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2007年6月5日(火)

『モンハンフロンティア』の「ハンター懇親会」でもキレてないですよ!

 カプコンは、東京・品川のTHE GRAND HALLにて、PC用オンラインアクションゲーム『モンスターハンター フロンティア オンライン(以下、MHF)』のユーザーを対象に「ハンター懇親会」を開催した。

 プレスカンファレンス終了後に行われたこのイベントには、「MHFブログコンテスト」の応募者および、「クローズドベータファイナル」に参加したハンターランク2以上のユーザーから、抽選で選ばれた100名以上が参加した。

 まず挨拶に立ったのは、カプコン開発統括本部オンライン開発部 部長の小野義徳氏。「先ほどまでは、プレス、セールス向けの堅い雰囲気だったんですが、懇親会はくだけた感じで、ナマの声を聞かせてくれればなと思っています」と呼びかけ、カプコン開発統括本部オンライン開発部運営プロデューサーの杉村一徳氏と、同オンライン開発部ディレクターの木村幸一氏を招いて、プレスカンファレンスでも発表された『MHF』の新仕様やスケジュールについて紹介していった。

 そして、この懇親会では「クローズドベータファイナル」の結果報告が行われた。発表されたのは、使用された武器種別のランキング、猟団の人数、所持ゼニー、プレイ時間などのデータ。このなかで会場がもっともどよめいたのは、最多プレイ時間についての発表。テスター全体の1日平均プレイ時間が26分48秒だったのに対して、もっとも長くプレイしていたテスターの1日平均プレイ時間はなんと15時間以上! ちなみに、クローズドベータファイナルが開催されていた時間は816時間で、このテスターは合計517時間36分54秒プレイしていたとか。

 また、ベータテスト中にユーザーから寄せられた問い合わせ数についても公開された。クローズドベータファイナルが開催された5月には1,800件近い問い合わせがあったそうだが、杉村氏によれば「もともとの数が少ない。テストに参加されているお客様の大半がお問い合わせを出していただいていないです」という。主な要望は、「メール着信時に効果音やメッセージが欲しい」、「新規クエスト、新規武器を追加してほしい」、「アイテムボックスの容量を増やしてほしい」といったところだそうで、杉村氏は「こんなものが上位なの?」と思っている人も多いんじゃないかと思いますが、1個あたりでも100件来ていなかったりします。30件の要望が、お客様全体がそう思っていることなのか、それとも偏った意見なのか見分けにくいところですので、どんどんご意見、ご要望をお待ちしています」と訴えていた。

 クローズドベータファイナルの報告終了後は、ユーザーから寄せられた質問に答えていくコーナーへ。なお、質問と答えは次の通り。

Q.バランス調整は今後もやっていきますか?
A.随時調整していきます。正式オープンの際にはかなり大きくいじっている部分もありますので、楽しみに待っていてください。

Q.ジャンボ村(シングルモード)は実装されますか?
A.実装しません。オンラインゲームとして、多人数でのプレイを重視することにしました。ただし、シングルモードのいくつかの内容に関しては、多くのユーザーが求めているものと判断し、現在のオンラインモードに実装する方向で進行中です。

Q.サービス期間中、武器やモンスターの強さがユーザーの希望によって変更されるということはありますか?
A.あります。お客様の意見をもっともっと聞かせてください。

Q.マイギャラリーの家具は今後追加されていきますか?
A.どんどん追加します。ベータファイナルで実装していた家具はほんの一部です。

Q.『MHF』の企画、運営での失敗談、苦労話を教えてください。
A.やはりバランス調整は現状苦労している段階です。それと操作性ですね。PS2のコントローラからキーボード、マウス操作に移った方からは、かなりご不満の声をいただいてます。日夜調整を加えて、よりよい形で提供できればと、開発スタッフは頭を悩ませています。運営としては、6月21日にサーバーが落ちないようにする、これが大事だと思っています。

Q.メゼポルタ広場をもっと賑やかにしてください。
A.7月を皮切りに、どんどん要素を取り入れていきます。

Q.サービス期間はどのくらいの年月を予定していますか?
A.2~3年は先を読んで設計しています。ただ、それで終わるつもりというわけではなく、現段階ではそこを1つめの区切りにするという計画になっています。

Q.従来のモンスターに、モーションを追加したり行動パターンを変化させるようなことは?
A.追加モーションに関しては視野に入っています。

Q.外国人プレイヤーを受け入れる予定は?
A.セキュリティ面に不安があるため、現時点では難しいです。

Q.1つのクエストに参加できる人数が4人より増えることは?
A.現段階では予定の中に入っていません。4人パーティが完成された数だと思っています。

Q.『モンスターハンターP 2nd』と同じ操作系をキーコンフィグで実装する予定は?
A.プラットフォームが違うので……。極力近い状態で再現できないか調整中です。


 ここで、杉浦氏から「撮影禁止の本日限定プレゼント」として披露されたのは、『MHF』第2のオリジナルモンスター! 見た目は“ガノトトス”に近く、「魚竜種」であるという。全身はいかにも堅そうな、金属質の光沢を放つ外皮に覆われていた。印象としては、“ガノトトス”に“グラビモス”の鱗をまとわせた感じ。また、1点だけ公開されたスクリーンショットでは、火山を舞台にハンターと戦闘を繰り広げていた。

 続いて行われたのは、会場に訪れたユーザー全員が参加するタイムアタック「大鎌将軍と対峙せよ!」。受付時に与えられたナンバーに従ってパーティを組み、闘技演習で“ショウグンギザミ”に挑むというものだ。なお、用意された武器の種別は、大剣、ハンマー、片手剣、ヘヴィボウガン。ハンマーと片手剣は麻痺属性の武器なので、いかに相手を麻痺させ、大タル爆弾を的確にヒットさせるかがポイントとなった。

 いざ演習が始まると、慣れない武器に戸惑う様子の人もいれば、チーム全員が声をかけあい、とても即席パーティとは思えない、みごとな連携を見せるチームも。一方、爆弾の起動をミスって自爆するハンターも続出し、会場は常に大きな歓声、笑い、悲鳴に包まれていた。

 すべてのチームが“ショウグンギザミ”を倒してタイム集計へ。その結果、1位~3位までのタイム差はわずか14秒という接戦だったことが判明! 優勝チームの代表者も「“ショウグンギザミ”が潜らなかったおかげです。運です」と謙虚なコメントを残していた。

 参加者全員がタイムアタックに挑むという趣向で、見ず知らずのハンターたちに連帯感を持たせることに成功した今回の「ハンター懇親会」。会場のあちこちで談笑を楽しむハンターたちの輪ができていたことが印象的なイベントとなった。次回以降の開催にも期待したいところだ。

これまでのベータテストの結果、一番使用種別が多かったのは片手剣。最初に装備しているのが片手剣であることも大きな理由の1つではないかと思われる。

今後予定されている「イン・ゲームプロモーション」。これだけあれば、毎週イベント/キャンペーン状態になりそう?

この日最大のどよめきが起こったシーン。40時間プレイし続け、8時間休み、また40時間プレイし続ける、というサイクルで遊んでいた人もいたとか。

「大鎌将軍と対峙せよ!」に向けて作戦を練るチーム。誰がどの武器を分担するのかが重要に!

この日用意されたマシンは、すべてカプコンと提携しているメーカーの『MHF』推奨パソコン。

相手を麻痺させたらすばやく爆弾を設置しガンナーが起爆する、というのがこの演習のキモ。

ゲーム中ではハンターのジャマをする“アイルー”だが、この日はおとなしく手伝い役に徹していた。

(C)CAPCOM CO., LTD. 2007 ALL RIGHTS RESERVED.

データ

▼『モンスターハンター フロンティア オンライン プレミアムパッケージ』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP/Vista)
■ジャンル:ACT(オンライン専用)
■発売日:2007年6月14日
■価格:4,190円(税込)
■内容物
 ゲームクライアントCD-ROM
 「30日コース」利用クーポン券
 特典防具「しろねこ服」
 特典武器「水晶大剣」入手クエスト
 パッケージ&USBゲームパッドダブル購入特典武器「どんぐりスティック」

■『モンスターハンター フロンティア オンライン プレミアムパッケージ』の予約・購入はこちら
Amazon

※Amazonの販売価格:3,980円(税込)

▼『モンスターハンター フロンティア オンライン』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP/Vista)
■ジャンル:ACT(オンライン専用)
■サービス開始日:2007年6月21日
■プレイ料金:
・ハンターライフ 30日コース:1,400円(税込)
・60日コース:2,660円(税込)
・90日コース:3,780円(税込)
※ゲームクライアントは公式サイトにて無料で配布予定
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■関連サイト
『モンスターハンター フロンティア オンライン』公式サイト
カプコン