幻霧ノ塔ト剣ノ掟

連載企画

いしのなかYK3

  電撃の酒場で見つけたベテラン冒険者、“はいになりましたアクティ”に『幻霧ノ塔ト剣ノ掟』をプレイしてもらった。我々と同じベテラン中年冒険者だからこそわかる本作の魅力を存分に語ってもらおう!

登場人物紹介
いしのなかYK3
いしのなかYK3
電撃オンライン編集部、中年ゲーマー代表その1。もちろん、若きころは某3DダンジョンRPGに大ハマり。
はいになりましたアクティ
はいになりましたアクティ
中年ゲーマー代表その2。「中年」と言いつつ本当は若い。“いしのなかYK3”に年齢詐称疑惑をかけられている。

某3DダンジョンRPGにハマったころを思い出せ!
やぁ、アクティ! 今日から君の名前は“はいになりましたアクティ”だ! ちなみに俺もYK3から“いしのなかYK3”に改名しました。
なんですかー! その不吉な名前は! 思い出しただけでもトラウマが!!
だよね、だよね! 昔を思い出してほしいから、この名前にしたのさ! やっぱり「いしのなかにいる」と「はいになりました」は、今でもトラウマだよな。
そのメッセージを見るだけで、震え上がりますよ。しかし、どうして『ウィ……
その名前を言ってはいかん!
えぇ!?
実は、その某3DダンジョンRPG風のDS用ソフトがあるんだが。どうだい? やってみないかい? あのころを思い出せるぜ!
本当ですか!? やらせてください!
よしよし。ちなみに“はいになりましたアクティ”は、某3DダンジョンRPGは結構遊んだのかい?
ファミコン版の『I』から『III』くらいまでは、かなりやり込みましたね。その後のやつもちょこちょこ遊んでいます。
君、20代だよね? よく、そんなにたくさんやってるなぁ。俺はPC版からやってたな。もちろんファミコン版もかなり遊んだねぇ。
PC版も一応知ってますよ。PC(日本語)版は1985年発売で、ファミコン版は1987年発売でしたっけ?
そうそう。もう20年以上も前なのかー、懐かしいねぇ。って、昔の話ばっかりしてても進まないから、ゲームをやりながら話しようよ。
よし、やってみますね。
ほぉ。雰囲気はずいぶんレトロっぽいですね。でも、そんなに某ゲーム風な感じはしませんが……。
ふっふっふ。甘いな“はいになりましたアクティ”よ。スタートボタンを押して「システムコマンド」を呼び出してごらん。そうしたら「設定変更」を選んで、「画面」のところを「アレンジ」から「オリジナル」に変更するんだ。
変更しましたよ。……おぉ! 画面が変わった!? BGMまで変わった!
これが「ファミコン風」になる「オリジナルver」さ。このチープな感じがいいよなぁ。
これはおもしろいですね。中年冒険者は迷わずこっちを選びたくなりますよ。あのころの冒険が思い出されます!
▲登場する街の人物たちのグラフィックも、このように「ファミコン風」に!



キャラクター作成は時間が必要
まずは当然、キャラクター作成からだよね。「冒険者ギルド」の「登録」からキャラクターが作れるよ。
やっぱり能力値はランダムで決まるんですよね。ちなみに、職業はどんな種類があるんですか?
本作では「職業」という概念はないんだけど、「基本技能」のどれを覚えるかでキャラクターの能力が決まるんだよ。「戦士」、「盗賊」、「魔術師」、「司祭」の4つだね。
▲「基本技能」は能力値と属性でどれを覚えられるかが決まる。
属性は「秩序」、「中立」、「混沌」の3種類だ。

あれ、4種類だけなんですか?
ゲームが進めば「称号技能」が得られるようになって、そうすると「SHINOBI」、「SAMURAI」、「パラディン」、「レンジャー」、「ウォーロック」、「ドルイド」も選べるようになるよ。
ふむふむ、じゃあ最初はオーソドックスに「戦士」3人と他の技能が1人づつですね。
「おおっと」ちょっと待った!
うわぁ! 「おおっと」ですごい驚いてしまう自分がイヤだ!
ダンジョンに向かうパーティは、最大4人までなんだよ。
ありゃ。そうなんですね。ついクセで6人作りそうになってしまいました。
安心しろ。俺も最初6人登録しちゃって、後からガックリしたから(笑)。
うーん、でも「救助隊」とかも必要だから、多めに登録しておいてもいいのでは?
残念! このゲームはダンジョン内で死んでしまってもセーブした地点から始められるので、「救助隊」は必要なかったり。
なんかユルいですねぇ。とにかく、4人登録すればいいんですね。能力値がいいのが出るまでやりたいんで、3時間くらい時間くれますか?
その気持ちは俺も十分にわかる! 昔もよくやったよな。もちろんキャラクターの名前は「あ」で登録して、あとから好きな名前に改名したり。
やりましたねぇー。じゃあ今回もその方式で……。
いや、待て! 今回はそんな余裕はない! 1発で決定してくれ!
えぇ~。



ようやくダンジョンへ突入?
キャラクター登録終わりましたけど、能力値がサイアクだ……。でも、仕方ないか。このキャラクターでやります! こんな感じになりました。
▲4種類の「基本技能」を覚えたキャラクターが、それぞれ1人づつのバランスパーティに。
「パーティは4人まで」って言うのが絶妙ですね。パーティの耐久力を上げたいから「戦士」を2人連れて行きたいけど……。
そうすると他の「基本技能」を持つキャラクターが、連れて行けなくなるからね。一応、「経験点」を消費すれば2つ以上の「基本技能」を覚えることもできるけど、最初はあまりオススメできないな。最初に覚えた「基本技能」のレベルを上げないと、HPが増えないし。
「経験点」を消費すれば、2つ目の技能を覚えられるんですか。ちょっとテーブルトークRPG(TRPG)の『ソード・ワールドRPG』っぽいですね。
もともと某3DダンジョンRPGも、TRPGの要素が強いからね。
この「陣形」とはなんですか?
前衛と後衛を何人にするか決めるんだよ。前衛を1人から3人まで選べるのさ。
やっぱり前衛は敵から攻撃されやすくなるんですよね。
うむ、打たれ弱い「魔術師」は後衛にしたほうがいいね。ただ、ほとんどの武器は後衛からは攻撃ができない。まぁ、「魔術師」は攻撃魔法を使えるからいいけどね。
なるほど、それじゃあ「戦士」と「司祭」を前衛にします。
お、やっぱり「司祭」は前衛だよね。最近のRPGだと、回復魔法が使えるキャラクターって打たれ弱いイメージになっちゃってるけど、昔はそんなことなかったよね。
そうですよね。最近は女の子キャラクターが回復魔法得意だったりしますから、それでイメージが付いちゃったんじゃないですか?
なるほどなぁ。
▲昔話に夢中の“いしのなかYK3”と“はいになりましたアクティ”。ようやくダンジョンの中へ。
話してばかりじゃ進まないじゃないか! 練習用ダンジョン「訓練場」に入ったかい?
入りましたよ! ダンジョン内すごい! ワイヤーフレーム表示だ!
これ見ると興奮するよね! あのころの冒険の思い出がよみがえる!
うぉぉぉ! これ見るだけで燃えてきましたよ!
って、アツくなってきたところ申し訳ない。今日はもう時間切れです。
えぇ! なんでですか!
そのソフト、編集部に今1本しかないんだよ! アツくなった“はいになりましたアクティ”を見たら、俺がやりたくなった!
そんな! 理不尽な~!
いしのなかYK3

  思わず、昔の某3DダンジョンRPGの話で盛り上がってしまって、結局ダンジョンの紹介ができなかった……。次こそは、ダンジョンへ行くぞー! しかしまた、昔話で盛り上がってしまいそうな予感がする(泣)。
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