News

2008年1月16日(水)

3Dコミュニティ「ダレットワールド」始動!『ストリートファイターオンライン』の発表も

 ダレットは、本日1月16日に事業戦略記者発表会を実施し、3Dアバターによるコミュニケーションを体験できるオンラインサービス「ダレットワールド」と、マウスのみで楽しめるPC用ゲーム『ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション』に関する発表を行った。

 発表会には、カプコンの常務執行役員であり、ダレットの代表取締役社長・稲船敬二氏が登場。会場に集まった関係者を前に、「これまでゲームを作ってきましたが、コントローラを持ってやるゲームだけでなく、もっと広い意味でゲームというものをとらえると、さらに大勢の人が楽しめるものができるのではないかと思います。我々はもっと楽しくインターネットをしたいと考え、ゲームを作ってきたノウハウを生かして企画してきた内容を本日発表します」と話し、ダレットの今後の事業展開について紹介した。

 ダレットでは現在、PC用オンラインACT『モンスターハンター フロンティア オンライン』などをはじめとするオンラインゲームのサービスを行っているが、この春に3Dエンターテインメントポータル「ダレットワールド」を始動するという。このサービスは、インターネット上に展開するバーチャルワールドでアバターキャラクターを操作し、コミュニケーションを図ることができるというもの。マウス操作のみでアバターの基本操作ができる他、実際の服やアクセサリーの写真画像をアバターにできる「フォトアバター」などを実装している。

 稲船氏は、「ネット上とはいえ、知らない人に話しかけるのは勇気がいる、難しい。その敷居を下げ、コミュニケーションを活発にしたいと考えています。遊んでいるうちに仲間が増える。しかもマウス1つで簡単にできる。それが「ダレットワールド」です」と説明。「ダレットワールド」内は、ペーパークラフトのようなデザインで明るくポップな感じになっており、誰でも親しみが沸くという。また、町の中には小さなイベントがたくさん用意されているとのことだ。これに対して稲船氏は、「ちょっとした遊びをたくさん入れています。我々がコミュニケーションの種を撒いて、それをユーザーの人が育てていく。そういう形で、押し付けずに手助けする形でやっていきたい」と意気込みを語った。

 気になるサービスの予定だが、2月上旬に第1回目のクローズドベータテストを行い、2月下旬に第2回目を実施。その後、3月中にダレット会員が参加可能なオープンベータテストを行い、4月上旬に正式サービスが開始する予定とのこと。明日1月17日よりベータテスターの募集をティザーサイトで行うので、興味がある人は応募してみよう。

 続いて、新しいオンラインゲームの展開として『ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション(以下、SFO)』が紹介された。本作は、カプコンの人気対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズをオンラインゲーム化したタイトルで、マウス操作だけで楽しめる。簡単かつ軽快なアクションによる対戦を基本料金無料で行えるだけでなく、オンラインゲームならではの「ユーザーカスタマイズ機能」や「コミュニケーション機能」を実装しているという。本作について稲船氏は、「オンラインゲームとしてただ『ストリートファイター』を復活させるのではなく、カジュアルにしている。マウスだけで操作できる簡単操作が、本当におもしろいと思えます」と本作の魅力をアピールしていた。

 同氏によると、本作のコンセプトは「ストリートファイターがフィギュアだったら」とのこと。「例えば、“チュンリー”の足を“リュウ”の身体につけたら「スピニングバードキック」をできる“リュウ”になるようにしたい」とし、「エンタテインメント性のあるゲームをやっていきたい」と続けた。また模型メーカーである海洋堂とのコラボレーションを予定しており、アクションフィギュア「リボルテック」シリーズからキャラクターフィギュアが発売されることを明らかにした。
 なお、『SFO』のサービスは「ダレットワールド」と同時期を予定しており、1月にテスター募集、2月にクローズベータテストを行うとのことだ。

 「ダレットワールド」と『SFO』について説明をした稲船氏は「ダレットを立ち上げて、こういう世界にチャレンジしたいと思っていました。ゲームは1人でやるものから、2人、4人、大勢で楽しむようになっている。それをやっていくためには何がいるのか? それを考えた結果、コミュニティをゲームにしたいと思いました。その中にゲームを取り入れていき、すべてのゲームをここで楽しめるようになる。それが僕の野望であり、夢です」と挨拶し、事業発表会は終了となった。

本日の発表会に登壇したダレット代表取締役社長・稲船敬二氏。「チャレンジが好きでいろいろな挑戦をしてきたが、「ダレットワールド」はまた大きなチャレンジになると思います」と語った。





「ダレットワールド」のシンボルキャラクターである“ダレオ”&“ダレコ”と一緒にコンテンツの説明を行う稲船氏。デモプレイでは、アバターの着替えを手軽に行えることを紹介した。その際に使用された服は、今日同氏が着ている服。このことについて、稲船氏は「ファッションスタイルは人それぞれ。服を自由に変えることで、自分を主張して歩けるところがいい」とコメントしていた。



「ダレットワールド」内の町には、「e-CAPCOM」や「TSUTAYA online」の他に、さまざまな企業の名前が見られた。川など静かな場所も用意されているので、そこでゆったり過ごすのもいいだろう。













『SFO』には、“リュウ”や“チュンリー”というお馴染みのキャラクター以外に、中国で有名な小説家・金庸氏が手掛ける作品のキャラクターなども登場するという。稲船氏は「オンラインゲームの展開は、ワールドワイドで行う。中国での展開を視野に入れるために、これらのキャラクターを入れることにしました」と説明した。

ゲーム背景には、広告スペースが存在。パッケージゲームでは実現できなかった広告の展開を、『SFO』で行っていくとのことだ。

会場には、発表されたばかりの『SFO』の試遊台が設置されていた。マウスだけで操作できるので、左手で食事を取りながらのプレイも可能だという。

(C) 2008 DALETTO Co.,Ltd. All Rights Reserved.
(C) 2008 CAPCOM U.S.A. INC
画面は開発中のものであり、正式サービス時には変更する場合がある。

■関連サイト
ダレット(daletto)