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2003年9月28日(日)

【TGS】最速&最新情報が惜しげもなく公開された『バテン・カイトス』ステージ!

 ナムコより発売されるCG用ソフト『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海(以下、バテン)』は、空に浮かぶ大陸を舞台とした個性派ロールプレイングゲーム。本作の開発は、『ゼノサーガ』シリーズなどを手がけているモノリスソフトと、『スターオーシャン3』などのサウンドを担当していたトライクレッシェンドの2社が共同で行っているため、ディレクターが2人いるという、ちょっと珍しい布陣なのだ。なお、開発は珍しく(!?)順調に進んでいるらしく、現在最終調整作業の真っ只中! そんなこともあり、ステージにはモノリスソフトのプロデューサー・野村匡氏が、開発チーム代表ということで登場した。

■大注目のゲーム内容を続々披露!
 ステージに集まった来場者の期待に応えるかのように、興味深いゲーム内容を次々と語る野村氏。プレイヤーは「精霊」として、主人公である少年“カラス”に憑依する形で行動をともにしていくとのことで、ゲーム中では、カラスが精霊(プレイヤー)に語りかけてくることが多々あり、そのときの選択肢でどう答えたかによって展開が変化するという。真面目にちゃんと答えていくと、バトルで優位になったりするようだ。物語はどんでん返しもアリで、息をもつかせぬ展開が繰り広げられていくらしい。ちなみに、『バテン・カイトス』という単語や、サブタイトルには大きな意味が込められているそうだが、野村氏は「まだ秘密です」とはぐらかした。

■ダンジョンにはナムコのあの名作ゲームが!
「ダンジョンについても、一風変わったものを用意している」と野村氏が語ると、スクリーンにはいくつかのダンジョンの映像が。そのなかでひときわ目を引いたものは、とっておきとして公開された『ドルアーガの塔』と同じ作りのダンジョン。これには、ギャラリーからも驚きの声があがっていた。

■独自のシステム「マグナス」がキーワード
 システムについても、スクリーンの映像に沿って驚くほど詳細に語ってくれた野村氏。そこから判明したこととは、まず通常のRPGでいうところの「アイテム」が、『バテン』ではすべて「マグナス」と呼ばれるカード状のものになっており、これがシステムのキーワードだということ。バトルでは、武器や防具などの「マグナス」を使い、戦っていくことになる。なお、バトル中には「マグナス」の選択時間が決められており、感覚的としてはトランプの“スピード”に近いものがあると野村氏は語る。さらに、1,000種類以上あるという「マグナス」のなかには、ゲーム中の時間の経過に合わせて変化するものも。ここでピックアップして紹介されたのは、「カメラ」のマグナス。持っているとモンスターを撮影することができ、なおかつ事前に光属性の魔法を使っておくと、キレイな写真が撮れるという。細かいところへの、ハンパじゃないこだわりに思わず脱帽だ。

■カラス役の声優・鳥海氏も登場し、来場者にメッセージを!
 1時間近くにも及んだ当ステージ。その締めくくりとして登場したカラス役の声優・鳥海浩輔氏は、「電話帳よりも厚い台本を渡され、収録は僕だけで8~9時間はかかった」とアフレコについて振り返った。さらに、「全部収録を終えたと思ったら、その後にバトルでの技の叫び声が残っていて大変でした」との苦労話(?)も披露。しかし、鳥海氏が声を枯らしてがんばったバトル中の声は、「声」のマグナスを使わないと聞くことができないらしい……。
 
 最後の来場者へのメッセージでは、「50時間はたっぷり遊べます。じっくり遊ぼうと思ったら2年は遊べます」と野村氏。それを受けてか、鳥海氏は「今30歳です! 僕が32歳になるまで遊んでください!!」と締めくくっていた。質、量ともに期待大の『バテン』。まさに、年末を飾るにふさわしい大作と言えそうだ。

「プレイヤーと一緒に『バテン』の歴史を作っていきたい」と語る野村氏。

鳥海氏のアフレコでのエピソードを聞き、野村氏が「声のマグナスを使ってください」と会場にアピール。


データ

『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』
メーカー:ナムコ
対応機種:GC
ジャンル:RPG
発売日:12月5日
価格:6,800円(税別)

■関連サイト
ナムコ