News

2006年9月22日(金)

未来のクリエイターを選出!「CESAスチューデントゲーム大賞」発表!

 「東京ゲームショウ2006」のメインステージにおいて、「第8回CESAスチューデントゲーム大賞」の授賞式が行われた。

 「CESAスチューデントゲーム大賞」は、学生や生徒を対象としたコンピュータエンターテインメント協会(略称:CESA)の定めたゲームコンテスト。個人またはグループによって制作された、市販されていないオリジナルゲーム作品を募集し、人材の発掘や育成を目的に表彰する。「CESAアマチュアゲーム大賞」から現在の「CESAスチューデントゲーム大賞」へとコンテスト名を変更して3回目を迎えた今回は、279作品の応募が集まった。

 表彰式では、CESA会長の和田洋一氏が「応募された作品を見て、ゲーム業界の未来におおいに期待が持てると思いました。今回は105作品が携帯電話用ゲームで、市場の注目を反映するかのようでした。受賞作品の選定では、学生ならではの斬新さに重点を起きましたが、この受賞を活かして今度の業界を担うトップクリエーターになっていただけたらと思います」と挨拶。コンテスト応募作品のレベルの高さをうかがわせた。なお今回、受賞作品としてノミネートされた作品は以下の通りだ。

 
No 作品名(フリガナ) チーム名(代表制作者) /制作者 プラットフォーム 所属学校名
1 セレスティア Extasia (新関 峻理) Win 日本電子専門学校
2 ダンスしよ♪
-ミラクルキュート舞踏会-
スタジオ みらくる
(椎野 道子)
Win コナミスクール
3 TiLT(チルト) 雄々武義(梶原 一平)

GBA

コンピュータ総合学園HAL
4 ブロウウィンド チームP(肥後 光佑) GC デジタルエンタテインメントアカデミー
5 メロディうす Jolly 9(金子 晃介) Win 九州大学大学院
6 MISSILE DEFENSE ACK 2006(水上 明) Win 電気通信大学
7 あしあし チームマニアブレンド
(小山 尚男)
携帯電話 デジタルエンタテインメントアカデミー
8 ケータイ菜園 一本目ソフトウェア
(小林 一樹)
携帯電話 新潟コンピュータ専門学校
9 5秒間のカッパ Jolly9(小笹 千紘) 携帯電話 九州大学
10 点字リバーシ 福田 真樹 携帯電話 デジタルエンタテインメントアカデミー


 ノミネート作品の中から大賞に選ばれたのは、コンピュータ総合学園HALに所属するチーム「雄々武義」による『TiLT(チルト)』と、デジタルエンタテインメントアカデミーに所属する「チームR」による『ブロウウィンド』の2作品。審査員の総評によれば、『TiLT』は「猫を魚に導いていくという、わかりやすいゲーム性がすばらしい。ひとつのコンセプトを信じて作りこんでいくというスタイルが好感が持て、あらためてゲームの良さを気づかせてくれた」とシンプルなゲーム性が高く評価されて受賞にいたった。一方『ブロウウィンド』の受賞理由は、「プロ顔負けの完成度を評価。風とアナログコントローラーというものからゲーム性をふくらませたこと、3D空間の構築、魅力的な音楽とグラフィックなどを総合的に評価した」とのこと。

 また、携帯電話部門の最優秀賞は、九州大学大学院システム情報科学府の「Jolly9」による『5秒間のカッパ』、優秀賞は新潟コンピュータ専門学校の「一本目ソフトウェア」による『ケータイ菜園』に決定。そして審査員特別賞は、デジタルエンタテインメントアカデミーに所属している福田真樹さんの『点字リバーシ』が受賞した。『点字リバーシ』の審査員特別賞受賞においては、審査員より「オセロという誰でも知っているものにアイディアを加えた商品。まさに商品と呼ぶに相応しいクオリティで、これからも育っていってほしい」と激励の言葉が送られた。

 今回ノミネートされた作品は、「東京ゲームショウ2006」5ホールの「スチューデント大賞試遊コーナー」に出展されている。会場を訪れた際には、未来のクリエイターが手がけたゲームに触れてみてはどうだろうか?

審査員に囲まれた受賞者の人たち。これからの作品に期待したい。


データ

■「東京ゲームショウ2006」
【開催日】2006年9月22日~24日(一般公開日は23日、24日)
【開催時間】10:00~17:00
【場所】幕張メッセ(千葉県美浜区)
【入場料】一般 前売り1,000円/当日1,200円(小学生以下は入場無料)

■関連サイト
CESAスチューデントゲーム大賞
「東京ゲームショウ2006」公式サイト
コンピュータエンタテインメント協会