2008年9月3日(水)
▲テクモ代表取締役会長兼社長の柿原康晴氏。 |
本日9月3日、テクモは東京都内で「テクモ プレスカンファレンス2008 Autumn」を開催。年内に発売を予定しているタイトルの新情報などを発表した。
カンファレンスでは、DS用RPG『ノスタルジオの風』やWii用アクションAVG『アルゴスの戦士 マッスルインパクト』の新情報が公開された他、『DS西村京太郎サスペンス2 新探偵シリーズ 金沢・函館・極寒の峡谷 復讐の影(以下、DS西村京太郎サスペンス2)』の制作発表とトークショーが行われた。その模様を、ゲームのスクリーンショットや写真とあわせてお届けする。
9月1日付けでテクモの代表取締役会長兼社長に就任した、柿原康晴氏の挨拶からスタートした本日のカンファレンス。「テクモの強みは、技術力・企画力を総合した開発力」と話す柿原氏は、6月5日に発売したXbox 360『NINJA GAIDEN 2』が世界市場で出荷数が100万本を突破したことについて触れ、「デベロッパーとしての実力、そして世界的なブランド力をさらに高めていきたい」と抱負を語った。柿原氏によると、現在テクモでは3つのアクションゲームを開発しており、10月に行われる東京ゲームショウでは新タイトルの発表も行われるとのことだ。
▲6月5日に発売されたXbox 360『NINJA GAIDEN 2』。現在Team NINJAは、部長の長谷川仁氏を中心に、3作のアクションゲームを制作しているとのこと。 |
▲テクモ Team TACHYONプロデューサー・菊地啓介氏。 |
『ノスタルジオの風』は、19世紀末の地球を舞台にしたファンタジーRPG。ロンドン、ニューヨーク、東京の街や、エジプトのピラミッドなど、実在の都市や遺跡をモチーフにしたフィールドを、空飛ぶ船「飛空船」で散策しながら、謎と不思議に満ちた世界を冒険していくことになる。
物語は、有名な冒険家の父を持つ少年“エディ”が行方不明になった父親を探すため、「飛空船」に乗って冒険に乗り出すところからスタート。さまざまな困難を乗り越えながら大人へと成長していく、少年少女たちの輝いた日々が描かれる。
プロデューサーの菊地啓介氏は、タイトルに使われている「ノスタルジオ」という語句について、懐かしいという意味の「ノスタルジー」と、地球を表す「ジオ」を掛け合わせたものと説明。このゲームで、ユーザーに「新しい懐かしさ」を提供したいと語った。
本作の発売日は11月6日、価格は5,800円(税込)とのこと。なお、明日9月4日より予約キャンペーンがスタートするという。全国のゲームショップで本作を予約した人に、特典としてフルカラー52ぺージから成る「設定資料集」と、珠玉のサウンドが楽しめる「オリジナルサウンドトラック」が先着で贈られるとのことだ。
▲テクモ Team TACHYONアシスタントプロデューサー・高橋康明氏。 |
『アルゴスの戦士 マッスルインパクト』は、2002年12月に発売されたPS2『アルゴスの戦士』をベースに、さまざまな新要素を追加したWii用A・AVG。古代ギリシャ・ローマを舞台にした壮大なアクションアドベンチャーが、装いも新たに生まれ変わる。
本作では、主人公である孤高の戦士“ゼーン”の活躍を追いながらストーリーを楽しめる「ストーリーモード」に加え、「ディスカーマー」をWiiリモコンに対応させた新モード「マッスルモード」を搭載。Wiiリモコンを振る、回すなどのアクションによって敵を倒せる、今までにない直感的で爽快感あふれるアクションを楽しめるという。
ここでは、アシスタントプロデューサー・高橋康明氏の説明のもと、ゲーム好きとして有名な人気グラビアアイドル・菊地亜沙美さんが、本作のデモプレイを行った。夕日のステージに挑んだ菊地さんは、Wiiリモコンを振りながらつぎつぎと敵をなぎ倒し、初めてプレイしたとは思えないほどの腕前を披露。プレイ後は「Wiiリモコンとの相性がすごくよくて、プレイしていてスカッとします!」と笑顔で感想を述べていた。
高橋氏によると2008年内の発売を予定しており、詳細は東京ゲームショウで発表されるとのこと。ゲームショウではプレイアブル出展されるそうなので、気になる人はテクモブースに足を運んでみてはいかがだろうか。
▲「アクションゲームは得意なんです」との言葉通り、見事な腕前を披露した菊地さん。「Wiiリモコンを持つ時は、ストラップを手首に通さないと♪」とニッコリ。 |
▲本日のカンファレンスには、東京ゲームショウのテクモブースをサポートする「TGS2008 テクモサポーター」が登場。左から菊地さん、石田裕子さん、さとう里香さん、渡邊志穂さん。 |
▲テクモゲーム事業部プロデューサー・設楽昌宏氏。 |
最後に登場したタイトルは、同社の人気AVG『DSサスペンス』シリーズの最新作『DS西村京太郎サスペンス2』。ゲーム説明のために登壇したプロデューサーの設楽昌宏氏は、前作をプレイしたユーザーからの声について言及。若い層からは「もっと試行錯誤したい」、「ボリュームが欲しい」といった意見が聞かれ、年配の層からは「さらに遊びやすい操作性を」と要望があったことを明らかにした。その上で設楽氏は、「続編ではこれらの意見を反映させ、前作で提供した安心感はそのままに、さらなる進化を遂げたい」と力強く語った。
具体的に進化した点について、「マップのダイレクト移動」、「過去ログ機能」、「ガイド機能のON/OFF」を挙げた設楽氏。『DS西村京太郎サスペンス2』では、経由地を排除したダイレクト移動が可能となり、マップ移動時のストレスが解消されるという。また、テキストの過去ログ機能を追加した他、ガイド機能のON/OFFが可能となり、自分で難易度の設定をできるように。そしてシナリオもさらにドラマチックさが増したとのこと。主人公のパートナー“京明日香”の悲しい過去が明らかになる他、アメリカで活躍しているエリート探偵が、ライバルとして登場するらしい。
前作で好評を博した、手軽に推理を楽しめる短編モード「West Village」もパワーアップ。新たに「科捜研」、「配置」という2種類の系統問題が追加され、収録問題数も前作の倍となる100問になるとのことだ。発売日は11月13日で、価格は前作と同じ3,990円(税込)。本日より公式サイトがオープンしており、Web体験版がアップされている。気になる人は早速サイトにアクセスしよう。
ここで、特別ゲストとして本作の原案・監修を手掛ける西村京太郎氏が登場。西村氏と設楽氏によるトークショーが始まった。設楽氏が前作について、ユーザーアンケートを送ってくれた人の半分が女性だったと明かし、10代~60代の幅広い年齢層の人々から支持されていると述べると、西村氏は「私の奥さんが還暦なんですが、ゲームを初めてプレイした奥さんもおもしろいと言っていて、うれしかったですね」とよろこびを語った。
また設楽氏は、次回作の舞台が金沢や函館という寒い場所になったことについて、「西村先生と雑談した時、「南国はサスペンスに向いていない」という話になって、それで「今度は北だ!」と思いつきました」と説明。それを受けて西村氏は、「犯人っていうのは、たいてい北に逃げるもんなんだよ」としみじみ語り、その場にいた関係者たちを笑わせていた。最後は、3日後が誕生日という西村氏にバースデーケーキのプレゼントが贈られ、本日のプレスカンファレンスは終了となった。
▲トークショーでは、西村京太郎氏の茶目っ気たっぷりなトークが炸裂していた。 |
▲トークショーの最後には、バースデーケーキのサプライズプレゼントが。ケーキには、ゲームでお馴染みの“京太郎くん”が飾られていた。 |
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