2010年5月13日(木)
――ここからは主人公とは異なる学校の生徒たちになりますが、まずは寇聖高校の香ノ巣絢人です。
遠山:美形キャラですけど、なんともいえないすごい性癖を持っていますよね。
川嵜:そうですね。その実体はゲームをプレイしていただければわかると思います。
齋藤:その設定を聞いて、美しくデザインしなくてはいけないなと。
遠山:では、性格次第では別のビジュアルになる可能性もあったんですね。
齋藤:そうかもしれませんね(笑)。ただ、この性質のキャラは美形であってこそだと思います。女性に相手にされるのをいいことに、さらに増長するといういやらしさが醍醐味でしょうか。
――この仏道研究会というのは?
川嵜:●●されるのを研究する会です。意外とそのままですね(笑)。
遠山:あの出会いのシーンで●●●のほうが……。
川嵜:確かにしたくなりますが、絢人の性格を考えると主人公はガマンしたほうがいいかもしれませんね。
――そんな香ノ巣と同じ学校になる“鬼印盗賊団”登場です。まずは、総代の鬼丸義王です。
遠山:主人公の敵として出てくるキャラですね。
――この服装は、盗賊とか海賊みたいなものをイメージしているのでしょうか?
齋藤:いえ、これが寇聖高校の制服です。他の生徒はとばっちりですが(笑)。あと、中のシャツは囚人服をイメージしていまして、腕には手錠をモチーフにしたものを描いています。バンダナの紋章は“鬼印盗賊団”のものなのですが、これは義王専用のマークになっています。真ん中の角が赤くなっているのが特徴ですね。
――鹿島御霧は、その義王の参謀役ということでしょうか?
遠山:そうですね。義王をサポートするキャラです。
齋藤:彼が腕につけているスカーフにも“鬼印盗賊団”の紋章がありまして、彼は弓を使うので鬼の牙が抜けていて、そこに矢が刺さっているマークになっています。義王と同じく幹部専用のマークですね。
――チョーカーもトレードマークですね。
齋藤:チョーカーというより首輪ですね(笑)。義王と同じ手錠も特徴です。
――さて、ここからはまた学校が変わって、八汎學院の生徒になります。まずは、幸徳寺要ですね。
川嵜:彼女は、陰陽師を入れようということで生まれたキャラですね。実は、陰陽師という設定は、花札や物語にも大きくかかわってくる要素なので、彼女の存在は不可欠だったんです。
――ビジュアル面で苦労された点などありますか?
齋藤:もう陰陽師にという直球のデザインなので、描きやすいキャラでしたね。あとは、前髪パッツンな女の子もかわいいなというところです。
――さて、次はまた濃いキャラですね。蒲生道佳くん? さん?
遠山:彼女は、いや彼は男の子ですね(笑)。
齋藤:彼は全然ビジュアルが浮かんでこなくて、“オカマ”という設定だったんですけど、ずっと寝かせているうちに「そういえば、お坊さんなんだな」と思い出して、せっかくお坊さんなんだから、お年寄りに拝まれるような仏像顔で、しかもすごい福耳……という感じでこうなりました。
川嵜:オカマって言わなきゃ一見わからないですよね。中身はすさまじく乙女です(笑)。
――またまた濃いキャラですが、嘉門英雄です。
遠山:彼はその名の通り、ヒーローなんです。アメコミ的なイメージですかね。
川嵜:そのわりには、アゴが割れていませんよね?
齋藤:日本人はアゴが割れづらいかなと思いまして。
――ヒーローということは、変身とかするのですか?
川嵜:はい。着替えているだけです。
遠山:特に変身前と能力が変わらないという……。
川嵜:いえ、そんなことは……スーツに仕掛けとか気合いとか、何かしらでパワーアップはしているはずです。たぶん(笑)。
――最後は日向輪ですが、忍者好きでも、くノ一にはなりたくない?
遠山:そうですね。くノ一はカッコ悪いと思っていて、忍者になりたい女の子なんです。
齋藤:輪は、性格や設定を元にデザインも少年のようになっています。服は一見私服のようですが、ちゃんと学生服のつもりです。スカートはイヤだろうから、股下のあるものでということで……脚が見えていればいいだろうという開き直りもあります。
川嵜:帽子も制服というわけではなく、彼女のオリジナルですね。
遠山:輪は、ある目的のために東京に出てくるのですが、物語的にもいろいろ楽しみがいのあるキャラなので、そのあたりにも注目してほしいですね。
→インタビュー第6回【キャラクター編 参】は5月20日に掲載します。
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