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2003年7月23日(水)

セガ、会社説明会をオンライン配信。鈴木裕氏社長の子会社設立が明らかに

 セガは、本日7月23日に開催された会社説明会の、オンデマンド配信を公式サイトで開始した。

 この会社説明会は、セガの小口新社長就任後初のもので、4-6月期の状況と今後の展開についての説明がなされている。

 まず、4-6月期のAM事業については、『F-ZERO』『バーチャコップ3』などを発売し、計画どおりに進んだとのこと。また、レンタルによる収益システムを採用した『ムシキング』も非常に好調となっている。一方、家庭用ゲーム事業は『J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! 3』『頭文字D Special Stage』が好調で、計画の122万本を上回る145万本の出荷となった。

 今後の展望については、まずAM事業について大人をターゲットにした、ゲームセンターとジョイポリスの中間のような、都市型テーマパークを作っていきたいとのこと。現在のゲームセンターの客層とは異なる部分を狙い、新規の顧客を獲得する構えだ。
 家庭用については、今期925万本の出荷を見込んでいる。さらに、次世代のゲーム機に移行し充実してくるであろう5年後には、今の倍の2,000万本程度は確実に達成できるとしている。

 また、先日お伝えした開発スタジオの再編に関しても、本日一部情報が公開された。これによれば、現在ある開発スタジオのうち9スタジオを再編、5社にまとめるとのこと。さらに、新会社2社を設立し、ソフト開発の効率化を図る。この2社の内容は、ひとつはスポーツゲームに特化した会社となる。もう1社については、鈴木裕氏が社長を務め、ヒット作を作ることに集中した会社となる予定。

 「エキサイトメントカンパニー」というキーワードを打ち出し、新体制を整えることで、これまで抱えてきた問題の解決と、シェア拡大を狙うセガ。今後の方向性を知ることができる説明会なので、セガの動向に注目している人は必聴だ。


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