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2006年9月24日(日)

『CarnageHeartPORTABLE』電撃杯優勝決定! そして城イドムは……?

 「東京ゲームショウ2006」元気ブースでは9月24日、同社より発売中のPSPソフト『Carnage Heart PORTABLE』の「電撃杯」決勝トーナメントが開催された。

 『Carnage Heart PORTABLE』は、1995年にPSで発売されたシミュレーションゲームの最新版。プレイヤーは、Over Kill Engine(OKE)と呼ばれる機動兵器を設計して戦場に投入し、対戦を繰り広げていく。OKEの設計は機体を構成する“ハードウェア”と、自律行動プログラムである“ソフトウェア”で構成され、装備に加えて行動パターンまでも自由に設計できることが特徴だ。

 「電撃杯」は、小社刊行の雑誌「電撃PlayStation」上の企画で、同一設計の3機1組でトーナメント対戦、勝者を競うというもの。募集は8月31日まで行われ、編集部内の予選による上位4人が「TGS2006」会場での決勝トーナメントにコマを進めた。

 ステージ上には、開発の飯塚正樹氏と解説のクジラ先生が登場。シリーズ1作目から開発に携わる飯塚氏は、「これまではマップを攻略する比重が高かったのですが、PSP版ではこれまでよりも人との対戦が充実するような機能を盛り込んで開発しました」と、これから始まる対戦を楽しみにしている様子で話していた。
 さらにステージには、電撃PS編集部で本作の記事を担当してるライター・城イドムがゲストとして登場。本誌ソフトレビューでは冷静な語り口で知られる彼だが、ステージ上では「球蹴りも極めればサッカーワールドカップに出場できる! ゲームだって極めれば世界が獲れる! 今日は最強の戦いを見に来た! オレに最強を見せてくれ!!」といきなりのハイテンションコメントで、ステージ前のファンをアツくあおっていた。

 1戦目は、“天導の紅茶”氏の「チァーイカ(飛行タイプ)」と“kanju”氏の「アラクネー(多脚タイプ)」の対戦。3機が1つの目標を攻撃するプログラムがうまくハマった天導の紅茶氏の機体が決勝へ進んだ。
 2戦目は、“TP”氏の「バジリスク(車両タイプ)」と“アゴヒゲ”氏の「アラクネー(多脚タイプ)」の対決。「車両タイプは耐久力を生かしたゴリ押し戦法がよく見られますね(飯塚氏)」ということだったが、今回の対戦ではくるくる旋回しながら敵を攻撃する“TP”氏の戦法が不発。決勝は、“天導の紅茶”氏と“アゴヒゲ”氏の対戦に決まった。ちなみに“TP”氏の戦法は引き続き行われた3位決定戦で見事成功し、相手を速攻で壊滅させている。

 そして迎えた決勝戦。“天導の紅茶”氏の「チァーイカ」が連射するレーザーガンに対し、“アゴヒゲ”氏「アラクネー」のキャノンとロケットはいささか手数で不利な状況に。結果は、終始相手を抑え続けた“天導の紅茶”氏が勝利し、優勝に決まった。

 表彰式が終了したところで、これまで戦いを静観していた城イドムから優勝者にひとことあるという。“天導の紅茶”氏の前に立った城イドムはなんと、「優勝おめでとう!……といいたいところだがふざけるな!!! ここまでは関係者ということで黙って見てきたが、もうガマンできん! キミに挑戦状をたたきつける!」と、挑戦状ならぬかぶっていた帽子を床にたたきつけ、対決を申し込んだのだ! “天導の紅茶”氏もこれを了解、最後にエキシビジョンマッチが開始された。

 城イドムが会場に持ち込んだのは、車両タイプのOKE。「まずは妨害電波だ! 砲弾はスタン(麻痺)効果があるぞ! さぁ、私を攻撃できるかな!?」と、自信たっぷりに我がOKEの戦いぶりを実況する城イドム。しかし、自慢の妨害作戦の効果はいまひとつの模様……。エキシビジョンマッチは、「レーザーガンは16連射にしてますから」と城イドムの挑発をかるくかわした、“天導の紅茶”氏のOKEが城イドム機をすべて破壊する結果となった。

 最後に“天導の紅茶”氏は「今回はトーナメント形式ということで、自分のような中途半端な機体でも勝てたという感じ。電撃杯に参加して最強の機体は自分で見つけるしかないと実感しました。これからも一緒に最強の機体を作っていきましょう」とコメント。戦いを見守っていた飯塚氏とクジラ先生は、「今回の参加機体は、ユーザーからハードウェア的に強いという意見が上がっているもので、そういう意味では順当だったかなと思います。今後はほかの機体で最強を目指してみてください(飯塚氏)」、「電撃杯はレギュレーションで同一機体3機でのエントリーが決められていましたが、本作ではばらばらの機体での3対3対戦ができます。それが単純に強いかというとうではなく、結局はプログラム次第。みなさんがんばってください(クジラ先生)」と感想を語るとともに、シリーズのファンらに向けてメッセージを贈った。ちなみに城イドムは「至高の戦いは美しい……! OKEの設計は極めようとすればいくらでも広がる! 最強とはどんなものか、挑戦してほしい!」と最後までアツく語っていた。

 優勝者の設計データは、公式サイト上のアップローダー「Juiter」からダウンロード、対戦が可能になる予定。シリーズのファンは今後もさまざまな機体を試し、ぜひ最強の機体を作り上げてほしい。



ブチギレ状態でステージをあおる城イドム。普段は後輩にやさしい、親切な人。と一応フォローしておきます……。

解説として参加した開発の飯塚氏(左)とクジラ先生(右)。飯塚氏はアートディンクから発売された1作目から本作に携わる『Carnege Heart』の生みの親。

トーナメントは短い時間ながら、OKEの特徴を細かく解説、動きからプログラムを分析しつつ実況する内容のあるイベントとなった。

プレゼンテーターを務めた元気代表取締役社長の栢森秀行氏よりトロフィーを受け取る、優勝者の“天導の紅茶”氏。このあと城イドムのひとことでとんでもない事態が……

自慢の機体を会場に持ち込むも、結果はあっさり負け。とっさにプレイ時間を自慢するも、かなわなかった模様……。


データ

▼『Carnege Heart PORTABLE』
■メーカー:元気
■対応機種:PSP
■ジャンル:SLG
■発売日:発売中
■価格:5,040(税込)

■関連サイト
『Carnege Heart PORTABLE』公式サイト
元気「東京ゲームショウ2006」特設サイト
元気