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2008年2月19日(火)

【ゲーム業界リポートPart1】ネクストジェネレーション編「プログラムに“ピン”ときた」

ゲーム作りのスペシャリストを育成する専門学校で、「ゲームクリエイター」という夢を実現するために奮闘する生徒たち。果たして彼らは、どんな思いを持ってゲーム作りを学んでいるのか。それぞれの分野に学ぶゲームクリエイター候補生たちの熱い気持ちとゲームに対する情熱に迫る!


 現在、アミューズメントメディア総合学院でゲームプログラマーを目指している森口諒さん。小学生のころ、初めてスーパーファミコンでゲームに触れて、以降は友だちや3歳上の兄と楽しんでいた。もちろんゲームは好きだったが、もっとゲームが好きな友人はいたし、周囲で一番ゲームがうまいという訳でもなかった。でも、森口さんはゲーム業界を目指した。最初の動機は、ちょっとしたことだった。

「ゲーム業界に進みたいと具体的に思い立ったのは、高校3年のころです。ちょうど進路について具体的に考え始めた時期ですね。正直、将来について何も決めてませんでした(笑)。

森口諒
1989年2月5日生まれ
東京都出身
大学進学の説明会が高校の行事としてあったんですが、もし大学に行ったとしても、その先にやりたいものが見えなかった。なんかピンとこなかったんです。そんな時、友だちに教えられてアミューズメントメディア総合学院の体験授業に参加しました」

 結局、森口さんはゲームプログラマーを目指して、アミューズメントメディア総合学院に入学する。進学動機に関して「その時のノリはあったかも」と笑うが、入学前からプランナーやグラフィッカーではなく、ゲームプログラマーに魅力を感じていたのは事実だ。そこには、すでにクリエイターとしての芽生えが見える。

 現在は、ゲーム制作と課題に励む毎日。実家から通っているので、一人暮らしの学生よりは楽だと笑うが、休日には書店でバイトもしている。プログラムの実力も徐々に上がっていて、学院で行っているゲーム制作では、新しいことにもチャレンジしている。
「ゲーム制作では、今まで組んだことのないプログラムに挑戦しているのですが、ゲーム全体に影響がある部分なので、そこはかなり苦労しました。プログラムも複雑になりバグも発生したりして、初めはうまく動かないことが多いです。でも原因を取り除いていけば、自分の思い通りの動きをしてくれるようになる。そこも楽しいんですよ」

 常に新しい技術との戦い。それはゲームプログラマーをやっていく上で、避けて通れない道だ。そういう新しいものに挑戦する行為を楽しめることが大切なのだ。

「学院に入学して、初めて作ったゲームを発表した時、何度も遊んでくれる人が多かったんですが、それがすごくうれしかった。ゲームは、他の人と一緒にやるのが楽しいと思っているので、人と人でプレイできるようなゲームを作りたいです。そして、プレイしたすべての人に楽しんでほしい。将来については、正直まだ具体的な方向性はないです。今は目先の課題をクリアしていくのが精一杯って感じです」

 両親からも「本当にやりたいことをやれ」と応援してもらっているそうだ。
ゲーム以外では、高校時代の友人たちとダンスチームを組んでアクティブに活動している。人々を楽しませるという意味では、ゲームもダンスも同じエンターテイメントである。ゲームプログラムとダンスの両立というミスマッチが、新しいタイプのゲームクリエイターになりそうな予感を漂わせるというのは言いすぎだろうか。


製作協力:アミューズメントメディア総合学院

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