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2007年3月9日(金)

水口哲也氏が北米から緊急帰国!?「元気ロケッツオンラインリリースパーティ」

 キューエンタテインメントは、本日3月9日に東京原宿の「KDDIデザイニングスタジオ」にて、「元気ロケッツオンラインリリースパーティ@KDDIデザイニングスタジオ」を開催した。

 「元気ロケッツ」とは、キューエンタテインメント代表取締役CCOの水口哲也氏がプロデュースする音楽ユニット。デビュー作となる「Heavenly Star(ヘブンリースター)」のミュージックビデオは、全世界のインターネット上で話題となった。2006年12月13日には「iTunes Store」にて「Heavenly Star」の配信がスタートし、2007年2月16日に発売されたアナログレコード盤はシスコチャートでセールスランキング1位を記録している。

 本日3月9日、主要音楽配信サイトや着うたサイトにおいて、「Heavenly Star」の配信が一斉にスタート。「元気ロケッツオンラインリリースパーティ@KDDIデザイニングスタジオ」は、今回の一斉配信を記念して開催されたイベントだ。
 会場には、元気ロケッツのプロデューサー・水口氏も駆けつけ、「Heavenly Star」のリミックスミニライブなどを実施。また、特設ステージにはDJブースが設置され、イベントに参加したDJたちがプレイを披露し、訪れた人々を大いにわかせていた。
 その他、2月15日に同社から発売されたPSP用ソフト『ルミネスII』の無料体験スペースも用意されており、熱心にゲームをプレイする人の姿も見られた。

 イベント終了後、水口氏にお話を伺ったので、以下に紹介していこう。

――アナログ盤が2月に発売され、本日から主要ダウンロードサイトで配信が始まった「Heavenly Star」ですが、CD化の予定はありますか?

水口哲也氏(以下水口、敬称略):今のところまだ未定ですね。CDにするにはいろいろと準備が必要ですし。今後もさまざまな展開をしていきたいとは思っていますが、現時点ではっきり言えることはありません。ただ、半年前まではなにもない状態だった「Heavenly Star」が、今では世界中のネットで見られたり配信されたりしているので、CD化もありえない話ではないなと思っています。最初は、1曲きりのプロジェクトのつもりだったんですけどね(笑)。

――『ルミネス』シリーズ以外のゲーム作品にも、「元気ロケッツ」の楽曲を提供するということはあるのでしょうか?

水口:あります。ちょうど今日、サンフランシスコから帰ってきたんですが、今あちらで行われている「Game Developers Conference 2007(以下、GDC)」でXbox Liveアーケード用タイトルの発表を行ったんですよ。そのゲームには、「Heavenly Star」のグロリアスリミックスが収録されていて、GDCの会場でみなさんにお聴かせしたんですが、結構評判よかったのでホッとしています。

――先日、Xbox Liveアーケード用ゲーム『ルミネスライブ!』の配信がスタートしましたが、『ルミネス』をXbox Liveで配信しようと思った経緯を教えてください。

水口:今って、音楽の楽しみ方が変わってきていると思うんです。昔はカセットやCDをポータブルミュージックプレイヤーで持ち運びながら聴くという感じでしたが、今は楽曲をダウンロードすることができ、カスタマイズまでできる。ゲームも音楽と同様、ダウンロードして自分の好きなように編集できるようにしたかったんです。でもそれをやるなら、ネットワークと課金がちゃんと整備されていなきゃいけない。そういったシステムが、1番最初に整備されたのがXbox Liveだったんです。
 それは携帯電話でも言えることで、携帯はリアルタイムでコンテンツを変えていくことができる。そういう意味では、携帯電話と『ルミネス』の相性は非常にいいと思っています。今後、携帯電話の新機種が出たり新サービスが始まる際には、『ルミネス』の新しい企画をどんどん入れ込んでいこうと思っています。

――『ルミネスII』にはさまざまな曲が収録されていますが、どのようなコンセプトで選曲なさったんですか?

水口:まずは、ジャンルが偏らないこと。いろいろなジャンルを網羅して、プレイする人がいろんな気分になれるような選曲を心がけました。だから、ダンスみたいなのもあればロックやヒップホップもあるし、歌いながら遊べるようなものもある。いろんなケースを想定して、いろんなアーティストに声をかけました。やはり相性がいい曲もあれば悪い曲もあるので、何度も何度も時間をかけてチェックしました。

――『ルミネスII』が発売されてから約1カ月が経ちますが、ユーザーの反響はいかがでしょうか。

水口:非常にポジティブな反応を得てます。『I』のときはゲームとしておもしろいという感想を結構いただいたんですが、『II』では音楽とゲームの関係性について言及してくださる方が多くて、やはり音楽とゲームはすごく相性がいいなというのを改めて認識しました。

――今後もゲームと音楽、両方並行して活動していくことに?

水口:音楽をベースにしたゲームを作っていると、だんだん音楽のことも重要に考えるようになります。ゲームってもともと国境がないじゃないですか。世界中のみんなが楽しめる。音楽も似ていると思うんです。ただ、音楽には言葉の問題がありまして、ある程度制限がされてしまうんですね。でも、ゲームと同じようにグローバルにつながっていくような音楽というのも作れると思うんですよ。それを証明していきたいと思っているので、今後もゲーム制作と並行して音楽制作も続けていきたいです。

――本日はありがとうございました。

元気ロケッツ

元気ロケッツ
水口氏がプロデュースする音楽ユニット「元気ロケッツ」。その正体は、宇宙で生まれ育った30年後の17歳“Lumi”を中心とした、音&映像が一体化した音楽ユニットとしか明かされていない。
元気ロケッツ

元気ロケッツ
イベント会場となった「KDDIデザイニングスタジオ」の表に設置された巨大モニターには、「元気ロケッツ」のデビュー曲「Heavenly Star」のミュージックビデオが流れていた。
元気ロケッツ

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元気ロケッツ

元気ロケッツ
会場のステージでは、「Heavenly Star」のリミックスミニライブが開催。特設スクリーンには、スタイリッシュな映像が音楽に合わせて流れていた。
元気ロケッツ

元気ロケッツ
つい数時間前までアメリカのサンフランシスコにいたという水口氏。このイベントに参加するため、強行スケジュールで日本に帰国したとか。なお、水口氏はイベント後のインタビューで、4月14日に渋谷のクラブ「WOMB」にて「元気ロケッツ」のパーティーを開催することを明らかにした。

(C)Q ENTERTAINMENT INC. 2004, 2007

■関連サイト
「元気ロケッツ」公式サイト
『ルミネスII』公式サイト
「シスコレコード」
キューエンタテインメント