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2008年1月10日(木)

【今週の1本】マジックリーダーでスキャン!新感覚のTCG『獣神伝』をプレイ

 皆さんはどんな時に幸せを感じますか? 美味しいものを食べている時、休日に思いきり羽を伸ばしている時、いろいろな幸せがあると思います。僕はもちろん、カードゲームのパックを剥く時です。

 こんにちは。今回は、DOLきってのカードゲーム好きカネキングが、2007年12月6日にKONAMIから発売されたDS用トレーディングカードゲーム『獣神伝 アルティメットビーストバトラーズ(以下、獣神伝)』のプレイレビューをお届けします。
 『獣神伝』は、付属の「マジックリーダー」をDSに接続し、専用のカードを読み込ませて戦うトレーディングカードゲームです。本作を遊ぶには、現物のカードが必要になりますのでご注意を。それでは、バトルのルールを説明していきます。

■俺はマジックリーダーにカードを読み込ませ、“剛力獣神ガオー”を召還!

 『獣神伝』は、手札からモンスターを召喚して戦わせ、相手のライフを0にすることが目的のカードゲームです。モンスターが倒されると同時にプレイヤーのライフが減るので、プレイヤーを直接攻撃するといった概念はありません。モンスターを召還し、相手のモンスターを倒し続けることがそのまま勝ちに繋がります。

 早速対戦! と行きたいところなのですが、実際にゲームを行う前に、ちょっとした準備があります。『獣神伝』で対戦するには40枚のカードの束(デッキ)が必要なので、これを作成しなくてはいけません。幸い『獣神伝』には40枚の構築済みデッキがセットになっているので、ゲームに慣れるためにも最初はこれをそのまま使ってみるのがオススメです。
 では、対戦を行ってみましょう。ターンの進行などはDSが行ってくれるので、複雑なルールを覚える必要はありません。指示に従いカードを引いた(ドロー)した後、モンスターカードをマジックリーダーでスキャンします。スキャンは、マジックリーダーのレンズ部分に、カードの表面を軽く当てるだけでOK。読み込ませたモンスターが、一瞬でDSの中に登場します。

 お互いがモンスターを召喚したら、いよいよ戦闘に移ります。『獣神伝』の戦闘はすごく単純。ズバリ、「じゃんけん」です。『獣神伝』のカードには、すべて「グー」、「チョキ」、「パー」の属性が設定されているので、手札から好きなカードをスキャンし、じゃんけんを行うわけです。じゃんけんに勝てば自分のモンスターで相手のモンスターにダメージを与えられます。あいこだった場合は、お互いのモンスターが100ポイントのダメージを受けます。戦闘を繰り返し、HPが0になったモンスターは墓地に行きます。そしてまたモンスターを召喚。このような流れで、対戦は続いていきます。

マジックリーダーにカードをかざすと、DS内にモンスターが登場。DSがバトルの実況もしてくれるので、臨場感もバツグンです。


■じゃんけんだけでは勝てません

 大まかな流れはおわかりいただけたでしょうか? さて、先ほどの戦闘システムはじゃんけんという部分で、「カードゲームで運任せはちょっと……」と思った人がいるはずです。ごもっとも。実は最初に本作の説明を受けた時、僕も同じことを思いました。しかし、実際にやってみるとちゃんと戦略性があったのです(当たり前ですが)。まず、各モンスターにはコストが存在し、強いモンスターほど倒された時にプレイヤーのライフが大きく減ります。強いモンスターで押し切るか、弱いモンスターで削っていくか。頭を悩ませるところです。また、モンスターの持つ属性と同じ「手」で勝利した時(たとえば「グー」属性のモンスターが「グー」で勝ったとき)は、「ダブルアタック」といって、モンスターが2回攻撃を行うことが可能になります。与えるダメージももちろん2倍になるので、一気に決着を付けられます。さらに、じゃんけんで勝利した際に追加効果を得ることのできる「技カード」や、場に配置しておくだけで効果を発揮する「ベースカード」などモンスターをサポートするカードもあるので、ただ闇雲にじゃんけんをすればいいというわけではありません。さらにこれらのカードを組み合わせることで、「ベースカード」で弱いモンスターを強化したり、強力なモンスターの特殊能力と併用して場をコントロールしたり……と、戦略の幅が広がります。

カードのシナジーを利用して戦うスタイルも知的なのですが、やはり強力なモンスターの1撃にはシビれるものがあります。好みのスタイルで頂点を目指しましょう。


■対戦相手がいなくても大丈夫

 カードゲームの多くは、近くに対戦相手がいないと遊ぶことができません。いや、カードに囲まれてデッキを組んでいるだけでも幸せにはなれるのですが、やはりカードを動かして対戦したいところ。『獣神伝』には、対戦モードの他にストーリーモードが用意されているので、1人でもストーリーを進めながらさまざまな敵と対戦することが可能です。また、ストーリーモードでは、経験値を稼いで「マスターアビリティ」を鍛えることもできます。「マスターアビリティ」は、戦闘中に使用可能な必殺技のようなもので、モンスターの攻撃力を上げたり、直接ダメージを与えたりといったバトルを左右する強力なものが揃っています。こっそりとストーリーを進めておけば、友だちに差をつけられるかもしれませんね。

CPUとはいえ、デッキの強さはホンモノ。友だちと勝負する前に、組み上げたデッキをこのモードで試してみるといいでしょう。


■「ブースターパック」でデッキを強化

 さて、ストーリーモードをある程度進めると、そろそろ付属していたデッキだけでは辛くなってきます。相手が容赦なくレアカードを連発してくるので、こちらもデッキを強化することにしました。
 『獣神伝』のカードは、別売りの「ブースターパック」を購入して増すことができます。価格は1パック5枚入りで158円(税込)。内訳は、5枚中3枚がコモン、1枚がアンコモン、そして残り1枚が、アンコモン、レア、スーパーレア、ウルトラレアのいずれかになります。運が悪いとアンコモンが2枚なんてこともあるわけですね。そんなわけで、3パックほど購入してみました。いろいろとお店を巡ってみたのですが、カードショップ専門店よりも、玩具店や家電量販店の方が取り扱っているようでした。発売されたばかりで品薄なのかもしれませんので、お店の人に聞いてみるといいかと思います。

購入してきたパック。ワクワクが止まりません。――そしてウルトラレアを引き当てると。これがあるからカードゲームはやめられませんねっ!


■イベントにも参加してみよう

 『獣神伝』の戦いは、ストーリーモードをクリアしたぐらいじゃ終わりません。納得できるデッキが組めたら、友だちと対戦してみましょう。近くに『獣神伝』を遊んでいる友だちがいない? 大丈夫です。2008年1月13日より全国4箇所で順次開催される「次世代ワールドホビーフェア’08」のKONAMIブースにて、『獣神伝』の対戦会が行われる予定なのです。自慢のデッキを持ち寄って存分に対戦しましょう。また、同時に本作の体験会も実施される予定です。マジックリーダーにカードをスキャンする感覚は絶対クセになりますので、「次世代ワールドホビーフェア’08」にお出掛けの際はぜひぜひお試しあれ(カネキング)。

(C)2007 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.

データ

▼『獣神伝 アルティメットビーストバトラーズ』
■メーカー:KONAMI
■対応機種:DS
■ジャンル:TBL
■発売日:発売中(2007年12月6日)
■価格:6,279円(税込)

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■関連サイト
『獣神伝~アルティメットビーストバトラーズ~』公式サイト
「次世代ワールドホビーフェア’08」公式サイト
KONAMI