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2007年7月13日(金)

コア&ライトユーザーとも納得!青沼氏が『ゼルダの伝説夢幻の砂時計』を語る

 サンタモニカの「LOWES Hotel」にて、任天堂のラウンドテーブルが現地時間7月12日に開催された。今回のラウンドテーブルでは、『ゼルダの伝説(以下、ゼルダ)』シリーズのプロデューサーである青沼英二氏、そして『スーパーマリオギャラクシー』および先日発表した『Wii Fit』をプロデュースする宮本茂氏の2名が登場。前半は青沼氏がDS用ソフト『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』を、後半は宮本氏がWii用ソフト『スーパーマリオギャラクシー』について、それぞれ語った。ここでは、青沼氏のトークの模様を紹介する。


 まず最初に、日本では6月23日に発売された『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』の日本でのユーザーの反応について言及した青沼氏。「日本では発売初週に売り切れが続出する、なかなかいい販売を記録しています。今もその販売数を伸ばしている状況で、これまで『ゼルダ』を遊んだことがない大人の女性が買ってくれているという報告があります。これは、やはりタッチペン1本で遊べるというシンプルなイメージで、一般の人に興味を持っていただいた結果だと思います。これまでの『ゼルダ』はコアユーザーが最初に買ってくれて、販売は少しずつ落ちていくという状況でしたが、今回の『ゼルダ』は売れ続けています」と日本で順調な滑り出しを見せた『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』のユーザーの反応を話した。
 青沼氏によれば、「コアユーザーと、新しく『ゼルダ』に触れるユーザー、そのどちらも満足する『ゼルダ』を作ることは不可能だと思っていた」とのことだったが、『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』では、両者とも満足してくれているという。この背景には、ただ簡単なゲームにするのではなく、ちょっと難しい『ゼルダ』らしい手応えを残しつつ、タッチペンによる遊びやすさ、手軽さが加わったためだと青沼氏は分析する。たとえば時間制限のある神殿などは、これまで『ゼルダ』をプレイしていた固定概念のあるコアユーザーには難しく感じるようだが、初めて『ゼルダ』に触れた固定概念のない人はサクサクと解けてしまう……そんな状況が、すべてのユーザーへの満足度を満たす結果になったようだ。
 また青沼氏は、『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』のスタッフについても、今回初めて『ゼルダ』の制作に携わった人が多いことを明かす。そういった若いスタッフたちによる、これまでの『ゼルダ』の固定概念にはまらない、新しい発想が助けになったことが非常に大きいとも語った。

 これからの『ゼルダ』については、青沼氏の頭の中ではすでに次の構想や決めていることがあるようだが、現時点ではまだ話ができる段階ではないとのこと。「お話できるようになるまでもう少しお待ちください(青沼氏)」とし、「『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』で手に入れた新しい遊びの手応えを次に生かしたいという気持ちで制作していきますので、期待して待っていてください」と締めた。

 タッチペン1本で遊ぶことができる手軽さと、『ゼルダ』ならではの歯ごたえある謎解きが組み合わさり、絶妙なゲームバランスを生み出した『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』。まだ遊んだことがないDSユーザーは、ぜひ一度手にとって遊んでみてはどうだろうか。

(C)2007 Nintendo

データ

▼『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』
■メーカー:任天堂
■対応機種:DS
■ジャンル:A・AVG
■発売日:発売中(2007年6月23日)
■価格:4,800円(税込)
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■関連サイト
『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』公式サイト
任天堂