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2008年1月28日(月)

「ルーンエンジェル隊」重大発表!“ぷちこ”の声優も決定したブロッコリーイベント

 ブロッコリーは1月27日に、新宿FACEにて「ルーンエンジェル隊 記者発表会」および「ぷちこ声優オーディション最終公開審査」を開催した。

左から明坂聡美さん、花村怜美さん、稲村優奈さん、平野綾さん、中山恵里奈さん。

 この日の記者発表会では、『ギャラクシーエンジェルII(以下、GA II)』のヒロインである「ルーンエンジェル隊」を演じる稲村優奈さん、花村怜美さん、明坂聡美さん、平野綾さん、中山恵里奈さんたちが、ファンを招いて「ギャラクシーエンジェル」の今後の活動について発表。5人がステージに上がると、会場に駆けつけた大勢のファンから大きな拍手が起こった。

 最初の発表として、「ルーンエンジェル隊 4thコンサート」の開催決定が平野さんの口から告げられた。平野さんがマイクを置くよりも前に、会場からは大きな歓声が。拍手の中、4thコンサートの開催日は5月18日、日本青年館大ホールで行われるとの情報が伝えられた。出演はルーンエンジェル隊5人の他、ゲストが訪れる予定だという。チケットは、3月29日より全国のゲーマーズ各店、および通信販売で発売開始される。
 4thコンサートに向けて5人は、ダンスの振り付けや歌詞の記憶に不安があるものの、新曲も含めて頑張って練習し、前回以上のコンサートにしたいと意気込みをあらわにしていた。またコンサートへの希望として、「衣装を自分たちでデザインしたい」、「バックに紋章機を飛ばしてほしい」、「「ファンタスティックしましょ♪」を歌えるなら、ブランコに乗って歌いたい」、などの話をして関係者たちに汗をかかせていた。

 続いて花村さんから、PS2用ソフト『GAII』シリーズの第3弾が2008年に発売されると発表があった。『GAII』シリーズ第3弾では、“アプリコット”が男性恐怖症である訳や、“アニス”の生い立ち、“ナノナノ”は何者なのか、“カルーア/テキーラ”の二重人格の謎、“リリィ”が左目を隠している理由などが明かされるとのことだ。
 また、『ギャラクシーエンジェル』シリーズといえば各キャラクターの楽曲も注目点。それについては、明坂さんから、「前回はヒロインエンディングごとに楽曲が用意されていましたが、今回はルーンエンジェル隊での楽曲は収録されるのか、エンディングのキャラクター楽曲は収録されるのか、そのあたりが楽しみです」とのコメントがあった。
 「新たな各キャラクターソロ曲はどのような曲を歌いたいか?」の問いに対しては、明坂さんが真っ先に「明るい曲がいいです!」と答え、理由は「前回の曲もよかったんですけど、“ナノナノ”らしい歌が歌いたいので」とのこと。他にも、稲村さんは「かわいい曲が多いので、バラード系の曲を歌えたらいいです」と希望を、中山さんは「ウオー! とか叫ばない、ネタっぽくない曲がいいです」と切実な願いを語っていた。
 さらに、新キャラクターも多数登場するとのことで、シナリオにおいても、“ナツメ”ルートが登場すると明らかにされた。加えて前作『GAII 無限回廊の鍵』を持っていると、「無限回廊の鍵」ver.の“ナツメ”ルートも楽しめるとのことだ。

 その他「ギャラクシーエンジェル」のマルチメディア展開として、インターネットラジオステーション<音泉>にて毎週月曜日更新のWebラジオ「ラジオギャラクシーエンジェル りょーことゆーなと」、ラジオOPテーマの4月25日リリース、「ギャラクシーエンジェル画集 ANGELS II~KANAN’s works~」、パチンコ「CRギャラクシーエンジェル」などが紹介された。

 続いて開催されたのが、「ぷちこ声優オーディション最終公開審査」。ブロッコリー作品「デ・ジ・キャラット」のキャストを一新するにあたり、“ぷちこ”の声優を決めるべく催されたオーディションだ。こちらは、中山恵里奈さんとブロッコリー広報の中田氏が司会進行を務め、最終オーディションに残った9名の参加者の審査が行われた。

 そのオーディションの前に発表されたのが、「デ・ジ・キャラット」の主人公“でじこ”の声優。その正体は、「でじこは誰だクイズ」にて54%という正解率で2人に1人はわかっていた、明坂聡美さんであった。明坂さんの周囲の人たちは、声を聞いてすぐに“でじこ”の声が明坂さんだとわかっていたらしく、明坂さんは“でじこ”の口癖「にょ!」をよく披露していたという。
 “でじこ”役が決まった時の感想を明坂さんは、「ずっとブロッコリーファンで、「デ・ジ・キャラット」はアニメ化のころから知っていました。ずっとアニメを見ていたし、うれしいよりも緊張の方が大きくてドキドキしてます」とコメントし、「先代の“でじこ”はすごくかわいらしかったんですけど、私も私なりに“でじこ”を緊張の中一生懸命頑張っていきます。よろしくお願いします」と意気込みを語った。

 そうしてオーディションが始まったが、最終審査に残った参加者のレベルが高いことから、“ぷちこ”だではなく、“でじこ”のライバルである“うさだヒカル”の声優も選出されることが発表された。審査員は、「デ・ジ・キャラット」の楽曲を手掛ける坂本裕介氏や、Elements Garden代表・上松範康氏など4名に明坂さんを加えた5名。審査は、1人あたり5分与えられ、自己紹介、セリフ読み、自己PR(各自自由課題)、フリートーク、質疑応答を行う。また、審査投票は会場に訪れた観客からも行われた。
 参加者はみんな緊張している様子だったが、自己PRで歌が披露されると観客から手拍子が鳴り、中山さんと中田氏とのフリートークによって顔にもほころびが見え、審査自体は緊張とは無縁の明るい雰囲気で進行していた。

 9名の審査が終了すると、観客から票が回収されていったん審査へ。その間は明坂聡美さんによるミニライブが行われた。披露されたのは2曲で、1月18日に発売された「デ・ジ・キャラット」の新テーマソング「Waiting!」と「Welcome!2008」。どちらの曲も、明坂さんの掛け声とダンスに、観客のコールと手拍子が一体となって大変な盛り上がりを見せた。
 その後、明坂さんのサイン入りグッズがプレゼントされる「じゃんけん大会」が催され、ついにオーディションの審査発表が行われた。

 まずは“ラ・ビ・アン・ローズ(うさだヒカル)”役の声優に選ばれた矢澤リエカさんの名が呼ばれた。日本の城を調べたり、巡ったりするのが好きだという彼女は20歳。
 そして見事、“プチ・キャラット(ぷちこ)”役の声優に選ばれたのは、20歳の坂元菜緒さん。今回が初めてのオーディションとのことで、緊張の糸が切れたからなのか、感激のあまりからなのか、目を潤ませてよろこんでいる様子だった。
 最後に、ブロッコリー代表取締役社長・上田陽史氏からの挨拶があり、「ルーンエンジェル隊 記者発表会」および「ぷちこ声優オーディション最終公開審査」は終了した。

 なお、イベント終了後に“でじこ”役・明坂聡美さん、“ぷちこ”役・坂元菜緒さん、“うさだ”役・矢澤リエカさんの3人からコメントをいただいたので以下に掲載する。

――今日のイベントを終えていかがでしたか?

明坂さん:CMなどでは曲が流れていたんですけれども、“でじこ”をあてるという形でやっていたので、私が出てきて大丈夫かなとすごく不安で緊張していました。でも、お客さんの皆さんが温かく迎えてくれてうれしかったです。(坂元さん、矢澤さんとは)これから一生懸命、3人一緒に頑張っていきたいなと思います。

坂元さん:こういうオーディションを受けるのは初めてで、本当にすごく緊張しました。けれど、演技や歌の最中はすごく楽しくて、皆さんの手拍子もすごく温かくて、いい経験になりました。これから頑張っていきたいと思います。

矢澤さん:こんなに大勢の人の前に立つのは、小学校の生徒会の司会以来だったので、本当に緊張しました。今日はたくさんの方が来てくださいまして、見られてるというのを感じて、これからすごく頑張らなくちゃと思いました。(先代の)氷上さんがすばらしかったので、不安な部分もありますが、いっぱい勉強して精進したいと思いますので、よろしくお願いします。

――どんな風に役をやっていきたいですか?

明坂さん:先代の真田さんのイメージが私の中にもあって。ちょっと意地が悪くて、でもかわいらしいといったキャラクターなんですけれども。先代のいいところも取り入れて、私らしさもうまく出していけるような“でじこ”になればいいなと思います。まだまだ、ちゃんとした“でじこ”の像が見えないのでわからないですが、これからとにかく頑張ります。

坂元さん:今年は「デ・ジ・キャラット」10周年なので、キャラクターもリニューアルして、声優も変わって、新たな展開があると思います。沢城みゆきさんが演じる今までの“ぷちこ”という素敵なキャラクターが、プレッシャーでもあり、目標でもあるので、これからもっと皆さんの人気者になれるような“ぷちこ”を目指したいと思います。よろしくお願いします。

矢澤さん:“うさだ”は、ちょっと私の素の部分に似てる気がします。ちょっとプライドが高くて、頑張り屋で、ちょっとドリーマーなところがあって乙女チックなキャラクターだと思います。そういう部分を、自分の経験というか素の部分をちょっと出して、キャラクターを作りあげたいと思います。見てるキャラクターを、ラジオだったり聞いてる方も、登場人物として楽しめるように演じられたらいいなと思います。

――お2人はこれからどのような声優になりたいですか?

坂元さん:私のあこがれはやはり沢城みゆきさんです。1人のキャラクターに対しての演技も突き詰めていける、さらに幅広いキャラクターを演じ分けることができる、そういうオールマイティな声優になりたいです。

矢澤さん:私も幅広くできるような、「あのキャラクターって矢澤リエカだったの?」と驚きを与えられるような声優になりたいです。

――明坂さんは、どんな“でじこ”にしたいですか?

明坂さん:皆さんから今まで愛されてきた“でじこ”なので、もっともっとたくさんの方に愛されるような、そんな“でじこ”でありたいです。

――ファンに向けて一言お願いします。

矢澤さん:このような大役をいただいて、すごくプレッシャーを感じています。チャレンジ精神が旺盛なところもありますので、新しいものをどんどん作れていけたらいいなと思います。温かく見守ってくださればと思います。よろしくお願いします。

坂元さん:私は“ぷちこ”が、ずっと前から大好きだったので、本当に夢のような気持ちです。今からちゃんと気を引き締めて、沢城みゆきさんに負けないくらいに素敵な“ぷちこ”を演じていけたらいいなと思います。

明坂さん:10周年を迎えて、全体をリニューアルした「デ・ジ・キャラット」ですが、今までのよいところも残しつつ、私たちなりの“でじこ”、“うさだ”、“ぷちこ”で頑張ってやっていこうと思います。皆さん、応援よろしくお願いします。


左から明坂聡美さん、坂元菜緒さん、矢澤リエカさん。新しい「デ・ジ・キャラット」は、彼女たちが中心になっていく。どんな演技か楽しみにしよう。




「“アニス”にはどんな歌が似合うかなぁ?」という花村さんに、周りから「演歌、演歌」との声が。どっと笑いが起きたが、結局は「バラード系がいいです」ということに落ち着いた。

「コンサートで何がやりたいか?」の問いに、中山さんは「以前ラジオで(おもしろハプニングが起きた)ダーツをやりたい」と語っていた。

この日は本調子ではなかったという“でじこ”。いつもならバック宙返りもできるとのことだが、まるで前が見えないかのように足元がおぼつかない様子で、中山さんに手を引かれていた。



「Welcome!2008」は、ファンにはお馴染み「Welcome!」の2008年バージョンということで、ファンの慣れた様子のコールや手拍子に、明坂さんものびのびと歌っていた。

書道好きの矢澤リエカさんは、「伊達政宗」の字を書くのが一番好きだという。審査でも、戦国時代への知識の深さを披露していた。

大学に通いながら将来に悩みを持っていたという坂元菜緒さん。役者を目指した際に、今回のオーディションの存在を知って応募したとのことだ。


データ

■「ルーンエンジェル隊 記者発表会」&「ぷちこ声優オーディション最終公開審査」概要
【開催日時】2008年1月27日(終了)
【会場】新宿FACE

■関連サイト
Project G.A.
「でじこのへや」
インターネットラジオステーション<音泉>
ブロッコリー