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2006年5月10日(水)

テーマは「playing=believing」!任天堂メディアブリーフィングレポート

 任天堂は、米国時間の5月9日に米・ロサンゼルスで「E3 2006」に向けてのメディアブリーフィングを行った。

 毎年さまざまな新発表やデモンストレーションで会場を沸かせる、任天堂のメディアブリーフィング。今回は、スタートとともに宮本茂氏が登場し、背後のスクリーンに映し出される映像にあわせ、楽団を率いる「指揮者」、暴走するトラックを操縦する「運転手」、刀を振り回して刺青の男と殺陣を繰り広げる「闘う男」など、さまざまなキャラクターを身振りで表現。これらのアクションは、もちろん任天堂の次世代ゲーム機「Wii」を表現したものだ。

 続いて登場したのは、任天堂アメリカ エグゼクティブ バイスプレジデントReggie Fils-Aime氏。Fils-Aime氏はこちらの任天堂メディアブリーフィング速報記事で紹介したWii用ソフトのラインナップのムービーを紹介しつつ、Wiiのテーマはゲームの楽しみがヴァーチャルなものではなく、現実に存在するということを意味する「playing=believing」だと語った。今回ムービーが上映された、Wii用ソフトはこちらのWii向けタイトル発表記事を参照のこと。

 また、会場ではソフトラインナップの1つとしてWiiで開発されている『ゼルダ』シリーズ最新作『The Legend of Zelda:Twilight Princess 』の映像が世界初公開されたうえ、開発スタッフによってWiiのコントローラを使ったデモプレイが行われた。今作では、左右の手に1つずつコントローラと周辺機器「ヌンチャク」を握り、プレイヤーがコントローラを振るとリンクも剣を振り、コントローラを構えるとリンクも弓を構え、プレイヤーがコントローラを踏ん張るとリンクも魚を釣り上げようと竿を操るという、Wiiのテーマとなる「playing=believing」が見事に表現されていた。
 さらに北米においては、今作がWiiだけでなくGCに対応したバージョンも発売されることが明らかに。発売時期に関しては明らかにされなかったが、両バージョンの『The Legend of Zelda:Twilight Princess』ともWiiと同時発売になるとのことだ。
『ゼルダ』のデモプレイの様子。傾きや動きの変化を検出するモーションセンサーのついたコントローラによって、より直感的な操作を楽しむことができるようになった。

 ラインナップの紹介後に登場したのは、任天堂代表取締役社長の岩田聡氏。岩田氏は、「私が任天堂の社長になって以来、任天堂ではゲーム人口の拡大を最大の目標としてきました。この目標を実現し、新たなユーザー層の開拓を行うためには、まったく新しいゲームのコントローラインターフェースを作り出すことが論理的だと考えました。この選択を最初に実践したのが「ニンテンドーDS」でした。そしてWiiでは、DSのタッチパネルにあたる存在として、これまでにないコントローラを採用しています」とコメントし、Wiiコントローラをアピール。
 さらにWiiの特徴としてゲームの立ち上がりの速さ、インターネットとつながることにより実現するインタラクティブな要素、今までゲームを遊んだことがない人にも楽しみを伝えることができる直感的な操作が可能なゲームタイトルなどを挙げた。その中でも特徴的なタイトルとして、さまざまなスポーツが楽しめるSPG『Wiiスポーツ』がハードと同時発売となることも明らかにされた。

 最後に会場では、『Wiiスポーツ』の魅力を実際に来場者に伝えることを目的に、岩田氏や宮本氏らによるデモプレイが実施。デモプレイではテニスのダブルスによる試合が行われ、スーツ姿の男たちが発表会のステージ上で楽しく汗を流すという、任天堂のメディアブリーフィングでしか見ることができない光景が展開していた。
カンファレンスは、岩田氏と宮本氏、レFils-Aime氏氏と会場の参加者によって行われたテニスのダブルスで締められた。



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