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2003年9月27日(土)

【TGS】小島監督自らプレイ!『MGSザ・ツインスネークス』はここがスゴイ

 本日9月27日のコナミブース、朝イチのステージは『METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES』のトークイベント。それぞれ「龍」「騎」「蛇」と題した3部構成で行われるトークイベントの、これが第2部。今回は「騎」=カナダ・シリコンナイツ社社長のデニス・ダイアック氏をゲストに、約30分間のステージが行われた。

 最初に登場した小島秀夫監督は、第1部同様「『ツインスネークス』が単なる移植ではない」ことをアピール。続いてカナダ・シリコンナイツ社社長のデニス・ダイアック氏がステージに上がり、「京都の任天堂で宮本茂さんと話していたら、突然“デニス、『メタルギアソリッド』を作らないか?”と言われたんです」と制作のきっかけについて語ってくれた。これは、ゲームキューブソフト制作のパートナーを探していた小島監督が宮本氏に相談し、それを受けての紹介だったとのこと。また『ツインスネークス』の制作に関しては、「日々情熱を保ちながら開発しています。前作のファンも『MGS』をプレイしたことがない人も、どちらにも楽しんでもらえる作品にします」と制作が順調であることをうかがわせる発言。

 さらに、本日はゲストがもう1人。ディレクターのコナミ松花賢和氏も登場し、シリコンナイツ社とのコラボレートについて、「海外と共同開発をするのははじめてなので日々刺激を受けている」とのコメントをしてくれた。

 そしてステージでは、小島監督と松花氏2人がその場で『MGS』をプレイするという本日のメインイベントへ突入。小島監督は1998年に発売されたPS版『METAL GEAR SOLID』をプレイし、松花氏がGC版の『ツインスネークス』をプレイする形で比較が行われた。

 まず目に付いたのは『ツインスネークス』のゲームキューブならではの画面の美しさだったが、2人が強調していたのはむしろそのシステム面での進化。『ツインスネークス』では『MGS2』のシステムを採用しているため、主観視点でカメラを壊して進んでいったり、橋にぶら下がって敵をやり過ごすなど、PS版ではできなかった要素が多数追加。PS版よりも敵の数が増えていたり、マップが変わっていたりといった変化も用意され、単純な移植ではないことがはっきりとわかる結果となった。プレイのデモンストレーションを終えた松花氏は「最高のシステムと言われた『MGS2』のいい点を盛り込んでいる。敵の倒し方をいろいろと考えてみてほしい」と自信たっぷりの発言。小島監督も「この『ツインスネークス』に関しては、移植ではあるけれど“生まれかわる”のではなく新しく“生まれる”という言い方をしたい」と完成が待ち遠しくなるようなコメントを残してくれた。気になる発売日は、小島監督曰く「2004年の早い時期、冬にコタツで遊べるように考えてます」とのこと。ゲームキューブで初の『MGS』、プレイできる日が待ち遠しい限りだ。

小島監督とディレクターの松花氏。松花氏は前作では助監督を担当していたとのことだ。

実際にコントローラを持って解説する小島監督。『ツインスネークス』のゲームプレイ映像はこれが本邦初公開。

シリコンナイツのデニス・ダイアック氏。自身もかなりの『MGS』ファンとのこと。


データ

『METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES』
■メーカー:コナミ
■ジャンル:A・ADV
■対応機種:GC
■発売日:今冬予定
■価格:未定

■関連サイト
コナミ