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2013年9月19日(木)

『ダークソウル2』の発売日が2014年3月13日に決定! 23日にプレイできるネットワークテスト版について新情報もお届け

文:皐月誠

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――ネットワークテスト版の難易度は、本編と同等なのでしょうか?

『ダークソウル2』
▲谷村ディレクター

 今回はネットワークテスト用にチューニングしているので、製品版では少し変わると思います。難易度はよく聞かれる質問なのですが、簡単とか難しいとかのコンセプトでは調整していなくて、適度な“達成感”を得られる理不尽でなくヌルくもないバランスにフォーカスしています。結果としては、前作と近いところに落ち着くと予想しています。

――体験版のマップは難しい場所なのですか?

 詳しくはお話できないのですが、終盤の少し前ぐらいの場所で、決して全体の中での難所という位置づけではありません。ただ、ボスの中には強いものもいるので、かなり難しい部分もあります。

『ダークソウル2』 『ダークソウル2』
▲薄暗く、木々で見通しも悪いマップ“狩猟の森”。

――多数の道がありますが、前作同様にいろいろな場所がつながっているのでしょうか?

 シームレスというスタイルは、前回と同じで、いろんなルートに分かれていろんなところにつながっています。基本的な『ダークソウル』のスタイルを踏襲していて、特殊な場所も用意する予定はありますが、基本的には地続きです。

――ネットワークはどのような点が変わりましたか?

 前回のP2Pからサーバベースになって、血文字が出やすかったり、多数のユーザーさんとつながりやすかったりと、大幅な改善ができていると思います。それの検証も含めて、今回のネットワークテストを行います。

『ダークソウル2』 『ダークソウル2』
▲地面に残された“血文字”。なお、血文字の項目はスタートメニューに移動している。▲他プレイヤーの姿がうっすらと見える“幻影”。

 ゲームとして変わっている部分は、例えば協力プレイヤーを呼んだり敵対プレイヤーが入ってきたりというベーシックの部分については前作から一緒なのですが、今回は誓約に新要素があります。

 今回、“青教”という誓約に入っていると、侵入を受けた時に“青の守護者”という誓約のプレイヤーが自動的に助けに来てくれます。つまり、ロールプレイとして「侵入されたくない」「助けてほしい」という人と、「困っている人を助けたい」という人がマッチングされます。

『ダークソウル2』
▲“青の守護者”が“青霊”となって救援に駆けつけてくれた。

――表示されやすくなったという血文字ですが、逆に出すぎるということはないのでしょうか?

 システム的に一度に表示される血文字の数が決まっています。また、今回はサーバに血文字の評価が蓄積されていくので、評価の高い血文字は長期間残りますし、逆にスパム的なものは弾かれていくという、自浄作用のようなものもあります。

――フレンドとのプレイは搭載されないのでしょうか?

 もちろん、そういう要望はあります。今お話できる範囲で言うと、完全に「フレンドを呼びましょう」という形ではなく、ちょっとつながり方を変えて“プレイヤー同士が示し合わせればつながりやすい”という形にしたいと思っています。

 ストレートなフレンド同士のマッチングにしようという案もあったのですが、やっぱり『ダークソウル』は通常のマルチプレイゲームとちがって、“ゆるいつながり”が大事だと思うんですよ。

 (フレンド同士のマッチングを)入れればいいというものではない……ちょっと変わった作りでやっていくかと思います。

『ダークソウル2』 『ダークソウル2』 『ダークソウル2』
▲ネットワークテスト版では、さまざまな武器にも触れられる。新要素である二刀流が追加された他、左右の手に3種類ずつ武具をセットできるようになった。

――前作からの変更点を教えてください。

 亡者になった場合に、デスペナルティとして“最大HPが減っていく”という仕様が入っています。これは、亡者の状態で死ぬと累積的にペナルティが課せられていくという仕組みです。

 さらに、これは比較的大きな変更だと思うんですが、亡者の時も侵入を受けます。これは一見、かなりハードルを上げたという印象を持たれるかも知れません。ですが、ハードルを殊更に上げようとしているのではなくて、単純に“亡者から生者になりたい”というモチベーションを持ってもらうという意図があります。

『ダークソウル2』
▲亡者状態で死亡を重ねるとHPの最大値が減少していく。下限は通常の半分とのこと。ちなみに、死ぬたびに頭髪が減っていくというフィーチャーも。▲本作では亡者状態でも侵入を受ける。なお“人の像”というアイテムがあれば、篝火がなくても人間に戻れる。

 前作では亡者と生者のメリットがトレードオフだったので、「むしろ亡者の方が心地いい」みたいな状態になってしまいました。やっぱりシンプルな目標として“生者を目指す”っていう方向を見せたかったです。

 それをやった場合、ジリ貧みたいな状態になりますが、それにはいろんなアプローチで対応できます。今回は全部をお話できないのですが、その内のひとつが侵入された場合に“青の守護者”が助けに来てくれるというシステムです。

 やっぱりユーザーさんの中には「侵入が嫌だ」という人もいます。そういう人に「じゃあこのゲームをやるな!」と言うわけにもいかないので、むしろ「侵入されたくない」という意思を尊重して、侵入されないための手段も“亡者になる”とは別の形で用意するつもりです。

 召喚も前作と同じく、“白いサインろう石”で他のプレイヤーを呼ぶというのは変わらないのですが、今回は“小さい白いサインろう石”というアイテムを設けました。これは、ごく短時間だけ他のプレイヤーを呼べる石で、まだ時間が決まっていないんですけれども……今回のバージョンでは5分にしています。

 前作では、「ボス戦だけ手伝ってほしい」という人と、「最初から最後までずっと協力してほしい」という人で、おおまかに二極化していました。“小さい白いサインろう石”は、「この中ボスだけ手伝ってくれればいい」という状況で使うため、“ちょっとだけ召喚”みたいな形で用意しています。

『ダークソウル2』 『ダークソウル2』
▲他のプレイヤーキャラクターを“白霊”として召喚。

――“ちょっとだけ”と言えば、微量回復のアイテムも追加されていますね。

 前作のエスト瓶は“限られた範囲で攻略しよう”というスタイルで、本作もベースは同様なのですが、プレイの幅を広げるために回復アイテムを導入しました。

 ゲーム全体である程度取得数が限られているので、どう使うかが考えどころです。このアイテムには少し特徴があって、回復速度が遅くなっています。

――最後に、テストに参加する方へのメッセージをお願いします。

 若干難しいと感じるかもしれないですけれども、プレイ時間中にクリアできるよう調整しているので、チャレンジしてもらいたいです。初めての方には、遠距離攻撃が主体でリスクの低いソーサラーをおすすめします。魔法の回数には制限がありますが、剣戟やガードにはテクニックが必要となるので。玄人の方は、防御のない二刀流をやってみてほしいです。

『ダークソウル2』

●動画:血痕

●動画:幻影

●動画:白霊

●動画:侵入

(C)2013 NAMCO BANDAI Games Inc. (C)2011-2013 FromSoftware, Inc.

データ

▼『ダークソウル2』
■メーカー:フロム・ソフトウェア
■対応機種:PC
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2014年3月
■希望小売価格:未定

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