ハワイのオアフ島を舞台に、ドライビングの楽しさをリアルに体感できるドライビングゲーム。広大なマップ、街並み、豊かな自然などを忠実に再現することで、臨場感あふれるプレイを可能にしている。ミッションで獲得した資金はマシンや豪邸、洋服などの購入に使えるので、チャレンジするほど優雅なカーライフを満喫できる。
作り手の「個性」が色濃く出ているゲームシステムやエキセントリックなストーリー展開が好み。アクションからシューティング、はては美少女ゲームまで「広く浅く楽しむ」ライトユーザー系ライター。
芸能人が正月に過ごす場所といえば……そう、ハワイ! パンピーどころかこちとら引きこもり気味のゲームライターにとっては無縁の楽園だが、そのハワイを舞台にしたカーライフシミュレーションが本作『Test Drive Unlimited』。主人公は大金を抱えてハワイに渡航。しかるのちにオアフ島に住居を構え、現地で車を購入。以降はただただセレブなカーライフを送るという典型的な勝ち組キャラクター。もちろん、レースゲームということでドライブを軸にゲームは展開されていくが、住居の買い換えや身につける洋服やアクセサリーのカスタマイズ、はたまたクラブのオーナーになってみたりと、金にあかせてさまざまな楽しみが用意されている。「貧乏ゲームライターにとってはますます無縁だろーが!」……と、たぎる気持ちをぐっとこらえ、さっそくプレイレポートをお届けしよう。
ゲームスタート時、まずはオアフ島での生活拠点となる自宅を購入。立派な家に買い換えれば、ガレージに多数の車両をおけるようになる。これが格差社会なのか!? |
『Test Drive Unlimited』におけるオアフ島は、そこかしこで賞金をかけたレースが開催されている公道レース天国。プレイヤーは自分の腕前や所有している車のランクに応じて、好みのレースにチャレンジすることができる。ライバルたちとシノギを削るスピードレースやゼロヨンレースにチャレンジし、島内最強のレーサーを目指す……のもいいけれど、ここでオススメしたいのはヒッチハイカーとトップモデルという2つのゲームモード。いずれもオアフ島の住民を車に同乗させて制限時間内に目的地に送り届ける、いわば「島の白タク野郎」として活躍するミッションモードだ。おもしろいと感じたのが運転マナーが問われる点。乱暴な運転では同乗者の機嫌を損ねたり、パトカーに追われて失敗することになる。かといって、ちんたら走ってはタイムオーバーになるため、運転に微妙なさじ加減が求められるのだ。同乗者は「アメリカナイズドされた可愛い子ちゃん」という点に目をつぶっても、テンションの高いドライブが楽しめること請け合いだ。
島内に点在する住民を助手席にライドオン! 乗り心地重視&交通ルール無視でかっ飛ばすのがポイント。成功すれば洋服やアクセサリーを購入できるチケットがもらえる。 |
ミッションモードのおもしろさとあわせて見逃せないのが、オアフ島をまるごと再現したコースマップ。実在のハイウェイや観光スポットが数多く登場し、ハワイに行ったことがない筆者ですら「オアフ島いいよねー!」と軽口を叩けちゃうような素晴らしい仕上がり。青い空と海を眺めながら目的もなく気ままに車を走らせることが、こんなに気持ちがいいとは……。再現度ばっちりの高級スポーツカーに乗ってガレージを飛び出せば、セレブなリゾートドライブが思う存分に楽しめます(大画面モニターでプレイすればなお良し)。この夏はクーラーの効いた部屋で、『Test Drive Unlimited』でオアフ観光としゃれ込むのもいいかも!? (原油も高いことだし)
美しいオアフ島が画面いっぱいに広がる! 時間の推移により島の風景は刻一刻と変化していく。レースやミッションもいいけど、点在する観光スポットを巡るのも楽しい。 |
ヘビーではないけどゲーム歴は長い、SLGプレイヤー代表。SLGと聞くと心がうずく偏執狂。SLGとつけば、ドライブライフSLGだろうが環境シミュレーターだろうがなんでもやります、楽しめます。リアルな趣味は車いじりですが、最近ガソリン高いし、車壊れてるしでゲームに逃避中。
リアルでもバーチャルでもハワイに上陸したことがありません。だって、日本人多いんだもの。バーチャルだと、年月日ピンポイントでご縁があるんですけどね。1941年12月8日とか。というわけで、颯爽とハワイデビューを飾ったわけですが、いきなりレンタカーを借りて家を買うなんてリアルでも全く縁のないブルジョワな体験からスタート。レンタカーは気を回してもらったのか、すべてオープン。あんたわかってるね。俺、屋根のついてる車嫌いなんだ。なので、ロータスのエクシージを借りてGO!
入管を済ませると車のレンタルとセーフハウスの購入が待っています。ちなみに家も車も複数所持できます。軽い気持ちで買ってOK。 |
車に乗り込むと、ナビが一から十まで教えてくれます。とりあえずは言われるがままに走ってみると、いろんなディーラーを案内されます。アルフィスタ(※1)としてはALFA のディーラーで「Brera」を購入。屋根ついてるけどしょうがない。「Spider」売ってないんだもの。ピカピカのRossoALFA(※2)の「Brera」に乗り込み、ぶつけない、交通法規は遵守するとか志も高く発進したのですが、いきなり縁石にぶつけた……。あと、車線間違えた。海外でもレンタカー借りるとなんでか必ず最初間違えるんですよね。ここら辺で志大きく減退。とりあえずスピード位は守ろうと60km/hで走ってたら、いい加減ちんたらしすぎて嫌になってきた。もういいやと、120km/hで疾走。ドキドキしましたが、通報はされない模様です。
スピード違反や、細かな交通法規違反はお目こぼしもらえるようですが、他の車にぶつけたりするとパトカーが追ってきます。でも逃げ切れればOK。逃げ切れなくても、その場で罰金払えば許してくれます。 |
※1 アルフィスタ
イタリアの自動車メーカー「アルファロメオ」の自動車を所有者する人の総称。転じて、アルファロメオ愛好者を指す場合もある。
※2 RossoALFA
アルファロメオのイメージカラー、明るい赤色。日本では目立って仕方ありませんが、ハワイなら普通。
そうこうするうちに、なんかアイコンが出たので止まってみると、公道レースに突入。レース中はライバル車以外いなくなるので、心置きなくレースに集中できます。道もチェックポイントを通過しさえすればよく、人のうちの庭走ろうが、標識なぎ倒そうが、おとがめなし。レースに勝てば賞金がもらえるのでそれを貯めて、ハワイ生活をより楽しむ。それと、道を走っているとナビいわく荷物が重くて困ってるおねーちゃんとかを見つけることができます。彼女を乗せて目的地まで制限時間以内に行くとクーポンがもらえて、それで服などのアクセサリーが買えるそうなのですが、どうも運転が荒いらしく、みんな途中で降りてしまいます。こらえ性がないなぁ。こっちは親切で乗せてるのに。ちなみにこれらを完全無視しても問題ありません。 オアフのマップが再現されているので、ハワイを知ってたらもっと楽しいんだろうなぁ、でも、ヒマになって実際に行けるのは何年後なんだろう。と思いながら今日もオアフ最速を目指してます。
ディーラーでは、時間制限つきで車が借りられます。このときにした違反はいかに重いものでも返却の時間まで逃げ切れればノーカウント。イレギュラーですがそんな遊び方もできます。 |
模型などの立体物やメカ好きでしたが、RPGをきっかけに剣と魔法の世界にはまったことから、世界観とか設定重視の3DRPG好きとして今に至ります。アニメや漫画もたしなみつつ、最近はフィギュア(主に美少女系)も…。
最初にびっくりしたのが、島1つ丸々用意されていて、そこを好きに走ることができるということですね。ゲーム自体は、公道を舞台にした賭レースでお金や「クーポン」というポイントを稼いでいくのが主体ですが、それそっちのけで街中や海岸線、果ては道を外れて野山を爆走できます。特にゲームに関係ないところに、観光スポットがあったりするので、ハワイのガイドマップを見ながら走ってみるのも楽しそう。他の公道レース系ゲームの例に漏れず、アウトローなアメリカンテイストで、登場車種も高級車中心のラインナップとなっています。
島が丸ごと再現されているので、好きなところを走ることができるのがいいですね。もっとも、それだけだと一切ゲームが進みませんが……。 |
本来は公道レースに繰り返し挑戦して、新しい車を買うお金を稼いでいきますが、ヒッチハイカーや女性を乗せたり、車を預かって、目的地まで安全に運ぶこともできます。こちらは「安全に」というのが結構面倒なのですが、コレでしかもらえない「クーポン」や高額報酬が魅力です。また、オンラインでは他のプレイヤーが島内を走っているのが見え、パッシングすることでいきなり勝負を始めることができます。これは、島全体が舞台になっているこのゲームならでは。PSのゲーム『レーシングラグーン』をちょっと思い出しました、もちろんよい意味で。
タイムトライアルの他、一般的なレース、そして、何カ所かで計測した車速の速さを競うレースがあります。 |
(C)Test DriveR Unlimited (C)2008 Atari Inc. Designed and developed by Eden Games SAS, an Atari development studio. All trademarks are the property of their respective owners. (C)2008 Microsoft Corporation. All rights reserved.