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2006年9月28日(木)

「X06」メディアブリーフィング!サプライズは『HALO』の新プロジェクト電撃発表!!

 9月27日19:00(現地時間)、スペイン・バルセロナのシアターナショナル・カタルーニャで、「X06」のメディアブリーフィングが開催された。

 「X06」は、マイクロソフトが主催する、報道関係者とゲーム業界関係者を招いた欧米向けXbox 360お披露目イベント。第1日目となる9月27日に行われたブリーフィングで、とくに注目を浴びたニュースをピックアップしていく。

■ピーター・ジャクソン監督が『HALO』新シリーズを発表!
 Xbox360のキラータイトルとして発売が待ち望まれる『HALO』シリーズ。その最新作である『HALO3』以外にも、新たに2作品を制作中であることが発表された。

 その1つが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを手がけたピーター・ジャクソン監督が制作に参加するという新たな『HALO』シリーズ。本作には、「ロード・オブ・ザ・リング」の制作と脚本をともに手がけた、ピーター・ジャクソン監督の私生活のパートナーでもあるフラン・ウォルシュさんが参加しているという。
 難解な原作「指輪物語」を見事に映像化し、世界中のファンを魅了した2人が、新たな『HALO』シリーズのすべてのストーリーを担当するということで非常に期待が高まる。

 ステージに登壇したピーター・ジャクソン監督は、『HALO』シリーズの新作について「まだ制作を始めたばかりですが、映画でもゲームでもない、新しいエンタテインメントの形を追求したい。単に映画のようなストーリーを表現するのではなく、マイクロソフトゲームスタジオのテクノロジーを生かして、新しいストーリーの楽しみ方になる予定です」と語った。
 さらに、「映画や小説は古くからある物語のジャンル。それをゲームというものと融合させることによって、インタラクティブに楽しめる新しい“物語体験”を可能にしたい。それは、ゲームになじみがない人でも楽しめるものになるだろう」ともコメント。今後の動向が気になる内容だった。

■リアルタイム・ストラテジーの雄が制作する『HALO WARS』
 ブリーフィングの最後には、『HARO』シリーズの主人公である“マスター・チーフ”が大勢登場し、謎の軍勢に立ち向かうムービーが流された。これは『HALO WARS』という新作タイトルのもので、リアルタイム・ストラテジー『エイジ・オブ・エンパイア』を手がけた有名な制作スタジオ「ENSEMBLE STUDIOS(アンサンブル・スタジオ)」が、マイクロソフトと共同開発している新たな『HALO』シリーズ作品だ。
 今作のジャンルは、もちろんリアルタイム・ストラテジー。同ジャンルを確立させたといっても過言ではない「ENSEMBLE STUDIOS」が、『HALO』を題材に新たな作品を作るということで、注目度の高いタイトルといえる。

 なお、マイクロソフトの関係者によると、「FPSとしての『HALO』シリーズは“マスター・チーフ”1人の視点から戦いを見ていたもの。だが、『HALO WARS』ではユーザーの視点から戦いを見おろせる。これはリアルタイム・ストラテジーというジャンルならでは」というコメントをもらった。
 リアルタイム・ストラテジー×『HALO』で、どのようなゲームが生まれるか、今から楽しみなタイトルだ。

■マーヴェル・ヒーローたちが登場するMMORPG『MARVEL UNIVERSE ONLINE』
 “ウルヴァリン”や“キャプテンアメリカ”など、歴代のマーヴェルヒーローたちが登場するムービーが上映され、『MARVEL UNIVERSE ONLINE』が紹介された。
 これはマイクロソフト、マーヴェル、CRYPTIC STUDIOSの共同で開発するMMOタイプのゲームになるとのこと。どのようなゲームシステムになるかはまだ未定だが、マーヴェルの歴代ヒーローたちがいる世界を体験できるというのは、ファンにとっては夢のようなタイトルであることは間違いない。

■『GTA4』など人気シリーズ作の最新情報が続々!
 ブリーフィングでは、この他にも『HALO3』、『PGR4』、『GTA4』など、さまざまな人気シリーズの最新作が制作中であることが報告された。特に『GTA4』は、Xbox360だけの追加シナリオ配信があることが判明している。これはシリーズのファンにとって、うれしいニュースであるだろう。

まったく新しい『HALO』シリーズのストーリーを、ピーター・ジャクソン監督とフラン・ウォルシュさんが担当するというのは映画ファンならずとも驚きのニュースだ。現在、映画界を代表する映画制作者であり、かつ最高のストーリーテラーでもある2人がどのような物語を生み出していくのか、今後の続報が楽しみだ。

ブリーフィングの最後には、マスターチーフの軍団が光学迷彩(?)のように姿を消せる謎の軍勢と戦うムービーが。このムービーのように、『HALO』の世界観をベースに、集団戦闘の楽しさを楽しめるのは、リアルタイム・ストラテジーというジャンルが採用された『HALO WARS』ならではだろう。

“ハルク”など、マーヴェル社が誇る歴代のヒーローたちの彫像が次々に現れたあとにロゴが表示。全世界的にマーヴェルコミックのファンがいることを考えると、かなりのキラータイトルになることが予想される。


■関連サイト
Xbox.com