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●S・RPGとしての『幻想』
――『幻想』シリーズの最新作をRPGではなく、S・RPGにしたのはなぜですか?
松川智禎氏(以下、松川。敬称略):「『幻想』シリーズをS・RPGでやってみてはどうか」という声は、今までにも内外からよくいただいていたんですよ。『幻想』シリーズはもともと世界設定や戦闘システムがしっかりしているので、それを使ってほかのジャンルのゲームを作ってみたかったのがきっかけですね。開発スタッフにS・RPG好きが多いのも、1つのきっかけになりました(笑)。
――タイトルに『幻想水滸伝』をつけなかった理由と、新タイトルを『ラプソディア』にした理由を教えてください。
松川:やはり、『幻想』シリーズといえばRPGをイメージする人が多いですよね。本作はS・RPGなので、『幻想』シリーズの流れを汲みつつも新しいイメージを持たせたかったんですよ。だから、あえて『幻想』の名はつけないことにしました。もしも、この先『ラプソディア』がシリーズ化されて、『幻想』シリーズの最新作と同時期に発売されたときに、イメージに明確な違いが表れるようにしたい。それくらいの意気込みを持って制作しています。
河野純子氏(以下、河野。・敬称略):『ラプソディア』は、「語る人」という意味の「ラプソード」が語源です。たくさんのキャラが入り乱れるバトルの様子をイメージしてつけました。
●『IV』のキャラと主人公たちの関係は?
――舞台を『IV』の時代にした理由はなぜですか?
松川:やはり最新作である『IV』が一番、ユーザーさんにとって身近な物語だからです。今までS・RPGに触れたことがない人にも『IV』をプレイしていれば、すんなりと入っていけるようにしたかったというのもあります。
――写真では『IV』の“キカ”が登場していますが、ほかにはどんなキャラが出る予定ですか?
河野:“キカ”以外のキャラについてはまだ言えませんが、本作では『IV』の前後の時代が描かれているので『IV』のキャラはたくさん登場します。“キカ”はひょっとしたら『IV』以上に活躍するかもしれません。ファンは必見ですね。
――『IV』と時代が重なるということは、本作の主人公たちは宿星ではないのでしょうか?
松川:そうですね。本作の主人公たちは108の宿星とは特別関係ありません。彼らの目的に賛同した『IV』のキャラや新キャラたちがキリルたちに協力してくれる感じになります。
――今回、公開された3人は今までのシリーズのキャラよりも大人びた印象がありますね。
河野:今までの主人公は少年が多かったんですけど、今回はゲームの雰囲気を変えたくて絵のタッチも変えました。キャラの描く線を細くして、服装にも変化を持たせてあります。全体的なカラーは『IV』よりは色を抑え目にして落ち着いた感じを出していますね。
――3人はどんな関係なのでしょうか?
小牟田修氏(以下、小牟田。敬称略):実は、アンダルクとセネカはキリルの父親の部下として働いていたという設定なんです。
猿田雅之氏(以下、猿田。敬称略):年齢で言うと(イラストでは)キリルが10代後半、アンダルクとセネカが20代の後半くらいですね。
小牟田:2人はキリルのことを幼いころから見ているので、まさに弟分みたいな存在です。
河野:3人の掛け合いもおもしろいですよ。キリルは典型的な熱血漢で、アンダルクはマジメすぎる性格なので、2人だけだと暴走しちゃうこともあるんですよ。そこをセネカが上手にフォローしたり、ツッコミを入れたりもします。
松川:キリルとアンダルクがボケで、セネカが突っ込むという理想的な形ができたね(笑)。
小牟田:セネカはアネゴ肌なところもありますから、そのあたりにも注目して欲しいですね。
河野:パーティ内に不安な空気が漂っていても、セネカがいると不思議と明るくなくなるんです。彼女はパーティになくてはならない存在ですね。
●見やすく、わかりやすいS・RPGを!
――戦闘システムはどのようなところを意識して作られているのでしょうか?
松川:S・RPGというと、どうしてもパラメータや専門用語が多くなりますよね。そこがおもしろいところでもあるんですけど、とっつきにくいという印象もぬぐえません。そこで本作では、キャラに行動を指示した場合にどういう状況になるのかが、「ふきだし」のようなアイコンでひと目でわかるように工夫されています。もちろん、『幻想』シリーズでおなじみのスキルシステムや支援アクション、協力攻撃といった要素も盛り込んでありますので、奥の深い戦術を楽しむことができます。
――『IV』の場合、協力攻撃は一度覚えたら連続して使うことができましたが、そのあたりはS・RPGになってどう変わっているのでしょうか?
河野:協力攻撃はキャラ同士をとなり合わせるとか、三角形を作るなど陣形を組む感じで使えます。ただし、協力攻撃を発生させるには、対象となるキャラ同士に好感度を上げる必要があるんですよ。このあたりは『幻想』シリーズでもおなじみですね。好感度は、対象キャラ同士が一定時間同じ戦闘に参加していると出現する「会話」で上げることができます。
小牟田:「会話」ができるかどうかも「ふきだし」で表示されるので、条件が満たされればすぐにわかるようになっています。協力攻撃で組む陣形も画面上に表示されるのでわかりやすいですよ。
松川:本作はS・RPGなので、わかりやすさを特に重視しています。例えば『IV』の艦隊戦のように、キャラがたくさんの部下を引き連れていく形も検討したんですが、難しくなってしまうということで不採用にしました(笑)。また、マス目を6角形のヘックスにすることも考えたのですが、やはりわかりやすさでいえば四角がベストということになりました。キャラクターをはじめ、画面の雰囲気も変にリアルにすることなく、ポップな感じにしているのもわかりやすさを重視した結果です。マップはある程度、角度や高さを変えられるようになっています。迫力のあるアングルで楽しめると同時に、状況が簡単に把握できますよ。
小牟田:キャラもそうですが、今回は全体的にゲームの雰囲気が「優しい」感じを出すように作っています。例えばグリッドを目立たせないようにするなど、一見するとS・RPGっぽくないようなイメージを持たせました。そうすることで、今までS・RPGをプレイしたことのなかった人も、手にとりやすいかな、と。そしてS・RPGのおもしろさに目覚めていただければ幸いです(笑)。
猿田:今までの『幻想』シリーズと同様に、たくさんのキャラが仲間になるのも本作の魅力です。1周目ですべてのキャラを仲間にするのはかなり難しいですよ。ぜひ、2周3周とプレイして全員を仲間にするやり込みプレイをして欲しいですね。
松川:仲間を全員そろえる以外のやり込み要素もありますよ。例えば……。
河野:それについては追って明らかになりますので続報をお楽しみに!(笑)。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
猿田:新しいキャラクターと舞台、新しいドラマを用意しましたのでぜひ、お楽しみください。
小牟田:今までの『幻想』シリーズになかったシステムを搭載しています。好きなキャラを育てるおもしろさをぜひ、味わってみてください。
河野:今まで『幻想』シリーズを知らなかった人でも、本作から入って十分楽しめる内容になっています。まずは本作に触れてみて、そこから過去の作品にも触れるのもアリですよ。
松川:『幻想』シリーズにあるバトルやキャラなどの魅力をS・RPGに凝縮して詰め込んであります。『OZ』をクリアしたら、ぜひ『ラプソディア』をプレイしてください!!
――本日はどうもありがとうございました。
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統括プロデューサー
松川智禎氏
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| コナミ制作局の第6プロダクションの統括プロデューサー。『ラプソディア』では、総括的な立場でのプロデュースを行っている。本人曰く「現場の鬼軍曹として、スタッフに日々ハッパをかけている」らしい。現在、好評発売中のACT『OZ』の統括プロデューサーも勤めている。 |
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プロデューサー&キャラデザイン
河野純子氏
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| コナミ制作局の第6プロダクションのプロデューサーで、キャラクターデザインも兼任。『幻想』シリーズの『I』と『IV』のキャラクターも描いており、本作では新キャラもたくさん描き下ろしている。そのなかには魚やトカゲなどのモンスターもあるとのことで、新たなファンを獲得しそうだ。 |
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ディレクター
小牟田修氏
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| ゲーム全体のプランニングから本作のゲームディレクションと、一部のプログラミングを担当。ユニークな服装を着ることで、社内でも有名だとか? |
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マネージャー
猿田雅之氏
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| 『ラプソディア』のマネージャーを務める。グラフィックやキャラクターなど、幅広い分野のエキスパートだ。 |
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ラプソディア
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■メーカー:コナミ
■対応機種:PS2
■ジャンル:S・RPG
■発売日:2005年9月22日
■価格:7,329円(税込)
■関連サイト
・公式サイト
/ コナミ
(C)1995 2005 KONAMI |
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