嵐の中、山道で迷った“一柳和”は、辿り着いた館の庭先で男の死体を発見するが、何者かに背後から殴られ昏倒してしまう。 しかし、目を覚まし、探しに行った時には死体はこつ然と消え失せていた。 館に集っていたのは、誰も正体を知らない謎の脚本家「帽子屋」に集められた役者たち。“和”は未だ現れない「9人目の役者」に間違われそうになる。 そんな中、不審な物音を聞き行ってみたところ、「復讐」と書かれた不吉な紙と黒猫の置物が温室に置かれていた。 一同は不気味な悪戯と本気にしないが、直後に何者かの手により車のタイヤがパンクされ、不穏な空気が流れはじめる……。 翌朝、役者の1人が本当に死体で発見される。しかも死体は何かを暗示するように、奇妙な装飾がされていた。 部外者である“和”と、同室に泊まっていた“日織(ひおり)”は、都合よくアリバイを証明出来ることがかえって怪しまれることに。 さらに、昨日からの嵐による崖崩れのため、館は外界から孤立してしまう。 疑心暗鬼に陥り互いに接触を避けはじめる役者たち。自分を守ることで精一杯な彼らは能動的に犯人を探す余裕もなく、下山予定であった一週間後を怯えながら待つ。 次の殺人を阻止しようと奔走するのは、犯人の復讐とは無関係である“和”だけ。 “和”は「予告」と「見立て殺人」の謎を解き、殺人を未然に防いで、真犯人を指摘することが出来るのか? |