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2014年3月21日(金)

『World of Tanks』でこんな車両編成はイヤだ!? “小隊”のメリットとデメリットを実例でレクチャー【めざせ! 戦車道免許皆伝 第24回】

文:田中尚道

 『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』(以下、『WoT』)をプレイしていると、やたら小気味のいい連携で撃破されてしまうことがあります。偶然の可能性もありますが、もしかすると敵が“小隊”を組んでいるのかもしれません。軽戦車/中戦車/重戦車/駆逐戦車/自走砲という各カテゴリーの車両に、それぞれの役割があることはいまさら説明するまでもありませんが、さまざまなシチュエーションでチームのリクエスト通りに動く仲間がいれば、戦場でスコアを稼ぐのも、生き残るのも、1人で奮闘しているよりよほど容易になります。というわけで、今回はこの小隊について解説していきましょう。

『World of Tanks』

■どうすれば小隊が組めるのか?

 クランなどに加入していない人であれば、実際に小隊を組んだことがあるという経験がないかもしれません。小隊(プラトーン)とは、自分のフレンドや戦場で出会った見知らぬ戦友と一緒に、同じ戦場へ出撃できるというシステム。戦闘中は名前の表示が他の味方とは異なる色で表示され、ひと目で判別できるようになります。また専用の小隊チャットを使用することも可能。他にも、小隊を組んでいないと獲得できない勲章なども存在します。

 ゲーム画面の中央上部、【戦闘開始】ボタンの下をクリックすると、【ランダム戦】をはじめとするさまざまなモードが選択できます。ここで【小隊】ボタンを押すと、【小隊への招待】ウインドウが開きます。これで、現在『WoT』をプレイしているフレンドやクランメンバー、あるいは名前検索で表示されたユーザーを招待し、自分の小隊を組むことができるようになります。また小隊に招待された人は、画面右下の【招待チャンネル】にそれを知らせる表示が出ます。小隊を組んでみて「気が合いそう!」と感じたら、ぜひフレンド登録しておくことをオススメします。

『World of Tanks』

 1つの小隊に参加できるのは3人まで。招待した人が小隊長になります。小隊長は、メンバーの戦闘準備が完了したところで、バトル参加を決定する権限があります。他の小隊員は、自分の車両を選択して準備が完了したら小隊ウインドウの【準備完了!】ボタンをクリック! その後、小隊長が【準備完了!】ボタンを押すと他の隊員と同様に搭乗車両が表示され、そこから【戦闘開始】ボタンを押せばマッチングが始まります。なお隊員が【戦闘開始】ボタンを押した場合には、【準備完了!】を押したのと同じ結果になります。

『World of Tanks』 『World of Tanks』
▲フレンドリストで、緑も文字で表示されているのがアクティブなプレイヤー。もちろん、その時点でゲームをプレイしていない人は招待することができません。▲こちらが【招待チャンネル】。小隊長が小隊への参加の誘いを出すと、ここに誘われているという表示が出ます。

 小隊を組んで参加できるのは、ランダム戦の中の通常戦/遭遇戦/強襲戦/国家戦の4種類(遭遇戦はTier IV車両開発後、強襲戦はTier VI車両開発後に出現)。小隊内で特定のタイプにチェックを入れていない人がいたとしても、隊長のものが基準になるため、普段は外しているタイプのバトルに参加することになるかもしれません。また、小隊員の選択している車両が日本および中国以外の国で統一されていない場合には、国家戦が発生することもありません。

『World of Tanks』
▲通常戦以外の発生率が低めに設定されているので、遊びたいタイプの戦闘があるならば、他のチェックを外しておいた方がいいでしょう。

 なおフレンドリストの登録ですが、ガレージ画面の左下にある【連絡先】ボタンを押します。ここで友達のユーザーネームを検索すると、該当するユーザーの検索結果が表示されます。似たような名前が並んでいることもあるので、注意しながら友達を探してフレンドに追加しましょう。小隊を組んだ際は、小隊ウィンドウで相手の名前を右クリックすることで、手軽にフレンドを追加することも可能。なお追加したフレンドは【連絡先リスト】に登録され、以降はリアルタイムでゲームに参加しているかどうかがわかるようになります。

『World of Tanks』
▲いつでも気軽に小隊を組めるよう、なるべくたくさんのフレンドを作っておくのがオススメです!

■ボイスチャットでさらに効率的な連携を!

 複数のメンバーの小隊で戦闘に入ったとしても、小隊内で互いに連絡する手段がなければ、ソロプレイとそうは変わりません。もちろん、テキストチャットで仲間に指示を出すこともできますが、リアルタイムで即座に連携するためには、音声チャットが非常に便利です。

 『WoT』にはもともと、ゲームシステムの一部として音声チャットが実装されています。【設定】の【サウンド】から【音声チャットの有効化】にチェックを入れることで、使用可能になります。当然、イヤフォンとマイクが一体になったヘッドセットなどをPCに接続しなければならないのですが。

 また、『Skype』といったゲーム外のサービスを利用するプレイヤーもいます。『WoT』の音声チャットは、小隊/チームバトル/中隊/クラン/チームトレーニングのために用意されたもので、ソロプレイの場合はランダム戦に参加している他のプレイヤーと音声チャットを行うことはできません。

『World of Tanks』
▲【マイク感度】と【音声チャットの音量】に注意してください。デフォルトでは100%に設定されていますが、音量が大きくて音割れしてしまうことがあります。いったん下げてから適度な音量を探ってください。

■いざ! 小隊でチャレンジしてみたら!?

 さて実際に小隊でプレイすると、いくつかのメリットとデメリットがあることに気づくと思います。

●メリットその1:小隊メンバーは必ず同じ戦場に!

 複数のプレイヤーが同じタイミングで【戦闘開始!】ボタンを押したとしても、同じ戦場に入れるとは限りません。また同じ戦場に入れたとしても、敵と味方に分かれる可能性も存在します。小隊を組んで戦闘に参加すれば、必ず同じチームで参加できます。

『World of Tanks』
▲同じ小隊の車両は、マーカーの色が薄いオレンジに変わります。これは、ミニマップの上での表示も同じ。ただし、その車両が通信範囲外に出た場合は表示されません。

●メリットその2:共同戦功章を取得できる!

 数ある勲章の中で、3種類の共同戦功章はソロプレイでは取得できません。勲章は第23回の記事でご紹介した通りで、取得したからと言って特にメリットのあるものではありません。でも、全部が埋まっていないと落ち着かないという人は、ぜひとも小隊を組んで戦闘に参加してください。これらの勲章はエースの証。個人の技量だけでなく、緊密な連携による勝利の証として誇るに値するものなのです。

『World of Tanks』
▲小隊で取得できる勲章のうち、【重大な貢献】と【戦友】はなかなかの難易度です。

●メリットその3:自分の行動のフォローを期待できる!

 ランダム戦でたまたま一緒になった見ず知らずのプレイヤーに協力を仰ぐのは、なかなか難しいもの。また、細かく指示を出したとしても、その通りに動いてくれるかどうかはわかりません。その点、見知った仲間が同じ小隊で入っていれば、スポットした敵への攻撃や、敵戦車の初弾をかわしてからの反撃など、有機的な連携を取れるようになります。

 『WoT』は疑似ターン性のゲームだと過去に書きましたが、敵が射撃して攻撃ターンを終了させた次の瞬間に、同じ小隊の3両で一気に攻撃を叩き込むこともできます。また、軽戦車で履帯を切り、同じ小隊の重戦車がとどめを刺すといったこともできるのです。

●デメリット:マッチングでは最上位Tierの車両が基準に

 小隊には、Tier IからTier Xまでのいかなる戦車でも参加することが可能です。注意すべき点としては、小隊内の一番高いTierの車両に合わせてマッチングが行われることが挙げられます。つまり、Tier IIIの中戦車とTier VIの重戦車で小隊を組むと、最悪の場合はTier VIIIの敵がいる戦場に放り込まれるということです。また、Tier IV以上の軽戦車が小隊にいる場合、通常のマッチングと同様に、これまたTier VIII以上の戦場に入ってしまうかもしれません。

『World of Tanks』
▲小隊編成の際には、なるべく同じTierの車両で組むようにしましょう。

→オススメの小隊編成を実例でチェック!(2ページ目へ)

(C) Wargaming.net

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データ

▼『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』
■メーカー:ウォーゲーミングジャパン
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年9月5日
■価格:無料(アイテム課金)

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