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2008年2月15日(金)

『RO』では3次転職の情報が明らかに!ガンホー2008年度プレスカンファレンス開催

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、『Dodeca Online~隠されし王者の証(以下、ドデカオンライン)』、『覇拳伝』、『ラグナロクオンライン(以下、RO)』に関するプレスカンファレンスを、ガンホー社内にて開催した。

 まず最初に、パプリッシング本部本部長の越智政人氏が登壇。韓国の株式会社「Gravity」の子会社化した件について、ガンホー代表取締役社長の森下一喜氏からの「創業時より、パートナーシップを結んできた『RO』の開発元である「Gravity」の株式を52%取得し、子会社化することとなりました。今後は今まで以上に協力し、両者の強みを生かした発展と企業価値の発展に向けて努力していきます」というメッセージを公開した。
 続けて越智氏は、2008年新規タイトルのコンセプトについて、「ゲームタイトルは、「誰もが、直ぐに、おもしろい!」をコンセプトにしたラインナップにしていきます。我々が、現在の初心者ユーザーの状況を調査したところ、プレイを始めて1カ月後には10%程度の人数になっている。これは、初心者ユーザーがおもしろさを感じる前にプレイを断念していることが原因だと思われます。弊社はオンラインゲーム市場の拡大に向けて、初心者ユーザーがオンラインゲームの魅力を体感し、継続してプレイできることを目標にして、『ドデカオンライン』と『覇拳伝』を日本向けにカスタマイズしています」と、力強く説明した。

 続けて、『ドデカオンライン』の制作担当の鳥山主税氏と、マーケティング担当の小林直人氏が姿を見せ、本作のゲーム概要や今後のスケジュール展開について発表した。鳥山氏は、まず最初に「既存のMMORPGの問題点として、レベルアップに時間がかかり、ゲームのおもしろさを体験できずにプレイを投げ出してしまう点があると考えます。しかし、レベルアップを早くするとコンテンツの消費が早い。そこで今までサービスを行っているタイトルで、韓国にて5年間運営されている『d.o.Online』を日本向けにカルチャライズする選択をとりました」と開発の経緯を説明。本作では問題点に対して、通常時の40倍近い経験値を獲得できる「ドデカシステム」を採用することで解決を図っているという。これにより、プレイを始めて1時間でレベル30に到達でき、本作の魅力である大規模戦の「龍派大戦」や「ギルド血戦」などをすぐに遊べるようになる。他にも日本独自の要素として、韓国版とは異なるストーリーやバックグラウンドストーリーに絡むアイテム「十二神器」が導入される。
 現在行われているクローズドベータテストでは、2月19日21:30より「ギルド血戦」が、20日20:00より「龍派大戦」が開催される。加えて、クローズドベータテストの結果を反映させたオープンベータテストが近日行われることを明らかにした。この時点の修正で、ソロプレイ指向のゲームからパーティプレイ推奨へ移行していくとのことだ。なお、このデータはそのまま正式サービス時に使用可能となっている。

 次に『覇拳伝』の制作担当・辻野松二郎氏と、マーケティング担当・小野進吾氏が登場。『覇拳伝』について、「PCオンラインゲーム初のオンライン本格格闘ゲーム」と説明した。本作では、オンラインで格闘ゲームを楽しめる他に、オンラインゲームならではのコミュニティの実現や、300種類を越えるスキル、ステータス調整などの要素が存在する。他にも、ダメージを受けると溜まっていく「ヒーローゲージ」を使用することで使える「ヒーロースキル」や、格闘ゲームが苦手な人でもコンボを叩き込める「スキルショートカット」などが用意されているという。
 今後の予定としては、2月27日~3月5日の期間にクローズドベータテストを、3月下旬にオープンベータテストを行い、いち早くユーザーの方々に楽しんでもらうために、4月下旬の正式サービススタートを目標としていると2人は語った。

 6周年を迎えた『RO』の発表を行ったのは、制作担当の廣瀬高志氏とマーケティング担当の飯野平氏。2008年9月以降に「戦場システム」や「メモリアルダンジョン」などのアップデートを計画していることを明かした。「戦場システム」は、19対19の戦闘を行い、勝った方にも負けた方にも一定のアイテムが入る戦闘だという。一方の「メモリアルダンジョン」は「インスタンスダンジョン」のようなものとのことだ。
 また、昨年の夏に韓国で公開された3次職について、新たな情報が公開された。3次職への転職は、ベースLv99の2次職および上位2次職のキャラクターが転職クエストのクリアした場合にできる。2次職から転職した場合は、2次職までのスキルを持ち越しでき、上位2次職から転職した場合は、上位2次職までのスキルを持ち越すことができる。なお、条件などは変更される可能性があるとのこと。

 マーケティング担当の飯野平氏からは、「『RO』の不正対策によってBOTが減少した反面で、アカウントハックの被害が急増している」と現在のプレイ状況についての説明がされた。これに対して、『RO』ではネットセキュリティに関する啓蒙活動を推進していくことを決め、インフラストラクチャソフトウェアを提供するシマンテック社とタイアップし、セキュリティに関する情報ページを2月20日より掲載するという。加えて、『RO』の利用券と新アイテムが付いたインターネットセキュリティのダウンロードパッケージの販売を予定している。その後の展開としては、さらに積極的な啓蒙活動を行うと同時に、シマンテック社以外のメーカーともタイアップを行っていくというので、『RO』ユーザーでセキュリティ管理に危機感を覚えている人は利用してみてはどうだろう。

 最後に、ジー・モードの山内一弘氏が携帯電話で展開している「ラグナロクオンラインGAMES」について言及。同氏は、すでに配信中の『カードバトル』と『ユイリィの道』が好評であると発言した後、2008年春には、『カプラクエスト』に続く新作オリジナルRPG『ラグナロクオンラインサーガ ソードマンと封印の宝剣』を配信すると発表した。本作は、行方不明になった伝説の剣士である父を探すために、仲間とともに冒険の旅に出る主人公“シグナー”を姿を描いている。美麗なグラフィックで描かれる世界には、『カプラクエスト』の主人公“リリア”も姿を見せるというので、楽しみにしておこう。



同社代表取締役社長の森下氏のコメントを読み上げた、パプリッシング本部本部長の越智氏。「新規ユーザーが継続してプレイできるようなコンテンツを用意し、市場拡大につなげたい」と語った。



短時間でのレベルアップするなどの新要素を盛り込んだ『ドデカオンライン』を説明した、鳥山氏(写真左)と小林氏(写真右)。プレイヤーは、「白龍派」と「黒龍派」のどちらかに属し、世界中に散らばった聖なる力の源「十二神器」を集めることになる。



『ドデカオンライン』のキャンペーンスケジュールも明らかに。「レベルを上げてプレゼントをもらっちゃおうキャンペーン」や「白黒つけるぜ! 龍派大戦 ワンサウザンドバトル開催!」などが行われるので、楽しみにしておこう。







『覇拳伝』について、「アミューズメント施設やコンシューマ用の3D格闘ゲームをオンラインでプレイできるゲーム」と語った小野氏(写真左)と辻野氏(写真右)。キャラクターをカスタマイズする250種類以上のアバターアイテムや、相手を倒すことで上がっていく階級システム、トーナメント大会などの特徴があり、長く楽しめるということだ。







廣瀬氏は、他にも2月下旬に行われる「名もなき島アップデート」や、ロシアの説話を基にした「モスコビアアップデート」、「魔王モロクアップデート」、「新攻城戦システム」について説明した。詳細については、後日情報が届き次第お届けするので、楽しみにしておこう。





「セキュリティに関する積極的な啓蒙活動を行っていく」と語った飯野氏。公認ネットカフェのIPスルーを利用した新サービスも予定しているようで、「ラグナロクオンライン検定」や「NET CAFE SENSATION(仮)」、「メガロポリス(仮)」などが行われるという。





山内氏が説明したのは、アプリ未経験者でも遊びやすいインターフェースを採用した『ラグナロクオンラインサーガ ソードマンと封印の宝剣』。会話イベントもたくさん用意されており、ゲーム本編を盛り上げている。

会場では、『ドデカオンライン』の紹介後、実際にレベル1のプレイヤーの成長を見るデモプレイが行われた。1時間後には、レベル35まで成長しており、本作の売りである超速レベルアップを実演してみせていた。

本日のプレスカンファレンスの登壇者。さまざまなコンテンツが存在する同社の動きに、今年も注目していきたい。

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(C)2008 GungHo Online Entertainment, Inc. All Right Reserved.
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(C)2008 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

データ

▼『Dodeca Online~隠されし王者の証』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2008年予定
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

▼『覇拳伝』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:FTG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2008年予定
■プレイ料金:未定

▼『ラグナロクオンライン』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2002年12月1日
■プレイ料金:1,500円(税込)/30日

■関連サイト
『Dodeca Online~隠されし王者の証』公式サイト
『覇拳伝』公式サイト
『ラグナロクオンライン』公式サイト
ガンホー・オンライン・エンターテイメント