント、虫ってばサイコーです!
 そのほかにも、銀河のどこかに隠れている賞金首を追いかけて星々を回ったり、キャラの外見を変化させる「コスチューム」を探し回ったりと、やり込み要素は本当に盛りだくさん。時間がいくらあっても足りませんよ!

●残念な部分もあるにはあるけど……
  それでも間違いなく、『ローグ』はおもしろい!

 これだけほめてきた『ローグギャラクシー』ですが、不満に思う部分も少しだけあります。一番気になったのはマップの大きさと、その見にくさでした。序盤のダンジョンですら、圧倒的な広さを誇るマップは、マップの高低差が大きかったり、敵とのエンカウント率が高かったりもするので、探索にはかなり骨が折れます。それがRPGの醍醐味でもあると思いますが、これでゲームがかなり億劫に感じる人も多いのではないでしょうか? そこを乗り越えられれば、すごくおもしろいゲームだけに、もったいないかなぁ、と思ってしまうのです。とはいえ、久しぶりに登場した名作と呼ぶにふさわしいRPGであることは間違いなし。たくさんの人に遊んでもらいたい作品です!

 
 
画面写真

レビュアー紹介

ただ坊
 島本和彦先生のマンガに激しく同調し、映画「ロッキー」を見ては涙するという熱血な部分と、ベストプレイスが「ディズニーランド」という癒し部分を併せ持つ、自称永遠のピーターパン。仕事中に聞くBGMがB’zの時は絶好調なとき、GARNET CROWの時は最高潮のときだと豪語する、へっぽこ三文ライターでもある。

●習得済み精神コマンド
「不屈」「ひらめき」「根性」「熱血」「気合」「魂」(「集中」が欲しい、と本人談)(ついでに「加速」も覚えやがれ、と担当編集談)


●好きなゲーム
『スパロボ』シリーズ
『キングダムハーツ』シリーズ
『KOF』シリーズ


ローグギャラクシー
パッケージ写真
●機種:PS2
●メーカー:SCE
●ジャンル:RPG
●価格:7,140円(税込)
●発売日:2005年12月8日

(C)2005 Sony Computer Entertainment Inc.

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