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2009年3月31日(火)

【今週の1本】友と明日のために! Xbox 360『11eyes』プレイレポートをお届け!!

文:ごえモン

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■新シナリオ“虚ろなる鏡界”編を紹介!

 主人公・天見修(あまみしゅう)は、現在の科学技術と魔術を融合した“現代魔術師”であることを隠し、周囲とは距離を置いて日々を送っていた。そんな折、街では「ドッペルゲンガーを見たものは、行方不明になる」という噂が流れはじめる。不穏な気配を察した修は、密かに失踪事件の調査を開始するが……というのが、新シナリオ“虚ろなる鏡界”編のストーリーです。以下でキャラクターを紹介していきます。

天見修(あまみしゅう) CV:なし

天見修(あまみしゅう)

 “虚ろなる鏡界”編の主人公。天才肌の現代魔術師ですが、“罪と罰と贖いの少女”編のメンバーのような、バランスブレイカー的な能力は持ってません。その代わり、頭がよく、知恵を働かせて強大な敵に立ち向かっていくという、好感の持てる主人公です。


Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真 Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真
▲魔術を発動するのに、ケータイを使用するというのが斬新でしたね。最初こそ驚きましたが、説明文を読むとなかなか理に適っていましたよ。

紅野澪(こうのみお) CV:加藤英美里

紅野澪(こうのみお) CV:加藤英美里

 修のクラスで、委員長を務める現代魔術師の少女。修とは違い、陰での努力を人一倍するいじらしい女の子です。そのため、天才肌の彼に対抗意識を持っています。本作のツンデレ担当……そういえば、“罪と罰~”編ってツンデレがいませんでしたね。


Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真 Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真
▲澪が栞と戦っているところを発見してから、本シナリオの物語が動き始めます。なぜ、この2人が戦っていたのかは、プレイしてのお楽しみです。

吾妻汐音(あづましおね) CV:中原麻衣

吾妻汐音(あづましおね) CV:中原麻衣

 澪の親友で、修に恋心を抱いている少女。物語冒頭で修に告白してきますが、見事にフラれてしまいました(涙)。極度の引っ込み思案で、非常に女の子らしく、守ってあげたくなるようなカワイイ少女です。彼女も“罪と罰~”編にはいなかったタイプですね。


Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真 Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真
▲放課後、屋上で修に告白するも見事撃沈! こんなカワイイ娘を振ってしまうなんて……まあ、現代魔術師だとバレないためなんですけどね。そんな修の心をどう解きほぐしていくか、というのが見どころです。

黒芝かなえ(くろしばかなえ) CV:田中理恵

黒芝かなえ(くろしばかなえ) CV:田中理恵

 いつも1人で本を読んでいて、“図書室の魔女”を自称するミステリアスな少女。彼女は誰がなんと言おうが“虚ろなる鏡界”編のメインヒロインですよ!イメージ的には、美鈴先輩からかわいらしい部分を削った感じの、キツめなオトナ美人です。


Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真 Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真
▲高校生とは思えない仕草で修を挑発してきます。こりゃたまらん!

百野栞(もものしおり) CV:萩原えみこ

百野栞(もものしおり) CV:萩原えみこ

 修たちのクラスに転校してきたイタリアからの帰国子女で、人と交流するのを嫌う猫のような少女。PC版原作では、前半で登場しながらも、後半までほとんど交流のなかった彼女。そんな彼女が、日々をどう過ごしていたのかがわかる、というのが新シナリオの魅力ですね。


Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真 Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真
▲人を遠ざけ、感情表現に乏しく無表情な彼女ですが、だんだんと感情を表すように変化していくさまは僕をキュンキュンさせてくれました。個人的に、彼女とのエンディングが一番好み。

奈月香央里(なつきかおり) CV:水橋かおり

奈月香央里(なつきかおり) CV:水橋かおり

 原作ではただの友人でしたが、本作で見事ヒロインに昇格! 汐音と同様、修に恋心を抱く少女。てっきり、幼馴染の匡(ただし)が好きだと思っていましたが、まさか修のことが好きだとは……っていうか修モテモテだな!!


Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真 Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真
▲天真爛漫なクラスのムードメーカーで、恋に恋する普通の女の子。彼女が、自分のドッペルゲンガーを見たことで、修たちは今回の事件に巻き込まれることに。

 新シナリオ“虚ろなる鏡界”編では、“罪と罰~”編にあった“クロスビジョンシステム”がなくなり、視点の切り替えが自動でされます。“罪と罰~”編では、クリア後に各キャラクターの視点を読んだので、今回の方がより感情移入することができました。自動で視点切り替えされた方が、テンポよく読み進められたかなぁ、と思います。まあ、“罪と罰~”編で自動で視点切り替えしてしまうと、プレイ時間が膨大になってしまいますからね。“虚ろなる鏡界”編くらいのシナリオ量だと、ちょうどいい感じです。

Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真 Xbox 360『11eyes CrossOver』画面写真
▲自動で視点切り替えが行われるので、“虚ろなる鏡界”編では“クロスビジョン”の文字が消えています。

 シナリオ的には、“罪と罰~”編とは違って強さのインフレが起こらず、主人公の知恵と仲間との友情を武器に、自分たちより実力が遥かに上の敵と戦う、というアツいストーリー展開が描かれます。前作にあった、“7つの大罪”を名前に持つ敵が、なぜ6人しかいないのか、という謎もしっかり補完されているので、原作ファンは楽しめると思います。ちなみに、“虚ろなる鏡界”編は“罪と罰~”編をクリアしなくてもプレイすることが可能です。“罪と罰~”編はかな~りボリュームがあるので、PC版原作をプレイ済みの方にはうれしい措置ですね。

【今週の1本】友と明日のために――Xbox 360『11eyes CrossOver』プレイレポをお届け
▲タイトル画面のニューゲームを選ぶと、“罪と罰~”編と“虚ろなる鏡界”編のどちらから始めるか自由に選択できます。新シナリオから始めても問題はないですが、原作未プレイの方は“罪と罰~”編からのプレイを僕はオススメします。

■ただの恋愛AVGにはもう飽きた! そんな方にオススメです

 恋愛要素は薄めなので、普通の恋愛モノにはもう飽きた方や、激アツなバトル展開が読みたい方、そんな方々に自信を持ってオススメしたいゲームです。また、なぜ、主人公たちは“赤い夜”に突然巻き込まれてしまったのか、“赤い夜”とはなんなのか、などの謎が徐々に明らかとなるのも大きな見どころですね。「なんで“赤い夜”に都合よくスゴイ能力者が集まるんだよ!」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、ちゃ~んと理由があります。安心してください。

 そして、音楽が非常に秀逸なので、ぜひしっかりと聴いてみてほしいです。始めの方で、原作の主題歌が2008年度『美少女ゲームアワード』で主題歌賞金賞を受賞した、と書きましたが、決して主題歌だけがいいのではなく、戦闘シーンの音楽も臨場感が満載で、ノリノリでプレイすることができます。さらに、新シナリオの音楽も、原作を超えるくらいの名曲が揃っています。原作をプレイして、音楽を気に入った方、期待してもいいですよ!

 プレイ時間もかなり長めで、AVG慣れしている人もガッツリ楽しめます。ただ、若干似たような展開が続くので、中だるみする可能性もあり。また、共通部分がかなりの割合を占めているので、シーンスキップ機能はほしかったところですね。メッセージスキップが高速なのが幸いです。

 といった感じで、プレイレポートをお届けしてきましたが、すごい長くなっちゃいましたね(汗)。ちゃんとついてきてくれていたらうれしいですが、もし、途中でスクロールしてここまで来てしまった方は、もうここだけ読んでください(笑)。この『11eyes CrossOver』は、燃え系良作AVGにしっかり仕上がっていると思います。正直、僕が伝えたいのはココです! きっと損はしないハズ!! ぜひプレイしてみてくださいね。(ごえモン)

(C)Lass/(C)5pb.Inc.

データ

▼『11eyes CrossOver』
■メーカー:5pb.
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:AVG
■発売日:2009年4月2日
■価格:通常版 7,140円(税込)/初回限定版 9,240円
 
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