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2004年9月25日(土)

岡本氏参加のSCE『GENJI』イベントは午前と午後でゲストを変えて開催!

 SCEブースでは、同社より2005年発売のPS2用ソフト『GENJI』のトークショーが、エグゼクティブプロデューサーの岡本吉起氏を迎えて行われた。

 11:00と13:30の計2回行われたこのイベント、午前に行われた1回目は、岡本氏と『GENJI』のエグゼクティブプロデューサーであるビル・リッチ氏の2人が登場。岡本氏は『GENJI』の舞台に平安時代を選んだ理由について、「剣劇アクションを作るにあたって、背景がいちばん明るくなるのは、雅な趣のある平安時代だと思ったから」とコメント。また、「義経と弁慶のコンビが、2人のキャラクターの差を一番よく出せそうだった」とも語り、平安時代という舞台設定がゲームの世界観のみならずシステムの基本に対しても重要な位置を占めていることを明らかにした。続いて行われた実演では、岡本氏の解説にしたがってリッチ氏が『GENJI』をプレイし、キャラクターの違いによる攻略法の違いや、簡単操作で楽しめる剣劇アクションについて実際に説明してくれた。岡本氏によると、キャラクターに成長要素をとり入れることで、アクションが苦手な人でも繰り返しプレイすればクリアできるようになっているとのこと。アクションゲーム初心者でも20時間くらいでクリアできるのでは……と語っていた。また、開発状況について岡本氏は、「キャラクターの動きのつながりや、プレイしたときの感覚に苦労しながら制作している」とコメント。アクションとグラフィック、すべてにこだわって作られている『GENJI』の出来映えに期待したいところだ。

 13:30から行われた2回目はSCEより10月28日発売のPS2用ソフト『我が竜を見よ』のゲームデザイナー、枡田省治氏が岡田氏とともに登場、先ほど会場で『GENJI』を初めてプレイしたという枡田氏が実演プレイを披露してくれた。枡田氏は『GENJI』について、「ボタンひとつでサクサクできるゲーム」とコメント。「(義経の)戦うというより踊っているようなアクションがいい」とも。枡田氏は「マリオ」もプレイしたことがないと自ら語るアクション初心者とのことだが、岡本氏のアドバイスを受けながらサクサクとゲームをプレイ。岡本氏が『GENJI』の目標としている「だれでもクリアできるゲーム」を、証明(笑)する実演となったわけだ。実演後はお互いフリーの立場でゲーム制作に携わる2人のトークに。「フリーで良かったと思うことは?」という質問に対して、岡本氏は「自分で作りたいゲームが作れる。制作費は自分のお金を使わなければだけど」、枡田氏は「自分の作ったものに自分で責任を負うっていうことが面白い」とコメントしていた。

 最後に岡本氏は、「イベントステージの脇にTGSバージョンを出展しているのでぜひプレイしてほしい。はたからは素早いアクションが難しく見えるかもしれないけれど、簡単操作で満足できるように作ってあります」とコメントを残した。アクションの苦手な枡田氏が実演後に思わず「面白い」とつぶやいた『GENJI』。SCEブースに来たらぜひプレイしよう!

床から2メートル以上の高さがあるSCEのイベントステージ。壇上の岡本氏(左)とリッチ氏(右)は2人とも「高いところが苦手なので…」と冗談(?)めいたコメントを。

リッチ氏による実演。「昨日は途中でゲームオーバーになってしまったので、徹夜で練習しました(リッチ氏)」などのジョークも飛び出す明るい雰囲気で行われた。

2回目のトークショーに登場した枡田氏。2人は『桃太郎電鉄』シリーズなどで知られるクリエイター・さくまあきら氏へともに弟子入りしていた間柄だったとか。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『GENJI』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS2
■ジャンル:A・AVG
■発売日:2005年
■価格:未定

■関連サイト
SCEJソフト情報ページ
SCE