2008年10月9日(木)
本日より開催中の東京ゲームショウ2008において、フロム・ソフトウェアの新作タイトル発表会が行われた。
発表会で紹介のあったタイトルは、DS用ソフト『犬神家の一族』と、先日報じているPSP用ソフト『己の信ずる道を征け』の2作品。それぞれの作品のプロデューサーである武村大氏と竹内将典氏が登壇して、ゲームの概要を語った。
『犬神家の一族』は、角川文庫で刊行されている原作・横溝正史氏の小説「犬神家の一族」を題材としたAVGで、意外にもこれが初のゲーム化となる。発売日は2009年1月を予定されており、2009年春には第2弾である『八つ墓村』も発売予定とのことだ。
“金田一”のコスプレをして登壇した武村氏。なんと衣装はユニクロで揃えたそうだ。 |
本作の特徴として最初に挙げられたのが、基本すべてモノクロで描かれたグラフィック。アメリカで活躍する茂本ヒデキチ氏がキャラクターデザインを手掛けた、墨絵タッチのイラストで物語は描かれ、色はたまにアクセントとして入る程度だという。システム的には、集めたキーワードを任意のタイミングで投げかけて、相手の心理を揺さぶり、物語を進めていく。このキーワードを投げるタイミングによって、原作と異なる展開で物語が進むこともあるそうだ。
作品紹介だけでなく、陰陽座からのメッセージムービーも上映された。 |
また、頭をボリボリかくという“金田一”の特徴的な仕草もシステムとして採り入れているとのこと。開発陣が「ボリボリシステム」と呼ぶこれは、推理に行き詰まった時にタッチペンで画面をこすることで、“金田一”が何かをひらめいて物語が進んでいくことがあるという。なおステージでは、本作のイメージソングの歌い手として、日本語だけの詞を歌うユニット「陰陽座」を起用したことも発表された。
もう1つの『己の信ずる道を征け』は、浮世絵を背景としたステージが展開するやり込み型パズルアクション。自分が動いたのとまったく同じ動きをする「過去の分身」をうまく使いながら、ステージに仕掛けられたギミックを解いていくのが特徴だ。
「やることは単純ですが、覚えておかないといけないことがあるので、脳トレのような感じでもあります」と話す竹内氏。過去に自分がどんな動きをしたか覚えておくことが、攻略のキーになるそうだ。 |
また東ハトのスナック菓子「忍者スナック ふわ丸」とのコラボレーションが決定している本作では、“ふわ丸”が登場するステージが用意されているという。こちらの発売時期は、すでに報じている通り2009年春だ。ちなみに竹内氏いわく、「タイトルが長いので、僕らは『己イケ』と略しています」とのこと。
なお、『犬神家の一族』と『己イケ』は、フロム・ソフトウェアブースで試遊可能。土日に会場へ足を運ぶ人は、これらの作品をプレイみては?