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2008年3月7日(金)

「楽しい」をいろんなゲームに――「スペースインベーダー生誕30周年発表会」開催

 本日3月7日、タイトーは東京・表参道にて「スペースインベーダー生誕30周年記念プレス発表会」を開催した。


 この発表会はタイトルにもあるように、タイトーからリリースされた業務施設用ゲーム『スペースインベーダー』が、今年で生誕30周年を迎えることを記念したもの。この発表会でタイトーは、「楽しいを、いろんな形(ゲーム)に」をキーワードに、アミューズメント施設から家庭用ゲーム、モバイル、PCまで幅広い分野で『スペースインベーダー』をフィーチャーしたコンテンツをリリースしていくことを明らかにした。

 以下に、タイトーが発表した各分野における今後の展開について説明していく。

▲こちらは、発表会の冒頭で行われた寸劇。かつてゲームセンターで『スペースインベーダー』を遊んでいた子どもの成長にあわせて、世間では何があったかなどが紹介されていた。


■アミューズメント施設■

 タイトーのアミューズメント施設の店舗ブランドを、今後「タイトーステーション」という店名に統一。さらに、これまで「青」を基調とした看板が「赤」をベースにしたものに刷新される。新しい看板は、「GAME」という文字とインベーダーが大きくデザインされたもので、「ゲームが遊べる場所」であることがより強くアピールされる。そして、店舗クルーが身につける制服も、赤を基調としたものへ変更。背中には、大きなインベーダーがプリントされており、これも視認性の高いものとなる。
 店舗名や看板、制服などを一新する狙いは、「これまでゲームセンターに足を運ばなかった人が安心して遊んでもらえるようにする」ところにあるようだ。また、こうした視覚面からの取り組みに加えて、ユーザーレスポンスを計るための装置「ハッピーボタン」を4月後半より各店舗に設置していく予定だという。この装置は、施設で受けたサービスや設置されたタイトルなどに満足したユーザーに押してもらうためのもので、このポイントは、各店舗の業績を評価する際の参考として使われる。

▲上の写真は、看板のデザイン(写真左)と新しい制服(写真右)のもの。

 次に、施設内に設置されるマシンについて触れていこう。4月下旬より1年間、直営店全店のクレーンゲーム機が、『スペースインベーダー』30周年記念デザインのものになる。また、30周年記念オリジナルメダルが入手できる記念メダル製造マシン『メダリーフ』も順次店舗に設置されていく。

 続いて、プライズ関連について。『スペースインベーダー』をデザインに取り入れたアクリルキーチェーン、カラナビ付きボトル、バスタオルがリリースされる。またこれ以外に、UFO型ラジコン「UFO-ONE」、発汗検知式の嘘発見器「THEウソ発見器」、カップルの相性を調べる「ラブテスター」、テルミンという楽器をモチーフにした「テルミンミン」などもオリジナルプライズとして投入されていく予定となっている。

▲1969年に任天堂がリリースした同名商品を、コンパクトにリメイクした「ラブテスター」。会場ではラブテスターの正しい使い方を、スライドショーでおもしろおかしく紹介していた。


■ゲームソフト■

 こちらでは、Wii用ソフト『スペースインベーダー ゲット イーブン ~逆襲のスペースインベーダー~』が2008年発売予定であることが明かされた。このゲームでは、プレイヤーはインベーダーを操って地球を侵略していくことになる。操作方法は、ヌンチャクでインベーダーを操作し、リモコンで攻撃を行っていくスタイルになるようだ。

▲「ゲット イーブン」には、借りを返すという意味がある。ステージの最後には、最終兵器「コア」が組み込まれた巨大なボスが登場する。


■PC&モバイルコンテンツ■

 PC用ゲームとして、『スペースインベーダー世界大戦』が配信される。これは、マウスカーソルをインベーダーに合わせて、クリックで撃墜していくというシューティングゲーム。インベーダーを撃ち落していくと光が取り戻せるという設定になっており、どれだけ光を取り戻したかという国別ランキングも表示される。こちらは、4月にオープンベータテストが行われ、6月よりサービスインとなる。

 モバイルアプリでは、『インベーダーキャッチャー』、『インベーダーバウンド』などが紹介された。これらのコンテンツは、モバイルサイト「みんなでインベーダー」ですでに配信されているので、興味があるという人はプレイしてみるといいだろう。

▲こちらは、現在開発中の「スペースインベーダー世界大戦」の画像。チャットによるコミュニケーション機能や、自国の光を賭けて行うギャンブル性の高い試合などもあるようだ。

▲発表の途中、動画投稿サイト「ワッチミー!TV」のイメージキャラクター・杉本聖子さんが乱入! BSフジの番組「ワッチミー!TV X TV」の新エンディングテーマ「ロックなKiss」を披露していた。この曲は、タイトーのケータイアプリ「直感バンド」のイメージソングとしても使用されており、本日の伴奏は、このアプリを用いて行われていた。


■企業間コラボレーション■

 イタリアのストリートウェアブランド・55DSLがデザインした『スペースインベーダー世界大戦』のスペシャルエディションが配信される。また、4月下旬より55DSLの直営店で、『スペースインベーダー』デザインのTシャツも発売される。
 この他には、ニフティとのコラボレーションも予定されており、同社のブログサービス「ココログ」に、『スペースインベーダー』30周年記念デザインのテンプレートが配信される。また、これにともない55DSLデザインのTシャツなどがもらえるプレゼントキャンペーンが本日3月7日よりスタートしている。キャンペーンの詳細については、こちらを参照のこと。

▲Tシャツのデザイン(写真左)とココログのテンプレート(写真右)。

 さらに、かつて喫茶店などに置かれていた、『スペースインベーダー』のテーブル筐体(1名)を賭けたコンテストの開催が明らかになった! こちらの詳報は、4月1日に「Yahoo!JAPAN」上で発表されるので、興味がある人はぜひチェックしてもらいたい。


 以上の発表が行われた後、タイトー代表取締役社長・和田洋一氏による挨拶が行われた。挨拶の中で和田氏は、かつて『スペースインベーダー』がアミューズメント施設だけでなく喫茶店などにも手広く展開されていたことを取り上げて「とても斬新で画期的なことでした。当時としても、コンテンツとしての新しさだけでなく、ビジネス展開やマーケティングなど、斬新さの宝庫だったんです」と表現し、続けて「我々にとって『スペースインベーダー』とは30年前の苔むしたゲームではなくて、イノベーション(技術的・経営的革新)としての象徴でもあるんです」と力強く発言した。そして「かつては、プレハブに筐体を並べて「インベーダーハウス」なんていうことをやったことがある会社です。皆さんがよろこんでもらえるために、サービスについてはドンドン充実させていきたいと思います」と語った。「タイトーステーション」における店舗、看板、制服の統一や「ハッピーボタン」の設置は、その一環であるとのこと。


 また、新たにフランチャイズ参入を検討している事業者については「初期コストもかかりそうだし、利潤がどれだけ見込めるかわからないといった敷居の高さがあると思います。これを、私どものノウハウを開放したりいくつかのオペレーションをサポートすることで、開放していきたいです。そうしてゲーム業界にいる人以外を取り込むことで、新しいアイデアが生まれてくるかもしれません」との考えを示した。
 そしてPCやモバイル、Wiiで『スペースインベーダー』などのコンテンツを発表したことについては「屋外屋内問わず遊びの空間を広げ、あらゆるシーンでゲームを楽しんでもらいたいという狙いがあります。ネットワーク環境が標準となってきますと、そこで多人数の遊びができますし、その環境をいかにうまく使って、世界を広げていくかも考えていきます」と述べた。今後、タイトーが各分野でどんなコンテンツを提供していくのか、『スペースインベーダー』ファンならずとも注目しておきたいところだ。


■???■

 発表会の最後に流されていた謎の映像。こちらの映像に関するコンテンツが、4月より「タイトーステーション」で始動するようだ。気になる人は、4月に「タイトーステーション」へ!!




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