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2008年5月19日(月)

『ロスプラコロニーズ』先行体験会「トライアルミーティング」で続編発表!?

 カプコンは、マイクロソフト代田橋オフィスにて、Xbox 360/PC用ソフト『ロスト プラネット コロニーズ』のユーザー体験会「トライアルミーティング」を5月17日に開催した。

 『ロスト プラネット コロニーズ』は、サード パーソン シューター(TPS)をベースにアクション要素を取り入れたことで、世界的に高い評価を得た人気アクションSTG『ロスト プラネット』シリーズの最新作。通常のキャンペーンモード(シングルプレイ)の他に、ミッションボスと連戦する「トライアルバトル」と、キャンペーンモードでスコアを競う「スコアアタック」の2つのモードが追加されている。また、オンラインバトルでは、新ルールや新マップが追加されており、前作以上に白熱したバトルを楽しめる。

 「トライアルミーティング」に参加したユーザーは、開発スタッフと一緒に新ルールのオンラインバトルを楽しんでいた。また、スタッフに直接質問することができる「トークセッション」も用意され、ホームパーティのような温かい雰囲気でイベントは進行した。以下で、画像とともにイベントの模様をお届けする。

 ユーザーとのオンラインバトルに参加したのは、本作のプログラマー・酒谷祐一氏。酒谷氏は、「LOST Technology」の名で有名な『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』の世界トップクラスプレイヤーだ。バトルでは、新ルールを遊ぶ際の諸注意や攻略法などを説明しながらプレイしていた。

 「トークセッション」では、プロデューサーの竹内潤氏、ディレクターの大黒健二氏が、ユーザーからの質問に直接回答。手が届きそうな距離で、ざっくばらんにトークセッションは進んだ。とはいえ、コアなユーザーから厳しく鋭い質問が飛び、制作陣がタジタジとなるシーンも。ここで交わされた質問と回答のうち、いくつかをピックアップして紹介する。

Q:Xbox 360とWindowsという2つのプラットフォームでの開発は、大変ではなかったのか?
大黒氏:開発者の視点からすると、マルチプラットフォームは大変なんでいい迷惑なんですよ(一同爆笑)。ただ、多くのユーザーに遊んでもらえる、オンラインに入る人が増えるならば、頑張ろうかと。あとはカプコンの誇る「MTフレームワーク」というゲーム開発ツールがあったから、効率がよかったというのもあります。
竹内氏:「MTフレームワーク」というカプコンご自慢の息子がいたということと、マイクロソフトさんのサポートがよかったこと。この2つがカギでしたね。

Q:新ルール「エイクリッドハンティング」は、『モンスターハンター』シリーズとの共通点があると思うんですが、参考にしたり、技術的に指導してもらったりしたのでしょうか?
大黒氏:もちろん参考にした部分もあります。CPUのモンスターと戦うのも最初はアリかと思ったのですが、相手がCPUだと攻略法が生まれてしまう。オンラインにおける対戦がメインのゲームの場合、攻略法ができたら飽きてしまうと思うので、最終的に「操作させちゃおう!」ということで現在のような形になりました。僕らは、世界最高のAIと永久に戦えるモードだと思っています。

Q:(『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』は)「ONLY Xbox 360」という売り文句でしたが、PCやPS3で発売されました。これにはどういう経緯があったのですか?
竹内氏:最初、PS2版として開発していたんですが、Xbox 360の開発機材をいただき、それで制作してみたらすごくキレイな映像ができたんですね。社内で内覧会を開いて、アピールしたら、手ごたえがあったのでXbox 360として発売することになりました。他のハードで出した経緯は、「MTフレームワーク」が完成し、他のハードでも完全移植が容易になったため、このエンジンの実力を見せたかったという流れです。

Q:最初、“ウェイン”は金髪の白人だったと思うんですが、なぜ(キャラクターモデルに)イ・ビョンホン氏を起用することになったのですか?
竹内氏:最初、開発者がモーションを担当していたんですが、芝居をやるのはなかなか大変なんです。そんなわけでいい人を探していた時に、縁があってご一緒することになりました。お世辞抜きでいい人で、その上ゲームが好きで、とてもよかったです。
大黒氏:1つだけ言わせてもらうと、あのタイミングでキャラクターを変更するというのは、開発からすると大迷惑でした(苦笑)。白人の主人公だったので、ヒロインはアジア系の“ハルカ”というキャラクターにしていたんですが、バランスを考えて変更することになりました。1人だけ変更かと思ったら、2人のキャラクターを変更することになったと。おいおい、勘弁してくれよと思いましたね。名前は“ハルカ”の「ハ」を取って、“ルカ”になりました。そんな裏話です。

Q:ダウンロードマップはないんですか? リアルなマップがあるとおもしろいと思うのですが。
竹内氏:現在予定していませんが、検討していきたいです。リアルなマップは「大阪城」とかおもしろそうですよね。会社の近所で徒歩圏内ですし。
大黒氏:取材に行けるし、海外がいいなあ(笑)。

Q:本作に関しては「バージョン 1.5」という位置づけだと思うんですが、『ロスト プラネット 2』は開発されるのでしょうか?
竹内氏:ユーザーさんから要望が多ければ考えていきたいと思います。タイトルは『ロスト プラネット コロニーズ G』ですかね?(笑)
大黒氏:『ロスト プラネット コロニーズ P』は無理でしょうね(一同爆笑)。皆さんの声で実現するので、ぜひ要望などをお寄せください。








今回のイベントでは、ユーザーによる写真や動画の撮影はフリー。酒谷氏の周辺には、プレイの様子を撮影したり、参考にしようと見学したりするユーザーが絶えなかった。



機器は、Xbox 360版とPC版の両方が設置されていた。今回の対戦は、LANケーブル経由のシステムリンクで実施されていた。







会場には北米版のパッケージや、アートブック、これまで受賞したトロフィーなどを展示。また、今では入手困難な『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』のTシャツなども見ることができた。



会場には、サードウェーブの超高性能PC「ガリレアXS オメガ」も置かれていた。その値段は、なんと100万円以上! 参加者は、このハイスペックなPCでキャンペーンモードを体験することができた。



近い距離での「トークセッション」では、さまざまなぶっちゃけトークが展開。あまり知られていない情報を知っているユーザーが多くおり、「開発チームに所属していたの?」と大黒氏が聞く場面も見られた。またイベントを記念して、参加者と開発スタッフで記念撮影も行われた。

Character Wayne by (C)Lee Byung Hun/BH Entertainment CO., LTD,
(C)CAPCOM CO., LTD. 2008 ALL RIGHTS RESERVED.

データ

▼『ロスト プラネット コロニーズ』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Xbox 360/PC(対応OS:Windows XP/Vista)
■ジャンル:STG
■発売日:Xbox 360版 2008年5月29日/PC版 2008年6月5日
■価格:各6,290円(税込)

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■関連サイト
『ロスト プラネット コロニーズ』公式サイト