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2006年9月24日(日)

ユーザーからの質問に開発陣タジタジ!? 『モンスターハンターP2nd』トークイベント

 カプコンブースでは、人気の『モンスターハンター』シリーズ最新作として2007年2月発売となるPSP版『モンスターハンター ポータブル 2nd(以下2nd)』のトークイベントを開催。シリーズのプロデューサーを務める辻本氏をはじめ、ディレクターの一瀬氏、同じくプランナーの小嶋氏、さらにPS3版『3』のディレクター・藤岡氏まで登場し、『2nd』の魅力を語った。

 まず最初に大画面に映し出されたのは、ブースでも流れている『2nd』のムービー。PSPとは思えないグラフィックと次々登場する飛竜の迫力に、ムービー終了後には集まったユーザーから拍手が巻き起こり、小学生の男の子たちからは「カッコイイ!」という声も。

「『2nd』は、PS2版『MH2』の素材をどんどん入れ込んでいるところでグラフィックはどこまで再現できるかこだわりました」と藤岡氏。シリーズに登場するモンスターに関しては、『2』でユーザーたちを苦しめたモンスター達や4つ足の新飛竜「轟竜 ティガレックス」が登場すると発表した。「新モンスターや農場などの新要素を追加しているので、期待してください」と辻本氏。『2nd』の舞台については、「今回の舞台は雪国の山奥の村。これは、高低差のあるところを舞台にすることで見た目にも新しさを出したいからです」とコンセプトを語った。

 また、イベント中には、事前にとったアンケートを使用した質問コーナーも。「今回登場する農場は前作と比べてどのように変わりますか?」という質問に関しては、「舞台はポッケ村で、ポッケ農場という農場が登場します。基本的には前作を踏襲していますが、本作だけの新要素も登場します」と一瀬氏が語った。

 さらに、新モンスター追加に伴う武器・防具の追加も発表。ゲームの難易度については、「1人でも多人数でもやり応えがあるようにするつもりです。……すいません、まだ調整段階なので今はこれくらいしか言えないのですが(笑)」と苦笑いするシーンも。イベントにはシリーズをやり込んでいるユーザーが集まったためか、開発陣をドキリとさせる質問が多かったようだ。

 質問コーナーのラストには、アンケートをボックスから引いた辻本氏がそれを見て思わず笑顔に。その内容は、「僕の夢は『モンスターハンター』の開発陣に加わることですが、開発するとき大事なことは何ですか?」というもの。「モンスターを考えたい」という男の子からの質問に、モンスターの開発を担当した小嶋氏を中心に開発陣全員が笑顔で答えた。「モンスターを作りたいのなら、生き物の動きなど、生態をよく知ることですね。いろんなものを見て勉強してみてください(小嶋氏)」、「僕たちが開発のときに一番こだわっているのは、とにかく楽しんで作るということです。作っている人間がおもしろいと思えるゲームじゃないと、ユーザーのみなさんも楽しめないと思うので(藤岡氏)」とそえぞれ話し、最後は辻本氏が「ぜひ『モンスターハンター』を超えるゲームを作ってください」と閉めた。

 質問コーナー終了後、話は制作中の『3』の話題に。これには藤岡氏が、「PS3だからといってそのまま表現力を上げるだけではおもしろくないので……モンスターを「狩る」という醍醐味は残しつつ、臨場感などをどう盛り込むか考えている段階です」と話した。「『2』で「ドス」と読ませたので、『3』はどう読ませればいいのかとても悩んでいます(笑)」という辻本氏の発言には、開発陣もユーザーも爆笑。「ユーザーの案も聞きたい」ということなので、いいものを思いついたらカプコンのサイトの掲示板にコメントするのもいいだろう。

 なお、『2nd』発売後には、全国5都市で「モンスターハンターフェスタ(仮)」というイベントが開催される予定だ。全国で勝ち抜きを競うものになるらしいので、今から前作をやり込んで練習しておくのもいいだろう。イベントの詳細は残念ながらまだ不明。今後の続報に期待したい。









イベントには特別ゲストとして、コック帽をかぶったキッチンアイルーも登場! そのかわいさには開発陣も笑顔に。

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■関連サイト
『モンスターハンター』公式ポータルサイト
カプコン 東京ゲームショウ 2006 特設サイト
カプコン