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2006年9月23日(土)

有野課長と品田編集長が10年間を振り返る!「ゲームの世界この10年をチェック」

 9月23日、メインステージでは「東京ゲームショウ10周年企画 日経エンターテインメント!×ゲームセンターCX ゲームの世界 この10年をチェック」が開催された。

 この「日経エンターテインメント!×ゲームセンターCX ゲームの世界 この10年をチェック」は、月刊誌「日経エンターテインメント!」(日経BP社刊)と、CS放送局「フジテレビ721」で放送中のTV番組「ゲームセンターCX」のコラボレーションによるイベントステージ。「東京ゲームショウ」が今年で10周年を迎えたことを記念して、1996年から2006年のゲーム業界と世の中の流れを振り返っていこうという内容となっていた。
 出演者は、「日経エンターテインメント!」編集長の品田英雄氏と、人気お笑いコンビ「よゐこ」の有野晋哉氏。客席は立ち見でステージ周辺が埋まるほどの大入り満員となった。

 「ゲームセンターCX」は、ゲーム好きの有野氏が“有野課長”として司会進行を務めるゲームバラエティ番組。ゲームクリエイターのインタビューや、有野氏が名作ファミコンソフトのエンディングに挑戦するコーナー「有野の挑戦」など、さまざまな切り口でゲームの楽しさを紹介している。

 イベントは、品田氏が1996年からこの10年間における世の中のトレンド傾向と、人気を博したゲームタイトルを解説し、それに有野氏が独断と偏見で選んだゲームベスト5を発表するという構成。ステージに登場した有野氏は、「『ゲームセンターCX』は最初、クリエイターインタビューなどがメインだったんですが、『たけしの挑戦状に挑戦』というシャレではじまったコーナーがいつの間にか大きくなって、ゲームにチャレンジする番組になってしまった」と放送を振り返り、朝からぶっ続けでファミコンソフトにチャレンジする収録時の苦労話を語った。

 今回発表された有野氏が独断と偏見で選んだゲームトップ5は、

1位:『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)
2位:『バーチャファイター』(セガ)
3位:『シーマン』(セガ/ビバリウム)
4位:『パラッパラッパー』(SCE)
5位:『バイオハザード』(カプコン)
という結果に。

 有野氏はこれらのゲームを選出した理由について、「『パラッパラッパー』はゲーム畑じゃない人がつくったのがすごいと思った(『パラッパラッパー』を制作したクリエイターはミュージシャンの松浦雅也氏)」、「『バイオハザード』は出川哲郎が知っていたから(笑)」と話していたが、やはりそれぞれのタイトルには思い入れがあるようで、出川氏と『バイオハザード』で遊んだ時のことや、ドリームキャストの内蔵時計を進めて『シーマン』をプレイしたというエピソードを語ってくれた。

 また、ステージでは、KONAMIの『実況パワフルプロ野球』シリーズで統括プロデューサーを務める谷渕弘氏やバンプレストの『スーパーロボット大戦』シリーズで開発プロデューサーを務める寺田貴信氏、プロペ代表取締役社長の中裕司氏といったゲームクリエイターからのビデオメッセージも公開。クリエイターのメッセージは、「未来を感じるゲームを作っていきたい(中氏)」といったまじめなものから、「有野さんはこれからもエンディングまで苦しんで(!)ゲームをプレイしてください(谷渕氏)」と、笑いを誘いながら有野氏を激励するものまでさまざま。有野氏と品田氏の軽妙なトークで大いに盛り上がった。

 イベントの最後は、有野氏と品田氏が「10年未来のゲーム」というテーマについてトークを展開し、品川氏は「映画『タイタニック』のレオナルド・デュカプリオや『モーニング娘。』の一員など、自分がなにかになりきれるもの」を、有野氏は「未来のハードということで、モニターが不要で体に装着するゲーム機」をそれぞれ絵に描いて発表。ちなみに有野氏が描いたゲーム機は、鼻に装着する「においがわかるシステム」付きとのことで、「『バイオハザード』もゾンビのにおいで位置が分かれば(笑)」という夢を笑いとともに披露してくれた。

 なお、「TGS2006」会場のホール2では、「東京ゲームショウ」10周年記念企画として特設ブース「テレビゲームミュージアム」が出展されている。過去10年のTGS映像や歴代のゲーム機の展示、レトロゲームのプレイコーナーが用意されているので、来場した人はぜひ立ち寄ってほしい!

大勢の観客が押し寄せ、大盛況となったメインステージ。有野氏は「TGS」の思い出について「結婚する前にコンパニオンのお姉さんを見に来たことがある」と話していた。

会場では、「有野の挑戦」特別版として、『スーパーマリオブラザーズ』に2人がチャレンジ。ステージ1-1は有野氏が難なくクリアするも、1-2はコントローラに慣れない品田氏が立て続けにミスを重ねゲームオーバーに。

ホール2で出展中の「テレビゲームミュージアム」。テレビゲームの歴史がひと目でわかる展示となっており、往年のゲームファン、若いゲームファン問わず誰でも楽しめる。


■関連サイト
「東京ゲームショウ2006」公式サイト
「ゲームセンターCX」
日経BP